20代半ばの若手(?)がこれまでの経験や思いを書いています

あなたの色は何色ですか?

»

 今月は面白い記事が多く出ていますね。コラムを読んでいて後輩の就職活動の話を思い出しました。決して能力がないわけではない(むしろ高い部類)、やりたいことも決まっていて後は頑張るのみ。なのに就職活動に苦戦している。

 下手に刺激しても問題なので、せめて何か問題があるのかと友人とあれこれ話をした結果が、今回のテーマです。

●自分の色ってありますよね?

 就職活動で「自己分析をしましょう」と言われていますね。わたしは正直、自己分析をほとんどしていなかったと思います。わたしが知っている自己分析は、「過去の自分を振り返り、何がしたいか、何が得意かを再確認する作業」ですね(興味があまりなかったので、間違っていたら申し訳ありません)。しかし、わたしにはいまいち理解ができませんでした。

 この記事を書いている3月29日夜にはワールドビジネスサテライトにて企業が求める人材を育てる教育機関の特集のような番組が放送されていて、国際教養大学が紹介されておりました。こちらの学生のインタビューのなかの、「大学受験の際に自分に対して危機感を持った結果、この大学を選んだ」という言葉を聞いていて頷いてしまっていました。

 これから自分の長所をどう仕事に活かすかという中で、その直前に自分の長所を探すのは明らかに変であり、自己分析は大学受験の段階でひと段落しているべきである。当然社会人になる頃には自分の色は見つかっていて、社会人生活の中でその色をできるだけ殺さず周りとうまくやっていくかを考える、となっているべきですよね。

 しかし、なぜか自分の色というものを感じる人は思ったより少ないです。

●なぜ?

 この業界はなぜか自分を殺し、「言われたことをこなすのが美徳」とするような雰囲気を感じます。派遣業務をされている方々を見ると、うかつに動くと自社に不利益になるから動かないということが多く、わたしもこの点は理に適っていると思います。

 しかし、自分を殺して生産性を高めることはできるのでしょうか。それぞれが得意分野を出し合った方が明らかに効率が良いと思いますし、仕事が辛くても、仮にデスマーチでも自分の色が出ていれば案外耐えれます(限界は当然ありますが……)。昨年わたしもデスマーチを経験しましたが、結果としては自分の色がない人は責任ある立場でも蚊帳の外でした。

●自分の色を出しませんか?

 最後の最後でものをいうのは、自分の色とそれに従って積み重ねた行動(努力)です。少なくともこの業界を選んだということはこの業界で発揮できるであろう自分の色があるからですよね? 自分の色を出して、少しでも早く得意分野で周りのために貢献しましょう。貢献できれば質問がしづらくてもいくらか気が楽ではありませんか?

 もしこの業界で自分の色が出せないのであれば、今からでも本気で悩むことをお勧めします。

 最後に少々不謹慎かもしれませんが、わたしが転職活動をした際にいただいた言葉と簡単なアドバイスを残します。

 「仕事で失敗したっていいじゃない。どれだけ失敗しても最悪クビになるだけ」

 普通怒られるだけです。あまりにもひどければ始末書くらい書くかもしれませんが……。自分の色を出すには自信が必須です。そのための努力はしなければなりません。

 技術的には基本情報技術者などの国家資格がお勧めです。技術的な基礎が身に付きますし、若いうちは資格手当て、履歴書のハクが付くといった効果もあります。資格の難易度と自分が理解できる範囲を比べて今どのあたりにいるかを認識するのも良いと思います。

 自分に言い聞かせるように感じてきたので、この辺で終わります。

Comment(2)

コメント

haru

はじめまして。
そして,かなり前の記事へのコメントで申し訳ありません。

以前この記事を読んだときに感動し,ずっと心に残っていて,
今日またここに戻ってきてしまいました。

「最後の最後でものをいうのは、自分の色とそれに従って積み重ねた行動(努力)です。」
「自分の色を出すには自信が必須です。そのための努力はしなければなりません。」

これらの言葉にどれだけ勇気づけられ,励まされたか分かりません。
(自分が色に関係する仕事をしているので余計にです…)

座右の銘にしたいくらいなのですが,書籍化はないんでしょうか(笑)
他の記事もいつも楽しませて頂いているので,ぜひ。

forseti

haruさん
コメント有難う御座います。

> そして,かなり前の記事へのコメントで申し訳ありません。
コメントが入るとコラム主に知らせる仕組みがあるので、問題はありませんよ^^

むしろ、自分の書いた文章が人を励ましていたと認識できただけでも、
私には非常に嬉しいコメントです。(少々落ち込んでいた時期だっただけに、尚の事。)


きっと、コメントを書いて頂いたということは、
当時は見つけられなかった何かが今見つかっているのかもしれませんね。

> 座右の銘にしたいくらいなのですが,書籍化はないんでしょうか(笑)
さすがにそれはw
昔から文才無いもので、今も気持ちで文章を書いて、理性で推敲しているような状態ですw

コメントを投稿する