魔女の刻を読んで妨害工作員になろう!
魔女の刻でシステム開発を妨害する工作員
エンジニアライフで一番人気のIT小説、リーベルGさんの「魔女の刻」が山場を越えて終盤に向かっています。この物語ではシステム開発のプロジェクト内に妨害工作員が紛れ込んでいました。バレないように少しづつ、でありながら効果的に開発が遅れるようにバグを仕込むのが妨害工作員です。
しかし機密情報を盗み出すのならともかく、システム開発の妨害をメインにやるためにわざわざ工作員を送り込むなんてあり得るのでしょうか。そんなことができる優秀な人がいたら、普通に仕事をやらせるほうが会社の利益になりそうです。妨害工作員なんてあるわけが...あっ!
私も妨害工作を企んだ
そういえば思い出しました。私は昔、妨害工作を企んだことがありました。ある会社に入ってくる新入社員を成長させないためにはどうすればいいか。工作員の仲間たちと密談して作戦を企てたのです。
例えば「嘘を教える」だと、工作員だということがそのうちにバレてしまいます。そこは巧妙に、「紛らわしいことを教えて混乱させる」ほうがいいでしょう。
「せっかくそこまでやってもこれができてないから台無しだな」と、いい結果を残しても決して誉めない。アイディアを提案してきたらダメ出しをしてつぶす。などなど、不自然さのない方法でやる気の芽を早めに踏みつぶす。そういった妨害工作を企てたのです。
アンチプロブレムで施策を考えよう
さて、そうやって洗い出した企みを反対にしてみましょう。「混乱しないように紛らわしいことはきちんと区別して教える」「アイディアを提案してきたらダメ出しせずに誉める」など。これで新入社員のやる気の芽を育てていく施策ができあがります。
これは、ゲームストーミングの「アンチプロブレム」という手法です。問題解決の逆を考えて解決策を導くのです。私が密談していたのはゲームストーミングのセミナーのアンチプロブレムのワークでのことでした。
妨害工作を巧妙に考えることで、見落としてしまいそうな細かいことをピックアップできます。それにただ施策を考えるよりも、妨害工作を考えるほうが楽しくてアイディアたくさん出てきます。
新年度になって今年度の施策を考えろと言われたら、こういった手法を使ってみてはいかがでしょうか。あなたも妨害工作員になってみましょう。
妨害工作員ではないのにバグを多数仕込んでいるあべっかんでした。
コメント
仲澤@失業者
「むむっ、このコードはっ。」
「・・・一見なんでもなさそうだがでっかい瑕疵が・・・」
「何かの陰謀か。誰だこんなのアップしたのは、だいぶ前だな三年前・・・あったぜ」
>チェックイン Nakazawa
「・・・まぁ陰謀ではなかったな。よしっ(朝日に向かって仁王立ちっ)」
abekkan
>仲澤さん
犯人捜しをして、犯人が過去の自分だったことは私もあります。
昔やったことって覚えていないんですよねえ!