町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職!その4 検査って出てきたものを見てるだけじゃないんだよ!

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そして、鈴木課長から会社の概要についての説明を受ける。簡単に仕事の内容、安全教育等、ありきたりなものだ。それが終わると即現場へ案内された。現場はクリーンルームと言われる室内で、その名の通り綺麗な室内で埃ひとつない所だ。作業者も入室するときは専用のクリーン服を着ないと入れないことになっている。頭から足まで全身白装束のような服装に着替えて手袋、マスクをして入るのだ。そして目にしたのはなにやらもの凄い巨大な鉄の塊が何個も並んでいる。一つが家一軒くらいの大きさだ。こんなものが3台ほど現場にありそれの動作確認や完成後の検査などを行う仕事だ。所属部署は検査課である。

検査って、ただ物を検査するだけの簡単な仕事だと思っている人も多いかもしれないが、とんでもないカン違いだ。検査が出来る人って装置の仕組み、電気、機械、コンピューター等、全てを理解していなければ勤まらない仕事だってことをここにきて初めて思い知らされた。最初に就職した自動車関係の設備保全の仕事もそうであった。電気、機械、コンピューター等、すべてができなければ勤まらない仕事だったからね。それについていけずに私は辞めたようなもんだったからなぁ。流れ作業みたいに前工程で仕上がった製品を簡単に目視で数秒で検査して箱詰めする仕事とは大違いなのです。

これはかなりのハイレベルだってことが製造経験しかない自分でもすぐにわかった。果たして勤まるのであろうか。。完成間近の巨大な装置に連れて来られてしまった以上はどうしようもないし今更どうすることもできない。そして鈴木課長に現在の仕事の責任者である佐藤係長を紹介されていきなり仕事という流れになったのである。なにをやったのかよく覚えていないのだが電気信号やら配線やらいろんなことを見ていただけだった気がする。しかしこの佐藤係長がとても親切な人だったのでとくに心配やらすることもなく、こうして最初の一日が終わったのだ。そしてこのときは定時で帰れた。

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