直感的操作 ~いっそ、プレステのコントローラでもつなげるか?~
■やつらの見る世界
鼻血吹きそうなくらいのコーディングを見たり、壊れてぴくりとも動かなくなったPCやサーバを蘇らせたりしたとき。頭の中で、「こいつら、同じ人間か?」と、そんな風に思うことがある。
たまにいませんか? そんな自分の理解を超えたことをする人(いい意味で)。そんな“天才”と呼ばれるような人たちは、いったいどういう世界を見ているのだろうか?
……と、大げさに言ってみたが、ただのプログラマだって普通の人から見ればすごく頭のいい人に見えたりするようです。ヘルプデスクをやっていると、ただWindowsやOfficeの操作にちょっと詳しいだけで、すごい人のように見られます。
実のところ、基本的な能力自体は、大差は無いように思えます。
■しかし、歴然と存在する“差”
例えば、ヘルプデスクをやってるような人と、そういう経験の無い人。同じものを見ても違って見えます。
同じOfficeのインターフェイスを見たとします。普通の人は迷ったり考えたりする。よくあるのが、自分の使うメニューだけを覚えていこうとする。
Officeのサポートなんかやっていると、知らない機能でもなぜかインターフェイスの位置だけ確認すれば、使い方を説明できたりする。まさに、直感的に操作ができる。
人によって、直感にもかなり差はあります。
■ここでちょっと、Accessについて語る
私はAccessは直感的に操作できるソフトだと思う。これを言って「そうだね」と言う人はほとんどいない。ちなみに、私は人よりずば抜けて頭が良いわけでもない。単に、直感的に操作できるまで使い込んだ。それだけです。
確かに、Excelと比べると分かりにくい。基本的な想定が違うので当然です。Accessは、大量のデータを処理するときに真価を発揮するデータベースです。Excelは表計算のソフトです。確かに、Excelで大量のデータをさばくことはできますが、ある条件を超えると逆に使いづらくなる。
どんなソフトウェアでも、
- 多く触れる
- ソフトの作られた意図をきちんと意識して使う
の2点を押さえれば、誰でも直感的に操作できると思います。
■使いやすさの基準
初心者がすぐに使える。コレはコレで大事なことだ。しかし、業務で使用するプロフェッショナルのツールには必要は無い。業務を知っていればすぐ使えるという方が重要だ。
MicrosoftのOfficeは、PCを買うと最初からインストールされていることが多い。よく考えれば、Officeって、業務用ソフトだったはずだ。一般家庭で使うPCには、Officeより年賀状ソフトや、ラベル作成ソフト、家計簿ソフトなど入れた方が親切だ。
Officeを使って年賀状作るのは、サバイバルナイフで料理するようなものだ。料理するだけの人なら、包丁を渡すのが親切というものです。
■用途を覆した便利さは存在しない
PCにプレステのコントローラをつなげてみる。プレステのコントローラは、直感的に扱えるが、操作できる内容が限られる。マウスの代わりにはなるが、キーボードの代わりにはなり得ない。直感的に素早く文字を打ちたければ、キーボードの操作を覚えないと無理です。
使いやすさは大事です。しかし、どんなに使いやすくしても、しょせんは道具です。使いこなすのに訓練とか経験は必須じゃなかろうか。そして、用途を間違えると役に立たない。
簡単操作で何でもできる! これはあり得ないと思った。何でもしたいなら、やりたいことを明確にして覚えろ!
……サポート業務してて、そんなことを思ったりしました。