いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

ネタは練った?

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■ネタの重要性

 コラムニストの人と話していると、たまにコラムのネタに関する話題が上がる。ちなみにうちの親父は新聞記者をやっていた。記事のネタの入手には非常に重要だと言っていた。

 文章を書くうえでネタは大事だ。ただ、いつもいいネタに巡り合えるとは限らない。ネタに拘りすぎると、いいネタがないと文章が書けなくなってしまう。文章を書く人にとって、ネタがないときどうするか。ここが重要だ。

■ネタと素材だ

 ネタとは素材みたいなものだ。料理みたいに、下準備したり、煮たり焼いたりと、手を加えていく必要がある。集めたネタは、読む人が分かりやすいようにうまく料理して、目的という名の皿にうまく盛りつけて完成する。

 例え元々のネタに鮮度がなかったとしても嘆くことはない。組み合わせ次第で目的にカッポリはまることもある。逆に、いいネタがいっぱい思いついたからといって詰め込みすぎると、何が言いたいか分からない駄作を書いてしまうこともある。

■エンジニアにとってのネタは知識と言えよう

 これは文章の例だが、IT系エンジニアであればネタは当然、知識になる。経験もそれに含まれるかな。この知識や経験が非常に重要だ。これらの精度や深さがネタの質にあたるところだろう。

 しかし、知識や経験が豊富だからといって、成功するとは限らない。自分の知識や経験を押し過ぎてまわりと衝突したり、知識や経験とは別に、目的を見間違えたりする。そういう失敗もある。逆に、知識や経験が足りなくても、みんなで助け合ったり知恵を出し合ったりして成功する例もある。

■元からある素材だけでは決まらない

 そもそも、ネタに優劣はないと思っている。同じように、エンジニアにも決定的な優劣はないと思っている。ネタなら練ることで膨らむし、経験や知識なんてなければ身につければいい。

 最初から必要なものが揃っているなんてそうそうない。簡単に決め込まずに、じっくり思考を練ることで突破口は見えるのでなかろうか。

 ネタで全ては決まらない。あくまでも“ネタはネタ”なのだから。

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