いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

時代が目指すもの

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■突き抜けた発想はバカを真実にする

 二十年前の人がiPhoneでSiriを使っているのを見たらどう思うだろう。たまげるのではないだろうか。こんな事ありえないと。でも、そういう未来を想像をしてる人はいた。ナイトライダーって知ってるだろうか。「やぁ、マイケル」と話しかけてくる生意気な暴走車のドラマだ。

 今思うと、アレって黒い車にiPhnoeでも繋げれば実現できるような気がしてならない。Siriの精度を上げて車と接続できるようにすれば、十年後なら何とかなりそうだ。ただし、法律的に販売はできないと思うが。

 ナイトライダーも、当時としては空想物語で、本当にやろうとしたらバカと思われた。でも、できるんじゃないかと思い続けた人たちによって、実現一歩前までは来てしまった。

■日本では人の乗れるロボットを作った奴がいる

 最近、リアルに人が乗れるアミューズメント用のロボ作った人がいた。なんだかんだでいろいろな技術が結集して作られている。いつか誰かやるだろうとは思っていたが、本当にやってしまった。それも日本人が。

 さすがに二足歩行でというわけにはいかないが、いずれは達成されるのかもしれない。何年前だったか、犬のロボットが発売された時以来の衝撃だ。十年後、リアルに人間の搭乗できるロボットが作られるのかもしれない。

■遠い時代が見たビジョン

 人型ロボット、人工知能(っぽいもの?)の発展を見ていて思うことがある。このまま技術が発達したら何を作ろうとしてるのだろうか。その行き着く答えとはなんだろう。実はその答えが三十数年前に出ていたようだ。

驚愕の未来予想ビジョン(と、私が勝手に呼ぶ)に北野武がコメント

 人間の送る指示を的確に理解し、行動をする。これはSiriの目指す究極の形のように思う。そして、物理法則を覆すかのごとき高性能なボディー。これはロボット工学の目指す究極の形だ。そのビジョンはすでに描かれていたのだ。

■進化の条件

 ただし、懸念することもある。物ばかり進化しても、そこに感動は生まれることはない。先ほどの動画を見てもわかるとおり、いかに高性能なロボットであっても、人はその便利さに溺れてはいけない。自らも動かなくてはならないのだ。その熱い行動力に、同席者たちの笑みは絶えない。

 使われる人に愛されること。それが大事なのかもしれない。テクノロジーは愛されることによって進化していくように思えてならない。テクノロジーには形は無い。形があるとするなら、そのテクノロジーの見せてくれるビジョンだ。

 突き詰めるとテクノロジーは極めて人間臭い。こんなのあったらいいな。を単純に形にしていくための手法だ。北野武が興奮しながらコメントするのを見て、こういうロボットが実現したら、非常に面白い世の中になるんじゃないかと思う。

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