会社の雰囲気を良くする方法
(株)リーディング・エッジ社にて、Androidの研究開発を行っている山本昭弘です。
「会社を〇〇〇するn個の方法」(nは自然数)とかって記事をよく見かける。だいたい、3~7個ぐらいの記事や本を良くみるよね。「これは本当なのかよ? 残りの2つはイラナイんじゃね? 」とかって、ついついひねくれた筆者は思ってしまう。
■本当に6つも7つも必要なの?
コンピュータソフトウェア業界に入って17年間、ほとんど本社で作業することはなく、さまざまな客先で見てきたわたしが「その会社を雰囲気を良くする方法をあげなさい」と言われたら、「元気よくあいさつをする」を挙げる。
■こんな状況であいさつできます?
やはり、人間なんだから大嫌いなやつにはあいさつなんてしたくないもんだ。そんな人にはあいさつをしなかったり、声も小声になる。毎日残業ばっかりやっていて、常に慢性疲労状態であれば、勤怠もおのずと悪くなってくる。
やはり、遅刻をすればコソーと会社に来るじゃないですか。そうなると、あいさつをしないか、小声になる。「残業するやつ=エライ」なんて間違った公式が成り立つ会社の場合、定時で退社しようものなら、「なにコイツ」ってな目で見られる。それでも帰ろうなら、コソーと退社。こちらもやっぱり、あいさつをしないか、小声になるよね。
■先生が好きだと、その教科の成績はいいもんだ
話は少々脱線してしまうのですが、学校の先生が好きだと、その先生が教える教科が不得手な物でも成績が良くなったりするじゃないですか。
体験談ですが、わたしは学生のときには理系を専攻していました。でも、中学の時には地理の先生が好きだったので、地理の成績が数学よりも良かったです。また、高校の時には現代国語の先生が好きだったので、現代国語の成績が物理よりも良かったです。でも、大学入試にはまったく結びつかなくって、大学にいけなかったのは後日談として……。
それと同じで、やはり上司や一緒に働く人が好きであれば、仕事が好きになるものです。同じ立場の人だとあまり問題はないです。ですが、立場が上の人だと、こりゃまた勘違いしている人もいて……。エラソーに、ふんぞり返りながらあいさつをしてくるわけですよ。
「きっと、退職すると年賀状が来ないタイプなんだろうなぁ。友人とかいないんだろなぁ。定年退職後は『産業廃棄物』とかって呼ばれているんだろうなぁ」と心で思いながら、あいさつをすれば、元気にあいさつなんてなかなかできない。
■良い仕事にも繋がる
それとは逆に、立場が上の人なんだけれども、丁寧にあいさつをしてくれる人もいる。明らかにこちらは少数派だ。そんなわけで、ものすごくいい人に見える。そんな人と一緒に仕事をすると、その人が好きになる。周りの人が好きになると、仕事も好きになる。仕事が好きになれば、おのずと良い仕事ができる。
■あいさつができない会社は多い
「元気にあいさつができる会社」は、わたしの経験だと、コンピュータソフトウェア業界では少ないです。まずは、あいさつから。そして、それができていない会社は、「なぜそれができないのか」を考えるべきだと思います。「あいさつをちゃんとしろ!」と押し付けるのは逆効果です。でも、ちゃんと原因を考えるとそれだけで雰囲気がよくなりますよ。
ところで、あなたの会社の「あいさつ」はどうですか?