疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「ぜんぶ、すてれば」を読んでみた。荷物が多くて困ってない?【第42回】

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ありがとうございます。平岡麻奈です。10月が始まりました。私事ですが、今月誕生日を迎えて、32歳になります。20代前半の頃から、30代の女性に憧れを持ち、早く30歳になりたいなあと心待ちにしたものです。月日は瞬く間に過ぎ去っていき、憧れていた30代に。

31歳の誕生日から、何かを【手放す】ことを恒例行事にしようと決めました。手放すモノや事柄自体に良し悪しはありません。人によっては私が【手放すモノ】が必要な場合もありますし、自由な選択です。どうして手放したくなるのでしょうか?それは、人生を【モノ】が支配しているような感覚を覚えてしまい、【手放したく】なるのかもしれません。

とは言っても、大きなことをしている訳ではありません。手放しても生きられるのか?と、自ら実験をしているようなものです。31歳には【チョコレート】を手放しました。チョコを食べられないなんてあり得ない!と思っていたのですが、全く支障なく過ごしてます。けれど大好きなのは変わりません(嫌いにはなれません)。死ぬ前に食べたいものは?と聞かれると、いつも『チョコ!!』と答えています。

手放したり、捨てたりすると、なんだかその行動自体に力があるのか、自由な身になったような、清々しい感覚を覚えます。反面、収集癖もあります。良いモノは揃えたかったり、欲しいモノもあります。けれど、限度の問題。持ちすぎると自分がモノに縛られているように思えてなりません。そして自分のモノだ!と執着してしまう気持ちが芽生えます。奪われたくない、ずっとそばに置いておきたい、そんなしがらみだらけの自分を俯瞰的に見ていると、なんだか嫌気がさして、さっ、手放そうと。

モノだけではありません、気持ちや行動も然り。親しい間柄の方の中には、『怒りの感情を手放した』という方もおられます。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第42回は、手放す・捨てることで颯爽と生きる、なんとも切れ味の良い1冊です。

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ぜんぶ、すてれば

【著】中野善壽
https://www.amazon.co.jp/dp/4799325973/



なにが必要なのか、これから生きていく為にはなにが求められているのか。将来を安心して過ごす為に身につけておくべき能力や技術。。考え過ぎてわからなくなってしまうことはありませんか。


『何も、必要ありません。

ぜんぶ、捨てればいいんですよ。』


本書は、【伊勢丹・鈴屋・台湾企業で異例の実績を残し、寺田倉庫の経営改革を担った75歳の経営者、中野善壽】の生きる為のヒントを紹介しています。読書では、実際にお会いしたことがない方の考え方や価値観に触れることが出来る、これが一番の醍醐味だと思います。楽しくない飲み会やデートに行くより本を読んでいたい、そう公言していた過去を思い出しました。本書で感じ取れる、まるで対話をしているかのような感覚は、言葉に嘘がなく、熱を持っているからだと感じます。数々の【捨てる】事柄の中で、私自身、【捨てる】ことを躊躇わなかったひとつをご紹介します。


「自分はそうは思わないんだけどな」とふと感じた〝違和感″を大事にしてほしいと思います。周りと合わせないといけない、という全体主義・同調主義は危険です。あまりにもその圧力が強いと、本当に危険な時に自分の判断で逃げ出すこともできなくなるし、全員揃って破滅の方向に行くリスクも高くなる。だから、抵抗心が芽生えたら、それを守り抜くようにしてほしいと思います。」(P,13)


創り上げられた過去や、それに基づいたこれからの方針。このままで大丈夫かな?と、立場なんて関係なしに、誰でも自分の身の回りに起こる出来事だけでなく、自分の観点から見て感じる気持ちはあると思います。みんなが言っているから仕方ない、私にはその権力がないからと、違和感を感じながらも【同調する】ことは、【物事を批判する】行動を生み出します。本書では、感じた〝違和感″にこそヒントがある、そう示されています。与えられたチャンスだと、現状を批判するのではなく【違和感を無くす】ことに目を向ける。そして、反対意見にも理解を示しながら『周りに合わせないといけない』という気持ちは捨てて、自然と生まれる【抵抗】に目を向けることが必要だと説いています。

あらゆる感情の【捨て方】。感情に対しても、選ぶことを出来る限り少なくしていきたい気持ちです。また、モノを所有することで感じる個々の価値観。【お金】という基準での価値観だけでは説明がつきません。例えば、好きな人から貰った100円のペン。私なら誰にもあげたくないですし、いくらお金を積まれても渡しません。人の手に渡って【価値が下がる】時もあれば、【価値が上がる】時もある。手放したくないモノが出てきて当然。そんな時は、プライスレスを合言葉に。


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Comment(2)

コメント

はじめまして、お誕生日おめでとうございます。


モノとは言えず、褒められるようなことでもないし他人からすると正しかったのか間違っていたのか今でも分かりませんが、数年前にあるものを捨てました。
それまでは周りを気にして自分が我慢すればよいと思っていましたが、やはり同調主義というものは精神的によくなかったです。
思い切って捨ててみるととても生きやすくなりました。


好きなキャラクターグッズの収集癖はしばらくおさまりそうにないんですけどね

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