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エンジニアからコンサルになるときのブレークスルーその1

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こんにちは、水上裕介です。

前回の続きです。
エンジニアからコンサルへのキャリアチェンジをしたときに感じた壁とそのブレークスルーについてコラムしたいと思います。

■コンサルの壁(伝えるべき相手)

最初に感じた壁です。

伝えるべき相手は誰か?価値を提供するべき相手は誰か?という当たり前とも思えることが違いました。

コンサル経験をする前の私は、開発リードポジションを任されることが多かったのですが、進捗状況の報告や都度発生するリスク・課題の解消に向けた相談、解決策案の説明、開発メンバが作業しやすい環境作りなどをこなしていました。

その場合の伝えるべき相手は、PMだったり役員だったり、各開発メンバだったりと関係者はそれなりにいましたが、規模が小さく、ロールが明確で伝えるべき相手をそれほど意識することなく正しく選別していました。

一方でコンサルの場合、そもそも関係するヒトの規模がかなり大きいというのが壁の原因だと感じています。

図にしてみます。

キャプチャ.JPG

コンサル経験時の体制の開発ベンダ1というのがエンジニア経験時の体制とほぼ同じです。

私はコンサルの業務横断タスクフォース(業務横断的なテスト計画や業務切替の段取り整理などがメインタスク)や移行タスクフォース(データ移行やシステム切替の段取り整理などがメインタスク)に所属していました。

業務PMにコンサル会社がついていて、開発ベンダも大手SIerばかりな状況。業務観点・システム観点で漏れなく的確に整理することが求められる状況で当時はかなり面食らいました。

規模に圧倒されたこともあり、参画当初の私は、誰に対して価値を提供すべきなのか、まったくわかっていませんでした。経験則で契約先のコンサル会社の社員になるだろうと考え、資料の作成に勤しんでいましたが、まったく結果が出ませんでした。

それもそのはず、伝えるべき相手は、あるタスクでは開発ベンダPMであり、あるタスクでは契約先のコンサル会社の社員、あるタスクでは業務PM。それがわかるまで、2ヶ月程度かかりましたが、なんとか首を切られずに価値を提供し始めることができ始めました。

■コンサルの壁(伝えるべき相手)をブレークスルー

伝えるべき相手は誰なのか?スピードや成果が求められる世界で刺激的な環境にありました。

規模が大きかったり、スピードや高精度な成果物が求められる環境では自分を見失うことがあります。そこで大事なことは「自分を信じること」、「焦らないこと」だと感じています。技術に裏打ちされたエンジニア経験という下地があったからこそそういった心境を保てたと思っています。エンジニアもコンサル経験をすべきです。より技術を活かせる視点を身につけることができるようになるからです。

これは誰から依頼された仕事なのか?を意識しすぎず、その仕事は誰に対して価値を提供すべき仕事なのかを考え、その相手にスピーディに高精度で伝えるべきことを伝えることが肝要、心に留めていることです。

次回はスピーディに高精度な資料を整理する方法、コンサルの資料作成で感じた壁のブレークスルーについてコラムしたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。

Comment(2)

コメント

ダチョウ大臣

春から総合系コンサル企業に勤めることになりました。
PMや管理と言った業務とは程遠かったのですが
システムユーザ・業務ユーザ・Sierさん等々とその人その人にフォーカスした
支援業務を行って来たので、その経験をなんとか活かせたらと思っています。
コラム楽しみにしてます。そして、参考にさせていただきます。

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