町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その88 既に倒産していたことを初めて聞かされる!!

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そして退職の説明会などが社内で始まった。従業員から「経営責任は誰にあるんですか!」って、質問に対して管理職連中は「当時の経営陣は既に退職していますので」って、曖昧な返事しか返ってこなかった。そして最後の全員朝礼、初めて社長が現れた。「ええ すでに20○○年に倒産していました」だって。すでに4年前には倒産手続きを済ませていたってことだった。要するに自分たちは、その残務整理で4年間も残されていたってことなんだよね。でも、潰れる会社の特徴が分かっただけでも勉強になったかもしれない。その特徴とは、まず人事異動が頻繁に発生する、これは作業者はもちろんなのだが管理職連中の人事異動も頻繁に発生する。

どんな感じかというと、技術部の課長がいきなり現場の課長に就任したりと、まったく畑違いな場所に飛ばされたり飛んできたりというようなことが発生していた。私の現場でも前から居た課長はどこかへ飛ばされ、代わりに技術部から来た課長が現場の課長へと就任した。こうなると現場はめちゃくちゃになる。現場をわかっていないので、前から居るベテラン係長やベテランリーダーたちに舐められるからだ。「なんちゃら作戦!」とか訳のわからないスローガンを朝礼で発表して「コンピューターで導き出した結果云々云々・・・・・」と長くてつまらない話が始まる。要するに自分がコンピューターを使って計算したらこれだけの人数でこれだけの生産数が出てこれだけの利益が出る!ってことを力説し、それを名付けて「なんちゃら作戦!」ということであった。

当然、そんな行動計画を周りが受け入れるわけがない。仕方なく受け入れるので課長と現場の溝は深くなるばかり。結局その「なんちゃら作戦」まったく結果が出なかった。また他部署への応援が多くなる。管理職が現場作業させられる。そして、派遣や下請の増員、整理などが頻繁に起る。ほかにもたくさんあるのだろうけれど、自分にはこれくらいしか分らない。ちなみにこの大手企業での退職金だが、418万円であった。10数年勤務で、多いのか少ないのかはよくわからない。30年以上勤務していた人は2000~3000万という話もちらほらと聞いた。

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