【猫にこんばんは】
■原典
猫に小判
■意味
猫にまで挨拶をするという一見無駄に思える行為が、重要であるという意味。
■解説
SEにとって、コミュニケーションは重要です。その基本となるのは、挨拶です。猫にすら、挨拶をするということは、それだけコミュニケーションを重要視していることを示し、「良い人」という印象を周りの人々に与えることになります。
挨拶をされても無視する、知らん顔するという人もまれにいます。当然のことながら、そんな人が良く思われていないというのはご存じでしょう。また、上司や職階が上だからといって、相手が挨拶するまで待っている人もいますが、逆に、上司から先に挨拶する方が、より、印象が良いのは、当然です。
このあたりまでなら、日常の風景ですが、さらに、そういう損得さえ無視した場面での挨拶まで来ると、これは、「猫にこんばんは」状態を極めたといえます。「いただきます」に通じる、万物に感謝するという心意気です。
●登場人物
- 新人川伊:(かわいさん) いろいろなことに興味がある新人OL、いろいろと気がつく。
- 物尻先輩:(ものしり先輩) 会社の裏事情までよく知っている先輩。
- 悪井主任:(わるい主任) 呼んでもいないのに話に入ってくる、お調子者。
- 今市課長:(いまいち課長) もう少し、いまいち何かが足りない、気のいい上司。
●用例
新人:今市課長って、ログインするとき、パソコンに挨拶してますよ。
先輩:あの人は、「猫にこんばんは」するくらいの人だからね。
新人:それって、ほめ言葉ですか?
先輩:……
●注意
猫=役に立たない人 という意味合いがあるため、使い方を間違えると相手を見下しているように取られてしまいます。また、「役に立たないこと」「無駄な行為」という意味で使用するのは間違いです。
●悪例
新人:あ、今市課長。おはようございます。
課長:やあ、かわい君、おはよう。
<少し離れたところで>
主任:かわいさんって、昼あんどんの今市課長にも、あいさつしてるよ。あれって、「猫にこんばんは」って、いうんだよ。
先輩:悪井主任、使い方間違ってますよ。
コメント
アラファイブ
ねこと道かどで、出会い頭に、向こうより早く気づき、
ねこの体長2つ位離れて静かにしていると、向こうのねこも
こちらを大人のねことして見る様で、礼儀として逃げない
みたいです。
それより近くても、遠くても逃げます。
ただし、これをこねこにすると、ふせをしてしっぽを足の間
に隠して上目づかいで、ふーとか言ってくるので、かわいそう
です。