フリーエンジニアの価値
■はじめに
お久しぶりです。
私は2008年1月からフリーのエンジニア、コンサルタントとして活動してきました。フリーとして感じてきたことをお話したいと思います。
■お客さまに貢献してなんぼ
私のスタイルというかポリシーの根幹となるのが「貢献してなんぼ」です。
これは、会社員時代からそうでしたが、フリーになってからの方が強く意識するようになりました。
貢献というのは、「人」に対して提供するものです。誰のために貢献するのかというと、基本的にはすべての関係各位です。
しかし、当然優先順位があります。この業界の商流(多重請負)構造は、周知の通りだと思いますが、自分の場合は、
- エンドユーザー
- 私と直接契約している会社
- 私と直接契約していない中間会社
なぜこの優先度かというと、結局エンドユーザの利益をそのほかの会社の利益になるからです。
。。。
とここまでは正論です。
実際にはいろいろと政治的な要素が絡み、なかなか思うように貢献することが難しい現場も多くあります。※多重請負構造の問題はキリがないので、置いておきます。
自分は、外資企業(昔はこっちの案件が多かった)、日本企業(最近はこっち)をエンドユーザーに抱えています。
外資企業と日本企業で特に違うと思うことは、外資の場合、基本的に「数字」に対して評価を下します。
例えば、業務を見える化して全体的な問題を明確化します。そして、サービスレベルを事前に数値化し、現在のリソースで達成可能かを検証し、実現させていきます。
一方、日本の会社は、「人」に対して評価を下す傾向が強い。
政治家に代表される日本人気質なのかもしれませんが、数値化を部分的にしか行わず、「人の印象」で評価しがちです。
そのため、外資企業にはスポットで入っても貢献しやすいのですが、日本企業は長い時間と不毛な政治力が必要になる傾向にあります。
。。。
自分は、一度現場を離れて、また戻ることが多いのですが、正直、外資企業の方が断然やりやすいです。
日本企業も変わってきている部分もあると思いますが、まだまだ外資とは違います。
決定的な違いは、「スピード」です。本質的な問題を把握するスピード、実行・検証するスピードすべて日本企業は遅い。
これは、上場企業にすらある問題で、遅いというか、最短経路を選択できていないケースが多い。
。。。
貢献とは、価値がある内に、お客様のためになることを実現すること。
そして、お客様のためになることとは何か。
それは、あらゆるドメイン(問題)モデルを整理し、考え、実現し、解決することであると最近よく思います。
みなさんのドメインモデルは何でしょうか?
ぜひ、うかがってみたいです。