いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

エンジニア自身の価値

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■エンジニアライフ勉強会

 先日、コラムニストたちによる勉強会が開催されました。私もぜひとも参加したかったが、参加できない事情があった。簡単なことだ。開催されたのが東京で、私の住んでる大阪から交通費が高い。それだけだ。新幹線で移動の時間を縮めることができても、縮める事のできないコストがある。東京と大阪には、そういう見えない壁があるようだ。

 よく、遠足は家につくまでが遠足と言われる。勉強会も、家につくまでが勉強会と言われる。人によっては、ブログでレポート書くまでが勉強会だとも言うが。ただし、今回のエンジニアライフの勉強会は、私がコラムをアップするまでが勉強会だ。と、勉強会で登壇せずに、近所の公園で日向ぼっこしてた私が言ってみた。

■今回のテーマ「エンジニア自身の価値を高めるには?」

 登壇された方のテーマをざっと見てみると、仕事の価値、市場価値についての話が多かったようだ。しかし私の観点は違う。そもそもエンジニアとはなんぞや。そういうところから、普段から疑問に思うことがあるのだ。

 エンジニアとは。大げさな話だが、人類が地上に発生したときから存在している人種だと思う。エンジニアの意味をしらべてみると、”主に工学(エンジニアリング)分野の専門的な技術を持った実践者のこと。”とWikipediaに出ている。人類が最初に火を使い出した時、先陣をきって火を活用した人。そういう人こそがエンジニアだと考える。

 私にとって、市場とか仕事は関係ない。そこにエンジニアがいる。それが価値だ。

■エンジニアとしての価値

 エンジニアの価値というと、先の話に絡めて市場価値、仕事上での価値が語られることが多い。だが、それは違う。エンジニアにはもっと重要な価値がある。

それは、存在価値だ!

 エンジニアの価値とは。ただ存在するだけで価値があるのだ。もしこの世にエンジニアがいなければ。誰も何かを発展させることが無くなる。そしてエンジニアとは大げさなものではない。新しく何かを思いつく、何かをしようとした時、既にその人はエンジニアだ。そこに市場価値も仕事も必要ない。そこに閃きと挑戦があれば、誰でもエンジニアたりえるのだ。

■価値は追うものではなくついてくるもの

 冒頭で書いた新幹線もそうだ。大阪と東京をもっと速く行き来したい。そう考えた人が最初にいたのだろう。思っただけではただの夢だ。それを本当にやろうと考えた人、実行に移した人がいた。市場価値や仕事、そういう観点から考えれば、できれば価値がある。やるためにはどうするか。そういう話になる。だがそれは違う。

 技術への情熱と行動があれば、技術レベルは後からついてくる。最初に挑戦して失敗した一人であっても、次に歩みを進める天才の礎となる。後に続く者がいる限り、自分ができなくても誰かが達成につながっていく。故に、現時点でのレベル、成功するしないに関係なく、エンジニアは存在すること自体に価値があると考える。

 経済的な価値や仕事として成り立つかとは別の次元で、発想すること、実行することに価値がある。なぜなら、人類は発想すること、実行することを通じて文明を手に入れ、発展してきたからだ。私は主張したい。いかなるエンジニアであっても、ただそれだけで価値があるものだと。

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