情報システム部門での経験から生まれた、格言、迷言集です。

バグを憎んで人を憎まず

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■原典:

 罪を憎んで、人を憎まず

■意味:

 バグをなくすことは重要だが、バグを作りこんだ人を恨んではいけないということ。

■解説:

 意味的には原典と同じです。

 バグを作りこんだ人を「罪人」と考えると、バグをなくす方法は、その人に注意を促したり、努力が足りないと攻めたりしてしまいます。

 そうではなく、バグそのものを「悪」と考え、なぜ発生したか、その原因を追求して再発防止する努力を行うべきだと思います。

●用例:

 

古株部長

今市君。この間の不具合の報告を見たが、担当者にきちんと注意したかね。

 

今市課長

はあ。とりあえずは再発防止策を書かせて、同じことを繰り返さないように注意を行いました。

 

古株部長

まずは、担当者の自覚をきちんと持ってもらわないとダメだよ。

 

今市課長

はい。分かりました。

 

・・・・

 

槍手部長

お、ちょうどよい。今市課長、ちょっといいかね。

 

今市課長

はい、なんでしょうか。槍手部長。

 

槍手部長

この間の不具合の報告を見たが、再発防止策が弱いね。再発防止策は、できるだけ属人化を排除した形にしてほしいね。

 

今市課長

はあ、恐れ入ります。

 

槍手部長

担当者を責める前に、なぜ起こったのか? 誰がどうやってもそういうトラブルを起こさないためには、どうあるべきかを考えてほしいな。

 

軽井主任

「バグを憎んで人を憎まず」

 

今市課長

槍手部長。彼がその担当者です。


登場人物と相関図

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