ホワイトな大手企業へ転職！その65　派遣社員てどんな人たち？

» 2022/01/16

派遣社員の大量採用で職場全体がガタガタになってしまったわけだが、では派遣社員のひとってどんな人たちが居るんだろう？ってことになると、それはもう個性豊かな人たちが勢ぞろいしていた。20歳過ぎても現役暴走族やってる派遣社員。国立大学出身の派遣社員。スカトロマニアの派遣社員。ホモ雑誌を収集していた派遣社員。税理士の試験に5回落ちている派遣社員。毎朝、正社員たちに飴を配る派遣社員。スポーツ新聞のエロ記事だけをいつも読んでいる派遣社員。元オリンピック代表の派遣社員。社員たちから「なぎら！」って呼ばれていたなぎら健壱そっくりの派遣社員。ほんとにいろんな人が居ました。

そしていろんな事件、トラブル等を起こしていました。どんなことかといいますと、まずは盗み食い。夜勤のとき、社員は無料で食事が支給されるのだけど、その弁当が食堂に部署ごとに用意されているんです。それを盗み食いしてしまうんです。しかも社員が居ないときに食ってしまうので完全な確信犯。当然、社員の弁当が足りなくなる。これはずっと続いていましたね。社員たちが問い詰めると「お金払えばいいんでしょ！」って逆切れ。あるいは「知らなかった」なんて開き直る奴も居ました。

更に、弁当の横にあるパンまでもが盗まれていることもあった。このパンも正社員の人数分だけしか用意はしていない。そしてこのパン、盗むだけでなくちゃんと種類を見極めて盗んでいたのだ。どういうことかというと、この用意されているパンの種類はアンパン、ジャムパン、クリームパンなどがあるのだが、形がみんな同じなので中身がわからない。じゃあどのようにして中身を確認するのかというと、ビニール袋の上からパンの中心に一本指を突っ込んでパンの中身がはみ出してくるまで指を突っ込む、そして中身がはみ出してきてあんこ、ジャム、クリームなどを確認して奴らの好きな種類のパンだけ盗んでいってしまうのだった。これはものすごい気分が悪かった。夜勤の昼食のときに弁当を食べようとしたら横に中身のはみ出たパンがたくさん転がっているんだもん。こんなことする奴って人間として終わってるよね。遂に派遣会社の責任者が盗み食いを見つけ次第クビにするって回覧まで出す始末。それでも隠れて盗み食いはやられていた。