縦書きの英数字で悩む
■次の電子書籍は初の縦書き
というと、たくさん電子書籍を出版しているような表現ですが、自書はまだ一冊だけしか出版しておりません。
今月末の販売開始を目指して、電子書籍「通訳ガイドのインバウンドマーケティング」(仮題)を書いています。
いろいろ書きたいネタがあって、書きかけの題材はいくつかあるのですが、出版(販売)にこぎつけたのは1冊だけです。未完のものを含めて、これまではすべて横書きでしたが、今度は縦書きです。
■縦書きの英数字で悩む
縦書きにしたときに悩むのが、英数字の表記方法です。数字は基本的に漢数字、英語はカタカナを基本として書いています。
しかし、あるレビュアーから「英語がカタカナすぎる」とのご指摘があり、出版物等を調べていくと、果たせるかな、様々なスタイルがありました。以下の資料が、よくまとまっているように思います。
この資料の分類では、筆者のスタイル、概ね「書籍伝統方式」と「書籍現代方式」の折衷でした。つまり、
- 英単語はカタカナ表記が基本、頭字語は全角形で正立
- 欧文単語、名前などはプロポーショナル字形で組み右90度回転する
- 本文の数字は漢数字を原則とする
- 英単語の短いもの(Webなど)は全角形・正立、頭字語は全角形・正立
- 欧文単語、人名などはプロポーショナル字形横組みで90度右回転
1から3が書籍伝統方式、4と5が書籍現代方式です。現代方式で取り入れていないのが、
- 数字は原則アラビア数字を全角形・正立、2 桁の数字は縦中横にする
です。縦中横は「たてちゅうよこ」と読み、縦組み文書の中に横組みを入れることを言います。たとえば、「12」を1文字分の高さで左横書きにします。
アラビア数字全角形・正立は問題ないのですが、個人的には違和感があって取り入れていません。縦中横は、どうしようか思案中です。
■「長さ」で変わる表記
書籍伝統方式には「英単語の短いもの(Webなど)は全角形・正立、頭字語は全角形・正立」という項がありました。
筆者もWebやMacは全角形・正立で書いていましたが、Windowsはカタカナで書いていました。正確に言うと、ドメイン名のtokyoやyokohamaも全角形・正立では違和感があって、書き直そうかと考えているところです。
さて、英語で論文を書いた経験のある方は思い当たると思いますが、タイトル中の単語で1文字目を大文字にするかどうかは、単語の長さで判断します。これは、筆者が駆け出しの研究者だったときに、インド人の同僚に教わりました。
theやofなどは1文字目を大文字にしませんが、品詞によって大文字にするかどうか変わる訳ではなく、単語の長さによるということで、教わったときは率直に言って「本当なんだろうか?」と思いましたが、たくさんの例をみて自分なりに納得しました。
余談ですが、その方は大変きれいな英国式英語を話していたので、インドの英語はそういうものかと思っていました。それが誤解だと気づいたのは、15年ほど後のことでした。
■出版したいテーマ
電子書籍は自分の努力で発売できるので、これまでに出版しようと思ったテーマがいくつか(いくつも?)あります。しかし、「積ん読」(つんどく)ならぬ「書きかけ」になっていました。そうしたテーマは、順不同で以下の通りです。
- 会計入門
- 思考プロセスの実践
- 個人事業開業
- 学習法
これらについては、電車の中など、すきま時間を利用して、まめに書いていきたいと思います。
余談ついでに、今回行っている電子出版データの準備方法をオルタナティブ・ブログに書きましたので、ご紹介します。