【壁に耳あり少女のメアリー】
■原典:壁に耳あり障子に目あり
■意味:
原典と同じ。隠し事を話すときは注意するべきだということ。
SEの世界でも例外ではなく、密談や噂話は、誰もいないと思ってもいつの間にかみんな知っている、ということが良くあります。
■解説:
有名なことわざなので、「壁に耳あり」だけで意味は通じます。よって後に続く「少女のメアリー」は、語呂あわせで何でもかまいません。「少女はメアリー」、「ショージのドゥーン」、「少女に目ヤニ」など自由に発想してください。タイトルの「少女のメアリー」は、一番きれいな表現を選びました。
このことわざ、単なる隠し事や噂話は、漏れやすいというだけではなく、誰が聞いているか分からないので、会話するときは常にきちんとしましょうという意味もあります。
例えば、社内でお客様の話をするとき、ついつい「様」を付け忘れて話してしまうことって、ないでしょうか? 誰も聞いていない、と思っていても、別の誰かが電話でお客様と話していていれば、電話口から別のお客様の名前を呼び捨てにしている会話が聞こえれば、自分たちも同じように呼び捨てにされていると考えます。
最低限のことですが、教訓として覚えておきましょう。
●用例:
ヨソノ工業様の生産管理システムって、バグが多いよね。お客様にはそれは仕様です、って説明しているみたいだけど。
(電話口で)では、そういうことで、よろしくお願いします。
(受話器をおきながら)ちょっと、そういう話は、他所でやって。
ん、どうしたんですか。
今の電話、その、ヨソノ工業様からの問い合わせで、まさに、「それは仕様です」って、説明していた所なんだから。
また、バグってたんですか?
ほんとに仕様だってば。
「壁に耳あり少女のメアリー」ってか。
また、勢いだけでごまかしたな。
●注意:
先の用例でも微妙ですが、やはり真剣に話している中で、話の腰を折る様な発言は避けたほうがよいでしょう。
また、そもそも「壁に耳あり……」の意味を知らない、外人相手に使っても効果はありません。
●悪例:
今市課長って、要領が悪くって、困るよ。「それは仕様です」って、それしか言い訳を知らないんだよ。
そういう話はここではしないほうが良いよ。昔から「壁に耳あり少女のメアリー」っていうでしょ。
誰か呼んだ?
この格言のためだけに来日してくれたハーフ