町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

本配属編!その18 23年後に派遣社員の身分で働くことになるなんて。。。

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かなり話が反れてしまいましたけど、こんな私のために送別会を企画するという話があったのだが、私は丁重に断った。その代わりに係で積み立てている資金から2万円分の図書券をプレゼントしていただいた。陰湿な嫌がらせなどもあったけど、最後はみなさんの親切に感動した20歳の私でした。そして、23年後に再びこの会社で働くことになるなんてこのときは予想もできなかったことでしたよ、しかも今度は派遣社員として。。。

結局、初めての会社は1年7か月ほどで辞めた。班長、係長、課長にかなり粘り強く引き留められたが妥協はしなかった。最初に班長に辞めることを報告したときは、私が夜勤の出勤で詰所に入ったら班長しかいなかったので「今月いっぱいで辞めます、手続きお願いします」と班長に告げた。一瞬、ポカンとなった班長のあの顔は今でも覚えている。休みの少ないことなどを再三訴えていても簡単に丸め込んでいたし、自分の思い通りになるという過信があったのだろう。ところが辞めると言い出した途端、あのびっくりした顔。今頃焦っても遅い。こういう人間は辞める人間のことよりも真っ先に自分のことを考える。絶対に反抗しないと思い込んでいた人間から自分の面子を潰されたという屈辱が出るからだ。

そして、これから夜勤開始時間なのに私は班長に個室に呼ばれた。よく「事が起きてからでは遅い」なんて、偉そうに言う人が居ますけど、こういう人間に限って口だけですよね。事が起きてからやっと真剣になるというか、動くというかみんなそんな感じですね。ここの管理職連中も私が辞めるということを知って必死に引き留め工作を始めたのだった。「おまえが居なくなるときつい」なんて言われたけど、きつくなんてなるわけがない。時計係と団扇係の自分が辞めてもなんともないだろっつーの!「転職だったら絶対にさせない!ここまで育ててきて他へ転職なんてことはうちらとしてもさせるわけにはいかない!」とか、全然育ってないっつーの!「もう一度考え直してくれいないか?」考え直せるわけないっつーの!「どうしても嫌なら○○課へ移動させてやるからさ」移動したくないっつーの!このように班長、係長、課長がいろんな説得をしても、私が動じていないことがようやくわかったようで、あちらも切り札を出してきた。「それじゃあ休職でさ」これは予想外の文句であった。

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