とりあえず おれのはなしを きいてくれ
はじまん いす さみょしいっすみょん、てじ おぷすんでよ。
など するぷった。 しぎるご いっごや。
しはちょるど、たしぬん もっりじぇたみょすむにだ。
はなんでよ たるた なんでむご ぴっさだ。
さみょし たがわ ちゅおご。などもるげ さらぬん ぬきょそ。
いごし すぽみら いっごや。 いるぼぬん しが たにすむにだ。
ごなし など たしがおぷすみょん、はじゅせよ。むなしっむにだ。
まらしっすみょん、たがおぷすみょん、しがぬんおぷそよ。
でじと まるはるすみょん あらっすんでよ。むげそ?
きなむ らはど あていぬん くが さらぬん おぷそよ。
けみ むるこぎど ましっすむにか? ね、ちょさんいむにだ。
■さて意味は分かっただろうか
タイトルやトップに表示される出だしの文章だけ読んだ人は、言いたいことは理解できなかったろう。普段から私の書いたコラムを読んでくれていたり、勘のいい人なら気付いたかもしれない。
一見、韓国語風の文字列なので、韓国語と思って読んだ人もいるかもしれない。これはひっかけです。知ってる単語をところどころに入れたデタラメです。正解は、文頭の文字を拾っていくと「はなしは さいごまで きけ」だ。別に珍しくもないネットでよく見られる手法だ。
■訳の分からない話でも最後まで聞こう
なんでまた、ありきたりないたずらみたいな文章を書いたのか。それは、話を最後まで聞くことが重要だということを訴えたかったからだ。どうだろう、韓国語と思いこんだり、てんでデタラメじゃないかと思いこんだとしたら、意味が通じただろうか。また、文頭の文字を拾う読み方に気付かなかったとしても、コラムを全部読めば意味が理解できたはずだ。
どんなに価値がある話でも、相手の表現がうまいとは限らない。言葉の雰囲気とは別のところに真意があったりもする。結論は聞き手が決めるものではない。話し手の中にあるものだ。なので表現の上手い下手、話の雰囲気だけで判断してはいけない。思いがけず価値ある情報を逃してしまうかもしれない。
■本当に話を聞けているだろうか
そう考えると、自分が人の話をきちんと聞けているか心配になる。当然、言葉は簡素にまとめて分かりやすく話すにこしたことはない。しかし、伝えたい内容が過度に複雑だったり、相手の観念の枠を超えたような内容だった場合どうだろう。ズブの素人にプログラミングの話をするようなものだ。どのような言葉を使っても、簡単には伝わらない。
話すというと、口と耳だけで行うイメージがある。だが、自分の言葉だけでは表現しきれなければ、現実と話にギャップが生じる。そんなギャップを埋めるには、一度文章にしてみてはどうだろうか。自分の伝えたい事を整理したり、形にしたり。それが大事だと思うのだ。