町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

本配属編!その10 この司会者にしてこの立候補者!

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一瞬、詰所内の空気というか雰囲気というか、ものすごい重い雰囲気になったのを今でも覚えている。リーダーや係長も参加していたからね。言って良いこと、悪いこと、今思うとこの区別が新人の私にはまだ理解できていなかった。しかし当時はこれがほんとに嫌だったのだ。それに新人の私がこんなこと言ったところで今の現状が変わるわけじゃないしね。その後も昼休みは組合などの行事でよく潰れていました。しかしもっとひどいこともあった。

それは夜勤のとき1時間早出をさせられて、また変な公会堂みたいなところに集められてこの会社の「組合の歴史」なんてことを聞かされるのだ。当然、残業手当などつけてくれない。これは新入社員が対象だったのだが、昼勤終了の者は残され、そして私みたいな夜勤者は早出をさせられて変な公会堂みたいなところに集められて組合の偉そうな人の話を聞かされる。私は後ろの席に座ったのだが、半分以上の新人が寝ていた。さすがにこんな状態に司会者も「みなさん、仕事終了後でお疲れでしょうけど・・・・」なんて呟いていました。だって社内報に載せるために組合の偉そうな人がカメラを構えているのにみんな堂々と寝てるんだもん。全体の風景を撮ろうとしたのだが寝ていない新入社員たちだけ入るように必死でカメラマンは場所を動き回りなんとか寝ていない新入社員たちだけの撮影に成功。次月に発行されたその社内報には寝ていない新入社員数人と、同じく寝ていなかった私も写っていました。

更に、このような組合の意味のない集会は夜勤の昼休みにもやらされたことがあった。このときはたしか選挙の宣伝活動のために県議へ立候補する人が演説に来たのだ。大きな会社というのは必ずこういうのが絡んでいますからね(詳細は後程書きます)。体育館の入り口に県議立候補者のおばさんが立っていて、入ってくる社員連中に「よろしくお願いします!」と握手を求めていた。しかしこのおばさん、私には握手を求めて来なかったのだ!いや、私だけではなかった。それは未成年、または新入社員らしき人物には握手を求めていってないのだ。有権者以外は関係ねえ!ってことなんだろうね。良く言えば人を診る眼力があるんだろうけど。それを良い方に使えばよかったのにって思います。

ただでさえ夜勤の昼休みを潰されて機嫌の悪い私に、知らないおばさんに握手を拒否されて更に機嫌が悪くなったってのに、更に追い打ちが来た。それは、このおばさんの演説の前に組合の偉い人が前置きの話で「○○先生(立候補者)は、お忙しい中、みなさまを激励に来てくださいました!〇〇先生は非常に疲れておりますので」とかそんな自分勝手なことしか言わないのだ。こっちは夜勤でもっと疲れてんのに、更に昼休みまで潰されてんのに。普通は「みなさん、本日は夜勤で昼休み中の貴重なお時間に御集りくださりほんとにありがとうございます!」ってのが筋だろって今になって思いました。この司会者にしてこの立候補者!もちろん落選しましたよ。よかった。

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