カウンセラーもお笑い芸人もコラムニストも、ロボットに仕事を取られるかも?!
ごみ分別案内のゆるキャラのイーオ君
横浜市の資源環循環局のサイトの「ごみの分別案内押してみてね」というところを押すと「イーオのごみ分別案内」というLineのようなアプリが立ち上がります。ウサギのようなゆるキャラのイーオ君に「傘が捨てたいんだけど」と聞いてみると、骨は金属類で布やビニールは燃やすごみにだすようにと教えてくれます。他の市はどうだか知りませんが、横浜市の場合はパソコンは小型家電リサイクルですが、プリンターは燃やすごみです。
ジョークにも対応できる
イーオ君にふざけた質問をしても、それなりに答えが返ってきます。捨てたいものとして「夫」と入力すると、粗大ゴミでも生ゴミでも脂肪ゴミでもなく、結婚とは何かという偉人の言葉を上げて諭されます。「恥を捨てる」と入力すると「逃げるは恥だが役に立つ」とか言ってきます。
キーワードに対する答えの文章を担当者ががんばって考えたのでしょう。ふざけた問いを想定して答えを考えるのは楽しかったのではないでしょうか。
このイーオ君のAI(と言えるのか?)は極めて簡単そうです。キーワードで検索するだけでしょうから。それでもいろいろな言葉を入れてみると意外と楽しめました。
ロボットの方が立派な話し相手になるかも
イ―オ君でもちゃんとした受け答えになっていますから、これを少し複雑にして、複数のキーワードに対応できるようにし、膨大なデータを用意するだけでも立派な回答ができそうです。
カウンセリングのとき、カウンセラーは自分の意見はあまり言わないと聞きます。相手の言葉をよく聞き、オウム返しのように繰り返して同調する。そして本人の頭の中から結論を引っ張り出すようなことをします。自分の意見を言わないのなら、入力された言葉をアレンジして返すだけなら、AIでもできそうな気がします。
よくある悩みのデータをたくさん持ち、相談者の年齢、性別、職業、それに質問に対する答えなどから回答を作るロジックなら作れそうです。ロボットでもできそうです。対面の面談ではなく、教会の懺悔室のような顔が見えない面談ならカウンセラーがロボットであることが分からないかもしれません。メールでのカウンセリングならなおさらです。
そういえば5年ほど前に「お笑い芸人ロボットを作ろう」というコラムをここに書きました。お笑い芸人でさえも、「ロボットの方が面白い」と人間が職を奪われてしまうかもしれません。いつかそんな日がくるのでしょうか。でもちょっと怖いですね。
ロボットを開発してこのコラムを自分の代わりに書かせよう、と企んでいるあべっかんでした。
コメント
仲澤@失業者
A「最近電池があきまへんわ。メモリーもリトライですわ」
B「どっかネジでもはずれんちゃいまっか」
A「・・・・」
B「って、おぃハングすんなっ」
A「・・・再起動しました」
B「ほんとおかしいでぇ」
A「なにがやねん」
B「ちょっと待ちぃ、それ原因ちゃうか」
ksiroi
何故か最近になって形態素解析のライブラリがたくさん出てきているので、
問答形式のI/Oなら三流プログラマでもすぐ作れる時代になりましたね。
ただ、結局のところ技術の流行を作るのは「どう作るか」じゃなくて「何を作るか」なので
仕事を奪われるかどうかをエンジニアが心配するのはちょっと違う気がする。
仕事奪われるやべぇって言ってる人は
車で輸送できるのに「俺は飛脚なんだ!」って言ってる人みたい。
それを煽る野次馬は江戸の華かもしれないが、正直胡散臭いw
abekkan
>仲澤さん
コメントありがとうございます。
いかにもロボットらしい漫才!
でもいまの技術なら、下手な芸人よりも流暢で面白い漫才ができそうですよね。(^^)
abekkan
>ksiroiさん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、だんだんプログラミングも簡単になってきました。
「何を作るか」のアイディア勝負になってきましたね!