いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

今、太陽光発電が熱い。(俺の中限定)

»

■考えてみたらすごくないか?

 発電機とモーターの構造はほとんど同じだ。結局、発電って運動エネルギーを使って行っているのが大半だ。太陽光発電ってそう考えるとすごいと思う。何にも動かさずに、光を当ててるだけで発電する。そこが画期的だと思う。

 動かすということは、どこかに摩擦が生じて摩耗する。その分、メンテナンスが必要だったり、部品の交換が必要になる。太陽光の発電装置では、そういうメンテナンスがかなり軽減されるのではないかと思う。ひとつの装置としての寿命や扱いやすさは、非常に優秀なんじゃないだろうか。

■エコ? 言いたいのはそこじゃない

  よく、太陽発電はクリーンエネルギー、なんて言われ方をする。大事なことではあるが、もっと別な視点のすごさが太陽発電にはある。

 何がすごいかというと、形がないものからエネルギーを生み出すところだ。化石燃料は、燃やしてその熱でエンジンを回したり、タービンを回して発電する。電池にしても、化学反応で電気を発生させる。しかし、太陽光ってどうだろう。形がない。

 形のないものをエネルギーに変えて物を動かす。ここに、エンジニア的にぐっと動かされるものを感じます。

■あえて言おう。人類の科学力はまだ低い

 一見、近代文明は高度に発達しているように見える。しかし、物を動かす方法は磁石を使ったモーターか、化石燃料を使ったエンジンだ。意外と選択肢は少ない気がする。

 電気を流して伸縮する人工筋肉なんかも、それっぽい物はあるが、とても実用に耐えうる物はまだ無い。コンピュータにしても、電気の代わりに光を使って計算する光コンピュータなんて発想もある。ココ>

 人類は、既存の概念を打ち破るような発想をもっと追究していくべきだ。電気とか、化石燃料だけじゃない。世界には、まだ私たちが知らないような凄いエネルギーが存在しているかもしれない。形のない太陽の光を電気に変える。そんな太陽光発電の発想に、大きな可能性を感じさせてくれます。

Comment(0)