町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

本配属編!その22 第一社目 完!

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職場や事務所などは対象外として、他にどこかというと、それは更衣室だ。何故更衣室かというと、ここの更衣室はとにかく環境が悪かった。狭い!臭い!こんな環境の中で朝出勤してきて更衣室に入った瞬間、モァ~っと異様な匂いが襲い掛かる。いろんな人の体臭だろう。狭いので匂いが充満するのだ。換気もわるく夏などは着替えるだけで既に汗だくになり、これでやる気がなくなる。

そして自分のロッカーまで行くのだが、一番奥だったのでたどり着くまでに着替え中の社員の間をすり抜けるような感じで両手をあげながらカニ歩きで行くのだ。こんなことでも凄く気を使ってしまう。その最中にも着替え中の人たちに肩が当たり、手が当たり、背中が当たり、ケツが当たりで気持ち悪くなってようやく自分のロッカーに到着する。ロッカーの扉を開けるために身を後ろに引くのだが、それだけでも後ろで着替えている人に当たってしまう。しかもそのおっさんブリーフ一丁。平成初期、男はブリーフとモモひき(別名ステテコ)がほとんどだった。ヒートテックなんてそんな便利なものがない時代だ。それが冬になるとみんなモモひきに変わる。

そしてシャツを脱ぐだけでも隣の人に体が当たってしまう。そして一番気をつけなければいけないのが、ズボンを脱ぐときと履くとき。どうしても前かがみになるので後ろの人とケツ同士が触れ合ってしまうのだ。ブリーフとブリーフが重なる瞬間だ。だから後ろの人にケツが当たらないように、横向きになってズボンを脱ぐのだが、この体勢だと今度は隣の人にケツが当たってしまうことがあるのだ。「すいません」と小声で言いながらズボンを履く。逆に隣の人も横向きになって、自分のほうにケツを向けてズボンを脱ぐと、その人のケツが私の太ももに触れる。生暖かい感触。もう嫌だ!

更に「お!いい体してるな!」なんてブリーフ姿の他部署の知らないおっさんに言われたときはゾッとした。だから、この会社は朝出勤してきて先ず更衣室のロッカーでストレスを溜めて、休憩時間のトイレでストレス吐き出す!というローテーションであった。結局この会社では何も戦力にならなかったしやる気が起きずに過ごしていただけであった。このように職場で私みたいになってしまったときに、ほんとに必要なものは?御金でもない。同情でもない。優しい言葉もちょっとだけ必要だが。こんなときに一番必要なもの

それは。。

自分だけの時間だ!

それがこの会社で得た教訓でした。 

第一社目 完!

Comment(2)

コメント

白栁隆司

一社目完。おめでとうございます。

次のお話に期待しています!

たいき

白柳さん
ありがとうございます。みなさんの専門的な内容には及びませんが頑張って自分が経験したことを派遣社員や悩んでいるエンジニアの方々に少しでも役に立てるように頑張りたいです。

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