いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

技術に伸び悩んだ時、試してみたい方法

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■頑張っても成果が出ないということ

 勉強すると知識がつく。頑張れば頑張る分だけ知識がつく。知識をつけると頭がいいと言われる。一般的にはそう考えられているように思う。また、場数を踏めば踏むほど、経験が蓄積されて技術が上がると言われている。

 だが、現実はちょっと違う。頑張っても成果の出ないこともあるし、場数を踏んでも技術が伸びないこともある。これは才能の有る無しにかかわらず、誰にでもあることだ。頑張ってみたけど結果がでない。そんな時の具体的な方法を今回は考えてみたい。

■本を買う

 今の時代、ちょっとくらい難しいことでも、ググれば情報を得ることができる。ググれば済むのに、なんんでわざわざ本を買うんだ。という人がいるかもしれない。確かに、相当高度な本でもない限り、ググれば同じような情報が手に入る。だが、本を買う意味はそこではない。情報の内容自体ではなく、体系的にまとめられていることに意味があるのだ。

 そして、本を買うことのもう一つ大きな意味がある。技術に対して投資できるかということだ。例えば、本当に好きなアーティストがいれば、新幹線に乗ってでもライブに行くし、本当に好きな異性がいれば、お金をかけてデートに誘うだろう。つまり、金をかけるくらいの熱意がなければ、技術は身につかない。金額の問題ではない。成長したいなら、そのくらいの熱意が必要ということだ。

■情報が無い時の対処方法

 ググっても情報が無い。本屋に行っても、知りたいことについて書いた本が無い。そういう場合もあるだろう。そんな時に考えて欲しい。情報が無いということも、重要な情報だと考えていくことだ。

 例えば、自分の考えが全く的外れだった場合どうだろう。Excelをシステムの監視ツールだと思って情報を調べても、納得のいく情報が得られるだろうか。誰もそんな前提で考えていないので、そういう情報自体が存在しないのだ。

 情報が無いのにも理由がある。その理由を探れば、次の一手が見えてくる。また、いくつかの情報を組み合わせて答えになる場合もある。むしろ、知りたいことがダイレクトに情報として見つかることの方が少ない。高度な内容になるほどダイレクトな答は望めなくなるのだ。

■止まれ

 個人的には、これが一番大事だと思う。行き詰った時ほど、無駄に情報を漁ってしまいやすい。そんな時、一度情報を仕入れるのを止めて、手元にある情報を検討してみてはどうだろう。手元にある情報の根拠、出どころはどこだろう。実際にどういうフローなのか。など、突き詰めると奥が深い。

 また、知識を身に付けても、何度か繰り返さないとパッと出てこない。覚えてから定着するのに一定の時間がかかる。元々もっている知識と結びつかないと、頑張るほど混乱していく。そういう、人間が物を覚える時の性質も把握しておかなくては、効率的な学習はできないのだ。

■技術を身に着けるという事

 スキルアップとは、筋トレのようなものではなく、パズルを解くようなものだと思う。状況により、必要とされる手法が大きく異なるのだ。なので、観察力や情報を整理する力が求められる。ただ知識を詰め込むだけでは達成できないのだ。

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