見逃すな、食材偽装とバグ隠し
「あっ、あのレストランも」
Hホテルが食材の誤表示を発表したのに始まり、あちこちのレストランで次々と食材の誤表示が明るみに出た。
■にせものばかり
あちこちのレストランで次々と食材の誤表示(偽装?)が公表された。あの一流ホテルも、あの有名レストランも。レッドキャビア、九条ネギ、クルマエビにフレッシュジュースどれもこれもが偽物ばかり。
他のレストランで問題になったので、うちのレストランは大丈夫か? と調べてみたら間違いに気付いた。ほとんどの店ではそういう話になっている。でも本当か?
■誤表示は知らなかったことにしよう
ここまでたくさんの誤表示が公表されると、むしろ最初に公表したHホテルは潔くて偉いような錯覚を感じてしまう。
故意に偽装していたケースがいくつもあるだろうがここでは言及しない。それとは別に、しばらく前に誤表示に気付いて、バレたらヤバいと思っていたけど言い出せなかった。他のレストランが公表し始めたからこの機会にどさくさに紛れて公表すれば今ならショックが少ない。と思って公表したレストランも少なくないだろう。これは卑怯だ。最初に公表したHホテルの方が潔い。
■バグは知らなかったことにしよう
同じようなことがIT開発の現場でも行われていないだろうか。
ソースコードを見ていたらたまたま潜在バグを見つけた。でも修正は大がかりになるしバグが表面化する可能性は低い。いまさらバグがありましたとは言いにくいし。よし、見なかったことにしよう。その後、同じようなバグが他のコードで発覚したときに、水平展開して調べたら同様のバグを見つけました、と初めて見つけたフリをする。
これって食材の誤表示を知っていながらあとから公表したレストランと同じだ。バグを入れたのは故意でないにしても隠したのは故意だ。食材の誤表示を怒る資格はない。エンジニアは真摯でなくてはいけない。
そんなことがあなたの身近で行われていないだろうか。クルマエビという名のブラックタイガーなんぞを食べているヒマがあったら、職場に戻って食材偽装ならぬバグ隠しがないかを調べてみたほうがいいかもしれない。
「abekkan、おまえバグを見ないフリをしてたのかっ!(怒)」
しまった、上司にバレた(+_+)。
abekkanでした。