町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職!その8 国内出張!

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国内への出張も多かった。海外ほどではないのだが、それなりに出張手当ももらえて給料は良い。そして一カ月に二回、自宅への帰省の交通費が全額支給されるのだ。土曜、日曜を利用して帰省する派遣社員や正社員も大勢いる。私も月に二回は自宅へ帰省していた。宿泊は海外と違ってビジネスホテル。朝はバイキングで食べれる、昼は出張先の会社の食堂、夜は外食か、コンビニで買うか。私は国内出張でも節約をした。国内出張での生活は意外に楽しかった。かなりの長期だったので、休日には地元のジムに通って体を鍛えたり、そこで知り合った人たちと仲良くなってバーベキューしたりと充実していた。

そして、次第にホテルの従業員たちとも仲がよくなっていった。従業員たちは私が真空パックの温めごはんを愛用してたのをわかっていたので、朝食などで残ったごはんを私に分けてくれたのだ。夜勤などで帰ってくると、「ご飯ありますよ」って、従業員が声をかけてくれる。そして客用の冷めない蓋付きの茶碗で私に渡してくれるのだ。アットホームなビジネスホテルであった、従業員の子供がたまにフロントに居たりするのだが、そんなときは黙って子供のポケットに千円札を入れてあげたり、「やめてください」なんて従業員も言うのだが、「こちらこそいつもお世話になってますから」と、そんなやりとりをしながら談笑して楽しかった。「いつまで居るんですか?」なんて聞かれたり、「あそこのラーメン屋はおすすめですよ」とか、地元の人しか知らない情報を教えてもらったりもした。プライベートで近くに遊びに来た時、フロントへ挨拶に行ったのだが、すごく喜んでくれて無料の駐車券までくれたりとほんとに嬉しかった。土産を持参しなかったことが悔やまれる。

また、別のホテルに滞在していたときなどは、フロントの女性から「出張も大変ですね」などと話しかけられて、数日後、いつもとおり朝出勤しようと、フロントに鍵を預けたらフロントの女性から「持っていきなさい」と、手作りおにぎりを渡されたのだ。「右から鮭、梅、タラコね」って、しかも私だけに。今思うと、もしかして誘ってたのか?って考えてしまうのだが、それは綺麗な女性でした。一番長く滞在していたホテルでは、ローテーションでフロントにいる全ての従業員の顔も名前も自然に覚えてしまってたからね。それが良かったのかはわからないが、みんな私には親切にしてくれた。CDを貸してくれたりとか個人的なやりとりまでしていたし、真空パックのごはんやコンビニで買ったおかずなどもわざわざ温めてくれたりしたのだ。数年後、近くのスナックで偶然にもホテルの従業員とばったり会って談笑したときに、ごはんやおかずを一個人の客のために温めてあげるというのはそこのホテルでは禁止事項で、私だけに特例でしていたということを聞かされてびっくりした。

その従業員の方は「いまでも田中さんのことが話題に出ますよ!」って。また、近くのスーパーで買い物をしていたとき、ホテルの女性従業員が私の名前を叫んで駆け寄ってきた。「ほんとにありがとうございます!」って。前のホテルではチェックアウトするとき、お土産等何も渡さず後悔したので、その教訓もかねて今回はチェックアウトするときに1万円程の花束と、女性従業員には全員、化粧品用のオイルをプレゼントしてチェックアウトしてきたかたらね。従業員から受けた親切に比べたら私のお礼など及ばないし。しかし、この行為が後々に事件を引き起こすことになるのだが、それは別の章で書こうと思う。

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