吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

PHP技術者認定機構を設立/業界初の公開論文審議方式の最上位資格「ウィザード」を発表しました。

»

 久しぶりの更新になりました。PHP技術者認定機構の吉政でございます。

 先日、PHP技術者認定機構が正式に設立しました。

 実に、丸1年がかりとなったわけですが、当初はもっと早く立ち上げるつもりでおりました。読者の方々の中にはベータ試験にご協力いただいた方もいらっしゃると思いますが、ベータ試験を実施したのは昨年の9月です。当初の予定では12月末にNPO法人の申請がおりるはずでした。

 しかし、結果として都庁から出てきた結果は「不認証」でした。

 理由としては、「当機構の教材の縛りや、試験を実施することによるコストが売り上げの半分以上も発生していることが、NPO法人にふさわしくない」というものでした。プロメトリック社に委託する試験料金のコスト比率を下げようとすれば、受験料金の設定価格を今以上に上げなければなりません。今回、初級試験はCBTを利用している試験にしては安めの設定にしており、この部分を崩すことは避けたいです。

 都庁の通知には修正ではなく、「再申請」と書いてあります。再申請の場合はなんだかんだ言って5カ月はかかると考えています。一方、2011年前半から認定スクールを開始する計画を練っていた認定スクールの方々もいらっしゃるため、ビジネス上もこれ以上遅れるわけにもいかない状態でした。

 そこで、皆さまには当初とは違う形になり大変恐縮ですが、特定非営利活動任意団体として活動を開始し、NPO法人としての申請を引き続き続けていくことにしました。

 このようなことを関係者に説明した際に「いっそのこと、NPO法人をあきらめてはいかがでしょうか?」や「NPO法人でない方がビジネスはしやすいですよね」との意見をいただきました。NPO法人を考えた一番の理由は、その透明性です。この団体が私をはじめとする運営者の不当な権益のために行っているのではないと証明するには、NPOが一番最適だったというだけです。

 この後、まずは特定非営利活動任意団体として活動を行い、NPO法人の方は継続的に申請を行う方向で進めていくことにしました。

 現在、2月7日に設立の報道発表を行い、また同日、日本の民間IT資格としては初(世界でも探す限り前例がなかったように思えます)公開論文審査方式の資格「PHP5技術者認定ウィザード」を発表しました。

 「ウィザード」とは、「専門分野に精通し、モジュールを作れる/カスタマイズできる人材を認定する資格」です。受験料金は業界貢献を目的にしていること、申し込み者には論文提出という負担を強いていることから「無料」としました。カテゴリは「セキュリティ」、「パフォーマンス」、「フレームワーク」、「インターナル」の4つです。審査手順は、下記のとおりです。

  • 申し込み時に論文を受け取る
  • 筆記試験を行う
  • 合格者の論文を匿名で公開し、審議を行う

 詳細は、こちらのWebサイトをご覧ください。

 そこで、皆さまへお願いがございます。上記の「ウィザード」はもちろん、当機構の趣旨にご賛同いただける企業を募集しています。詳細は、当機構のトップページに記載しています。

 協賛いただける会社は協賛企業として当ホームページに記載されるだけでなく、協賛企業としての呼称を使用できます(協賛費は無料)。

 ご賛同いただける方はぜひ、こちらをご覧ください。詳細と申請方法を紹介しています。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する