言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

任天堂の成功が団塊世代をIT嫌いにさせたというトンデモ説を吹聴してみる

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私見で申し訳ないですが、エンジニアと団塊世代の年配者との相性は最悪だと思っています。なぜ団塊世代かというと、育てている子供がちょうどファミコンに興味を持つような世代だったからです。当時、子供は外で元気に遊んで、親の言うことをよく聞くというのが理想でした。ファミコンが出たことで、子供は家のテレビの前で遊ぶようになるし、つまらない親の話よりファミコンに夢中になりました。当時、子育てをしていた団塊世代の人にとって、ファミコンはさぞ煙たかったことだと思います。

そんな苛立ちから「テレビゲームをやってると馬鹿になる」という風評が出たのかもしれません。確かに、当時のゲームは馬鹿でも夢中になれるシンプルさがありました。ファミコンばかりやっていて勉強をやらなかったと、一応の説明は付きます。ただし、普段勉強をやらない子だったら、ファミコンがあろうと無かろうと勉強しなかったと思います。ファミコンは、子育てが下手な親からかなり逆恨みされたように思います。任天堂さん、お疲れ様でした。

団塊世代の方々にとって、最初のコンピュータの出会いが子供がやっているファミコンだったと思います。そういうイメージなので、職場にパソコンが導入されてもイメージは良くなかったでしょう。団塊世代の人に話を聞くと「インターネットは危ない人の使うものだ」というイメージを今でも持っている人もいるようです。好き嫌いに是非を問うようなことはしませんが、好き嫌いがITリテラシーの低さに影響しているのは間違いなさそうです。

ITに対してのイメージの善し悪しは、テレビゲームに対する印象とほぼ一致します。当時の任天堂は多くの親の子育てにダメージを与えました。もっと正確に書くと、親よりファミコンの方が魅力的で関心を総ざらいされました。ちょうど、自分が好きだった人が他のイケメンにかっ攫われたような憤りを感じたことでしょう。つまり、任天堂は子供たちの関心を総ざらいにするイケメンだったということです。親は勝手に嫉妬してダメージを受けてしまったことでしょう。

Comment(3)

コメント

とおって すがる

あながち間違って無さそうで、ジワジワくる。

匿名

ある程度の年齢になると新しい小難しいものを受け入れられない、みたいな人間の根本的なところが一番の原因だとは思うけども、確かに任天堂はIT嫌いを助長する(正当化する?)大きな要因にはなってるのかもしれない。知らんけど

匿名

面白い。こういう一風変わった着眼点の記事を増やしてほしい。

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