言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

新人君へ。生き残りたかったらメンターを見つけよう。

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IT業界では、技術を身につけることが生き残る秘訣とよく言われています。ただ、その技術をどうやって身につけるのでしょうか。身につけた技術を、どう活用していけばいいのでしょうか。これは文章で書こうと思っても難しいです。私もコラムでそれっぽいことをいろいろと試みていますが、どうもしっくりきません。簡単な話ですが、いくら書籍やWeb上に良い情報があったとしても、自分なりの指針が無いと、その情報の良し悪しが判断できません。そういう指針を決める基準になる人を、私は「メンター」と呼んでいます。考え方の見本にする人のことです。

例えば、Web上でとあるコードの書き方を見つけたとします。自分で書いてみて、とりあえず動いたとしましょう。その時に、「本当にこの使い方でいいのだろうか?」としっくりこないこともあると思います。「動けばOK!」と、その場ではどうにかなっても、裏側の仕組みが分からずに行き詰ることもあるかもしれません。このように、疑問に思ったり行き詰ったときに、メンターがいるとヒントを得ることができ、次のステップへ進むことができます。つまり、良いメンターを得られるほど、少ない労力で圧倒的な成長を遂げることができるようになります。その結果、IT業界での生存率が上がります。

ただ、メンター選びを間違えると詰みます。単に人間関係で技術をごまかしているような人をメンターに選ぶと、技術が伸びるどころか、技術を舐めるようになってしまいます。単に、周りから仕事ができると言われているから、自分の上司だから、人間関係が良好だから、のような理由でメンターを選ぶと、今後のキャリアで大きな後悔をすることになります。メンターの基準は人間関係や立場ではありません。自分のスキルの指針をそういう要素で決める理由はありません。あなたが「この人だ」と決めれば、その人があなたのメンターです。

自分のメンターを見つけたとして、その人に直接、技術を教えてもらえるなら最高です。しかし、現実的にそういう恵まれた状況にあるとは限りません。メンターから学ぶべきものは、その技術が「どういうものなのか」という指針です。この指針をうまく学ぶことができれば、技術的に悩んだ時に「あの人ならどう考えるだろう?」という思考でもヒントを得ることができます。技術はググれば分かります。しかし、指針が見えないと理解するのに時間がかかります。メンターのたった一言が、理解への大きなショートカットになり得ます。

ITの技術で食っていきたいと思うなら、まずスキルの高いメンターを探すべきです。どういうメンターを良しとするかは、それぞれの価値観に依存します。良いメンターと出会えるかどうかは、ソシャゲのガチャみたいなものです。完全に運です。しかし、引こうと思えば何回でも引き直すことができます。ただ、メンターというのは「教えてくれ」と付きまとっても、何も教えてはくれません。一緒に考えて気付くために必要な存在です。結局、自分から動いていかないと何も得られないということです。ただ、漠然と動いても効果は薄そうなので、「メンターを探す」という具体的なアクションは考える価値はあると思います。

Comment(2)

コメント

名無し

メンターといいますが、その職場で指針になる人を探すのは大変ではないですか。自分はメンターは求めません。 さんざん求めたが解は得られませんでした。 要するにベクトルが違いすぎるのです。 私はNW機器専門でやりたいからCiscoの案件を探してくれ、来た答えはADの統合をやれです。なんなんですか? しかししぶしぶやりました。 そこで思ったことはいろんな経験したほうがいいこと。でもね軍事専門でやってきた兵士にいきなりマクドナルドの接客は酷よ。バンズのあたためかた、ミートパティの焼きかたなんか全然しらんのんやし? 人殺しはプロ中のプロ、ナイフでリンゴの皮切るより人の寝首を搔くほうが上手なんだから。 そう言って彼らは戦場で何人もの兵士を殺してきたんですからね。 だから軍事部門は軍事の仕事をすることになるんですよ。兵士は極端ですが、ITも運用やNWの仕事(運用やトラブルシュート)なんかメンター求めないで自分から何でも見て聞いてやってみることです。そのうち自分がメンターになるから、


- Horus -
「その職場で」とは書いていません。色々と前提が違うのでコメントしがたいです。


求めて得られない理由は文章から何となく分かります。あなたの言うメンターは技術を教えてくれる先生ですね。そういう人は相当レアです。で、何かの技術を身に付けるには他の技術もやった方がいいという内容なので別の話です。

名無し

そうは言われますが、そうではありませんね。自分がもともるものを仮にメンターと遭遇して彼をグル(頂点のこと)とするピラミッドの中に在籍したとしましょう。そして
彼からマスター(ひとおおり教えを乞うものに教えを享受できる立場)となった場合ですが、自分のメンターはネットワーク技術なのでサーバサイドの仕事はほぼわかりません。だからそのサーバサイドのスキルも同時並行で磨くべしといっているのです。 サーバ要件側からの要求が理解できないネットワークエンジニアは設計できないでしょう。 自分もさんざん苦労しましたから。


- Horus -
言いたいことがよくわかりません。別に、自分が誰を指針にするかという話で、ピラミッドとかそういう話はしていません。具体的な技術ではなく、考え方とかそういう部分です。私も似たような状況を経験しましたが、ネットワークの人の知見でも、サーバサイドの人が活かせるものは色々とありました。

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