言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

スキルの高さの判別基準は判断力

»

決断のできないエンジニアはスキルが低いです。なぜなら、要件にしても仕様にしても、決めなければ先に進めません。成功できる人がスキルが高いと勘違いする人がいます。優秀なエンジニアは、一回の成果を出すために百回でバックで失敗します。トータルで考えると、優秀なエンジニアほど失敗は多くなります。ただそれを表に出さないだけです。むしろ、失敗の少ない人は無難なことしかしていないと言えます。

成功とか失敗、成果の出る出ないは、周りの状況に左右される要素が多いです。スキルの高い低いよりも、総合力と積み重ねで決まります。確かに、スキルが高い人の方が成果がでやすいですが、成果が出たからスキルが高いとは限りません。人の協力を得るのが上手いとか、超絶的な勘を発揮する人だったり、別の素晴らしい要素で成功を得る人もいます。なので、スキルの高い低いを判断する要素としては不十分です。

成功しているスキルの高い人は、考えなくてもスキルが高いと認識できます。私たちが本当に見分けるべき人は、スキル以外の要素で成功している人や、煉獄から這い上がろうとしているようなスキルの高い人です。こういう人を見出せるような基準でスキルを判断できなければ、スキルを判断すること自体の意味がないです。そういう理由もあって、私は実績だけでスキルを判断しません。

そもそも、能書きを垂れるだけの高スキルの人などいてもらっても困ります。過去どれだけ成功していようとも、次の成果を決めるのは目の前の決断です。目の前の決断にアクションが起こせないようなスキルなら、見た目が綺麗な模造刀と変わりません。私がスキルと認めるものは、目の前の障害をなぎ倒せる鋭いマサカリです。見た目がどうであろうと、斬れればいいです。

流行りのフレームワークやクラウドが使えたとして、それで何ができるでしょうか。それがスキルです。何かをやる時に一番やることが決断です。技術の話で人を引き付けることがスキルではありません。そういう人が千人あつまっても、何かを成し遂げることはないでしょう。楽しいお話をして「楽しかった」が関の山です。スキルの高見をめざすなら、まず決めろ。そしてやれ。これに尽きます。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する