言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

キャリアを覆していくスタイル

»

@ITの記事やらネット上の情報を見ていると、技術の習得とキャリアを結び付けている人は多いです。ただ、それって結構つまらない技術の勉強のやりかたじゃないか?と問いかけたいです。キャリアをどう考えているかは人それぞれですが、大筋、収入のための技術ということになると思います。こういうスタンスを否定はしません。収入を安定させて、堅実な人生を送りたいならこういうスタンスで技術と関わりあうことになると思います。

私は「キャリア」という考え方が嫌いです。過去データから未来を予測するという視点に偏っているように思います。そういう視点では、思考のバリエーションが広がりにくいです。また、変化の激しいIT技術との親和性が低い考え方ではないでしょうか。「ここまで技術を習得すれば、こういう業務を展開できる」と想定しても、時間が過ぎたらその技術が陳腐化してプランが総崩れというのを多く見てきました。キャリア中心に物事を考えると、想定外や変化に弱くなります。

技術というのは、勉強してると飽きます。私はこれが重要だと考えます。飽きなければ新しい技術に興味が持てません。キャリアという視点で将来の計画をたてると、こういう視点が許されません。「飽きる」なんて考え方は、一般的には無計画の最たるものです。ただ、生理現象や趣向という視点では、非常に重要なポイントだと考えています。飽きるからこそ新しいものを求め、成長を促すことができるのです。

自分の成長に最も重要な要素は「何を楽しいと思うか」だと、私は考えています。ふとしたきっかけで浮かんだ「面白そう」を上手く育てていくこと。これが成長だと考えています。こういうやり方でなければ、なかなか技術を伸ばしていくことは難しいと思います。楽しむことができない人は、大きな成長と遂げることは難しいでしょう。ただ、こういう視点は一般的には「興味本位」と捉えられがちです。キャリアでは、こういう視点を軽視する傾向があります。

そもそも、キャリアなんてエリートやりたい人だけが追及してればいいものです。それが、一般人が追い求めるようなものではありません。天才はキャリアなんて考えずに力業で道を切り開きます。エリートというのは、経歴に裏打ちされた優秀な人です。そういう人のための戦略がキャリアです。私はそういう道から外れたし、その他大勢の人も同様でしょう。そんな人たちがキャリアを追及したところで、むしろ自分の可能性を狭めます。そろそろ、キャリアという視点から離れてはいかがでしょうか。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する