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元号が変わるとシステム対応が大変?? -根性は有限だ!

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元号が変わると

 先日、天皇の生前退位の話題があがった。実現は難しいとも言われているが。この話題はIT業界の一部を騒がせた。年号が変わるといろいろなシステムの変更が必要だ。即位は1月1日にしてほしい。年の途中で年号を変えてくれるなと。


 余談になるが私の自動車免許証には「平成30年x月x日まで有効」と書いてある。でも平成30年が必ずやってくるという保証はない。そもそも今年は平成何年だっけ? 年号での表記、特に未来の表記はやめて欲しいと思う。

西暦2000年対応からもう16年

 年の表記の対応と言えば、思い出すのは西暦2000年対応。もう16年も前になるのか。2000年になったとたんに年を2桁で扱っている部分があるシステムが誤作動すると言われ、ITエンジニアたちは対応に駆り出された。yymmddをyyyymmddにするために。

 もう時間がない、2000年に間に合わない、とクライアントに急かされて残業して頑張った。私は運良く西暦2000年を「ゆく年くる年」を見ながら自宅で迎えることができたが、ジャンケンに負けた同僚のT氏はサーバールームで年を越してシステムを見守っていた。そんなふうにITエンジニアたちは根性で頑張って西暦2000年をなんとか無事に迎えることができたのだ。

 平成が急に終わって元号が急に変わったら、西暦2000年対応ほどではないだろうが、また根性で頑張らなくてはいけないITエンジニアも多少はいることだろう。

根性論について一言

 根性と言えば、Anubisさんのコラム手塚さんのコラムで根性論が語られていた。

「根性」って「やる気」が過剰になったものだと思う。何をするにしてもやる気は必要だろう。やる気によってパフォーマンスが上がるのなら出し惜しみせずに出そう。出すだけの価値があるものに対しては。しかしやる気は有限だ。いくらでも出てくるものではない。と、「やる気クエスト」というマンガに書いてあった。このマンガでは「やる気とは何か」とか「やる気を出す方法は?」を心理学に基づいて追及している。

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  やる気クエスト 2巻 (Kindle版電子書籍)


 根性だって有限だ。プロジェクトが炎上しかけて忙しくなっても根性で何週間かならがんばれる。でもそれが2ヶ月以上続いたら体も疲弊するし根性も枯渇してしまう。一方、Anubisさんのコラムで書かれていた「根性があれば、どんな問題でも解決できる・またはどんな目標にも到達できるとする精神論」という根性論は根性が無限だという考えに基づいていて枯渇するとは思っていないのだ。そこに問題がある。

 あなたの職場にはやらなくてもいいような仕事をどんどん作っている上司はいないだろか? 仕事を減らそうという意識は全くなく、仕事を増やすことが自分の仕事だと思っているような上司は。そういった人はやる気や根性は無限だと考えているに違いない。無駄な仕事が増えるたびに、時間だけではなくやる気や根性も消費されているというのに。こういう人がいるから日本人の仕事効率は悪くなってしまうのだ。そんな上司にひとこと言ってやりたい。「根性は有限だっ!」

 先週は疲弊による根性の枯渇でコラムを書けなかったあべっかんでした。m(_ _)m

「病は気から -根性でなんとかなるのか?」

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