ホワイトな大手企業へ転職!その56 技術部の応援最終日!
ようやく技術部への応援も本日が最後になった。「やっと終わりだな!」同僚の山口君とニコニコしながら技術部の事務所へ向かう。しかしまだ技術部は朝の全体ミーティング中であった。私たちは事務所の横にある休憩室でのんびりと待っていた。そこへ突然、高橋さんが来たのだ。「何してるの?早くこっち来てよ!」っていきなり私たちは呼び出された。何かと思ったら「今日で終わりなんだからさ、二人とも挨拶してもらうから」って。
これは予想外であった。約100名近い技術部の面前で挨拶をするなんて!もちろん台詞なんかはまったく考えてきてない。山口君も同様に考えてない。しかも課長や部長までも参加しているミーティングの場で現場作業員である20歳そこそこの若造が応援終了の挨拶なんて。。当時、技術部の課長や部長と言ったら現場作業員から見れば雲の上のような存在で横を通るだけでも緊張したし話しかけるなんてことは絶対にできない、それほど存在感があったのだ。
結局私たち二人は高橋さんに技術部が居る大会議場に連れて来られた。高橋さんが私たち二人を紹介する「今まで本当に頑張ってくれた二人から挨拶をしてもらいますのでよろしく願いします!」ってことで、私より高橋さんの近くに居た山口君が先に挨拶することになった。「みなさん、現場等で御会いしたら気軽に声をかけてください!」と、一同は大爆笑となった。そして私の番、なにを話したのかあまり覚えてないんだよね。とにかく凄い仕事をしているんだってことを話した記憶しかない。とにかく地獄のような場所から解放されることで私は嬉しかった。
そして昼、広沢課長が私たちのために昼食会を開催してくれたのだ。この昼食会、簡単に言うと昼食は食堂が特別に作った超豪華な幕の内弁当が食べられる。これは外部からの御客様専用に用意されるものなのだがそれを私たちのためにわざわざ提供してくれたのだ。もちろん無料、技術部の経費から出してくれる。私と山口君がお世話になった広沢課長の部署の10数名と大会議室で超豪華な幕の内弁当を食べながらの昼食会となったのだ。いろいろと談笑しながらの昼食会だったが突然、広沢課長が「今日6時から駅前の居酒屋予約してあるからさ!」ってことで最後の最後に来てまた飲み会を開いてくれたのだ。もちろん私と山口君は無料だ。そして、飲み会。
このとき技術部の女の子である河口さんが山口君に告白したのだ。「山口君可愛い~!」この河口さん、当時は確か25~26歳だと聞いていたけど175cmの長身。山口君は166cm。「付き合ってる人いるの?」とか、河口さんの質問責めが凄かった。「僕は好きな人がいますので!」と山口君。その後もしつこく隣りに座られて質問責め。お酒も入っていたしみんなでゲラゲラ笑いながら盛り上がった状態で御開きとなった。そして居酒屋を出た途端、河口さんが「山口なんてもういい~~~!」と叫んで駅へ向かって行ったのであった。。。