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政府のコロナ対策から読み解くべきもの

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率直なところ、政府のコロナへの対応は完全敗北だと思っています。何が完全敗北かというと、普段から業務の効率化を怠ったせいで、非常時の対応が迅速に行えなかったことです。普段からIT化を進めていなかったため、給付金の支給などの事務処理が煩雑になり、迅速に動きたくても動けなかったようです。それが、グダグダな対応につながったと考えています。裏では人海戦術に頼るケースも多々あったようです。その結果、色々な物資の手配が滞ったり、政治的な判断が遅れたり、国民の不評を買ったようです。

医療の状況にしても、ひっ迫していると騒ぐだけで、具体的なデータから対策を模索したりしません。自粛の目的も、ピーク時の医療崩壊を避けるのが目的だったような気もしますが、いつの間にか「コロナ撲滅!」みたいなノリになっています。飲食店だけを目の敵のように営業時間制限をして「不要不急の外出を避けるように」とプレッシャーをかけるだけです。しかも、緊急事態宣言はいつも三日前に突然公表です。ただ説明もなく「緊急事態だから」の一点張りです。この場当たり的な対応による損害や不満は計り知れません。

こういうボケた対応は、政府に限らず現場でもよく見ます。まさしく、仕事のできないプロパーそのものです。本来、制度の見直しや業務改善で解決すべき課題を先送りにしていたからこうなったのでしょう。普段から予算を削り過ぎてひっ迫しているのに、非常時に適切な対応ができる道理がありません。政府に限らず、日本の企業も切り詰めたギリギリラインでの仕事が大好きです。病院も同様です。コロナの前から医師の長時間労働による疲弊は問題になっていました。医療がひっ迫していると言われていますが、コロナ以前からひっ迫していました。

普段から自転車操業なのに、コロナの対応を適切にできる道理がありません。また、コロナ前のオリンピックの対応もデタラメなものでした。元々の業務遂行能力が低いのは、みんな知っていたと思います。今更あがいたところでできることは無いでしょう。今、政府にできることは、今までの怠慢の消極的な清算しかなさそうです。根本的な業務遂行能力が無いので、あがけばあがくほどドツボに嵌ることでしょう。コロナが始まったときから国民の意識に頼るような手段ばかりで、最初から手段などありませんでした。国民の我慢に頼る消耗戦だったと思います。

コロナで本当に怖いのは、オリンピックが終わってからだと思います。張りつめていたものが切れて、連鎖的にボロが出ないか心配です。ちょうど、強引に納期に間に合わせた炎上プロジェクトみたいな感じになりそうです。みんな忘れているかもしれませんが、オリンピックの次は大阪で万博もあります。今の状況で四年後に万博できるんですかね?ちょうどコロナの対応による後始末と時期的にぶつかりそうな感じがします。政府の挙動が、いちいち炎上プロジェクトの挙動とダブります。現代というのは、仕事ができない人が上に立つような時代なのかもしれません。コロナを乗り越えることで価値観が変化して、そういう時代が終わってくれることを祈ります。

Comment(1)

コメント

たいき

医療崩壊、結論から言いますと医療崩壊はしていません。患者数を病床数で割った比率の問題なので、患者数が増えたら病床数を増やせば良いだけのことなのに小〇知事が東京都は病床数をコントロールして医療崩壊を煽っている疑惑があります、分子のところで重傷者って東京の基準と国の基準が違っている状態です。東京都基準と言うのは集中治療数をカウントしません。国(厚生労働省)基準と言うのは集中治療室に入っている人、人工呼吸器(エクモ)の装着している人、これらを称して重傷者となります。なので東京は国基準の集中治療者数、人工呼吸器装着車数を公表せずに医療崩壊と煽っています。国と東京のカウントの仕方がメチャクチャになっているのが現状です。(分母と分子の基準)。こっちのほうが医療崩壊よりも異常な状況になってます。しかし医療崩壊というのは去年の5月に想定して、全て(お金を)準備していたことなのに今頃になって騒ぎ始めているんですよね。要するにお金を使わないで医療崩壊だと言っているだけでう。


- Horus -
なるほど。私も医療は崩壊していないと考えています。予算の駆け引きやら、政権内の家計引きやらいろいろあるのでしょうね。

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