いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

仕事とは、罪深いのかもしれない

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■しごとと言ってもいろいろある

 一概にしごとと言ってもいろいろある。実質を字で表すなら、

  • 私事 (自分の都合だけでやる仕事)
  • 使事 (人を使うだけの仕事)
  • 紙事 (紙面上だけの仕事)
  • 飼事 (己の考えを黙殺され飼われるようにやる仕事)

 まぁ、エンジニアにとって一番馴染み深いのは”死事”(デスマーチの類)だろう。最初から、どうやっても無理だろうと、突っ込み入れたくなる。

■考えてみれば、私たちは罪深いのかもしれない

 ちょっと考えてみると、仕事をするにも私たちは多くの業(ごう)と関わる事になる。

  • 企業
  • 事業
  • 業務
  • 営業

 おいおい、どれだけ業に満ちているんだよ・・・。歴史の教科書見てみても、企業っていうのも本格的に出てきたのはここ百年とかみたいだ。詳しくは知らないが。

■実は戦争と同じ原理で動いている

 現在、一応世界は平和ということになっている。公に鉄砲やらで人を撃ったり、刀で切りつけられるようなことがない。しかし、経済活動の裏を見てみると、実質戦争だ。

 先進国が発展途上国から搾取したり、社会的な立場が低い人から搾取する。これって、戦争で勝った国が、負けた国から物を奪うのと似たようなものだ。シェアの奪い合やら、仕事の取り合い。そんなのは日常茶飯事だ。つまり、自分の利益を巡って争いが絶えないという事だ。

 そういう意味で、会社という形式に携わるような言葉に”業”と付くのに、納得がいく。この言葉を言い出した人、物事をよく見ていたと思う。

■いつの時代も人は変わらない

 いい意味でも、悪い意味でも。結局、”争い”を軸にしてしか動けないのだろうか。物は飛躍的に進化したのに、人の内面は二千年前から大して変わっていない。いや、むしろ貧しくなってるかもしれない。

 ただ、悲観はしていない。第二次世界大戦後、日本は物質的には非常に貧しくなった。しかし、貧しさをばねにして、ここまで経済的に発展できた。同じように、精神的な貧しさを嘆いても、それをばねにこれから大きな変化があるのかもしれない。

 案外、私たちの未来は明るいのかもしれない。

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