町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

修羅の派遣会社へ転職!その1 エンジニアとしての第一歩!

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ホワイトな大手企業から一転、私は派遣社員として再出発をすることになったのだが、この派遣先もそれなりの大手企業で全国にも名が知られていた企業だ。派遣社員としていよいよ初日を迎えた。派遣の営業が事務所まで付き添ってくれる。まるで小学校の入学式の保護者のようだ。そんなことはどうでも良いのだが初めてこの派遣先に足を踏み入れた印象は超綺麗な職場!というのが私の第一印象であった。前回の大手企業に居たとき、トヨタ自動車の幹部連中が見学に来たことがあったのだが彼らの見学した印象は「町工場」ということであった。たしかこのときは工場長が緊急で全員集会を開催して全社員が呼び出され、「たかがトヨタごときに!」などと感情むき出しに怒鳴っていたのを今でも思い出す。そんなことを発散してもすでに潰れる会社が綺麗になるわけないからね。

話を戻すがこの派遣先の工場内は廊下も綺麗なブルーのカーペットが敷き詰めてありとても爽やかなイメージであった。そして私を面接してくれた鈴木課長が迎えにきてくれて事務所まで連れて言ってくれる。技術職だから事務所が拠点になるんだなと、私はエンジニアとしての第一歩を期待していた。私が配属されたのは検査課。装置を検査するだけの仕事だが、これが後でとんでもなく難しいということなど夢にも思わなかった。

鈴木課長が私をいろんな人に紹介して回ってくれる。そして最後に部長の高橋部長のとこへ案内してくれた。大手企業の現場作業員時代は部長などは雲の上の存在で会うことすらとんでもないことだったのだが、同じ事務所に部長が居るということが私には信じられなかった。「やはりエンジニアになったんだ!」というのが私の感想であった。このとき部長に言われたのが「早く韓国のほうへね」って。要するに韓国出張があるということ、私はなんだか嬉しくなった。エンジニアとして益々有頂天になってしまったのだ。

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