ぼくと契約して新入社員になってよ!
こんにちわ。草食系妙齢プログラマ 野口おおすけです。気がつくともう4月です。担当している現場も震災以降バタバタとしていたのですが徐々に落ち着きをとりもどしつつあります。
3月の初めから新卒準備カレンダーという4月から新入社員としてIT業界に飛び込む方向けのAdventCalenderが進行中です。わたしも参加して1つ自分のブログにエントリをUPしました(ほんとうの4月からの新生活と向き合えますか)。今回はそこには書ききれなかったけど新入社員にお伝えしたかったことをお送りします。タイトルがわたしの勤めている会社の社員募集っぽく見えますが、まったく関係ありません。
■ブログはエントロピーを凌駕する?
わたしは新卒で入社した会社の新人研修でオブジェクト指向の概論とJavaを学びましたが当時クラスが何か、メソッドが何か、ガベージコレクションとは何か、むやみやたらにstaticをつけたらどうなるか、なんてことをJava言語仕様というドキュメントに基づいて習ったのですがさっぱりわかりませんでした。
今でこそ人並みにJavaを書いて仕事をしていますが当時は何のことかさっぱりわからなかったのです。そのため、休みの日にJavaの初学書を買って勉強しました。それでも、新入社員の中では下から数えた方が早いくらいの習熟度でした。
4月に入社すると多くの会社では新人研修ということで様々な研修が行われます。最初はビジネスマナー研修などから始まり技術研修やOJTなど長い場合は半年以上かけてさまざまなスキルを身につけるための研修が続きます。その中で内容を理解できないことがあるかも知れません。社内の研修でわからなければ本を読んだり、ネットの記事を調べたり、人に聞いておぎなうしかありません。そこで忘れてはならないのは調べた技術をアウトプットするということです。
世の中のモヒカン族(技術に長けた日々修練を怠らない人たち)の方々に共通していることは学んだことを必ずアウトプットしているという点です。ブログであったり、Twitterであったり、LightningTalksであったり人によってさまざまですが「こんなことがわかった!」と声を上げるということです。
「こんな初歩的なことを書いても笑われるかもしれない」と不安に思うかもしれません。でも、だれでも初めてその技術を学ぶ時は初心者です。どんだけキャリアを積んでも初めて触る言語でつまずくことはあります。あなたが1つブログのエントリを書くことで、そのような初心者の手助けになります。
逆に「○○が分からない」というのであれば、わからない点、調べたこと、やってみたことをブログの記事にしてしまえばいいのです。わかる人が教えてくれるかもしれません。
自分のわかることやわかったこと、わからないこと全部アウトプットすればいいのです。そうすれば自然とそのジャンルに興味をもつ人々が集まってきます。そのようにして人のつながりができれば、また新しいことにチャレンジするきっかけともなります。
きっとブログを書くことで苦労する内容以上の得るものが生まれるはずです。
■一生懸命働いて家に帰ると、ただ寝るだけ?
1日はどんな人にも24時間あります。人により仕事と睡眠の時間のバランスはさまざまですが8時間働いて、8時間寝ると残りの8時間は自由に使える時間になります。この8時間の中から通勤時間や食事の時間などを引いても4時間は残ります。4時間あったら何ができるでしょう。映画なら2本見ることができますし、本を読んだり、遊びに行くこともできます。これはあくまでも平日の話ですが、休みの日となればほぼ1日自由な時間とすることができます。(ただし家族サービスなどの時間は別です)
学生のころに比べると遊ぶ時間などが減ったように感じるかもしれませんが意外とそうではありません。遊ぶ時間はあります。ただ、遊ぶ時間のうち10%でも20%でもいいので、勉強する時間にあてたほうがよいでしょう。学生のころのように定期的に試験があるわけではありませんので、絶対この日までにこれだけやらなければならないというリミットはありません。
勉強することで仕事の時間を圧縮することができれば、さらに自由に使える時間が増えます。つまり、遊べる時間が増えるということです。または、「遊び」そのものを効率化するのもよいかと思います。ゲームを効率的に進めるためにツールを実装してみるというのが良い例です。楽しんで技術的な勉強をすることができますし、ゲームをする時間を圧縮できて他のことを楽しむ時間に割り当てることができます。
これらのことをつきつめて行くとリソース管理につながります。入ったばかりのころはあまり求められませんが、将来的には必要なスキルを自然と身につけることができます。
■胸を張れ!えへんと!
java-jaの創始者であるYoshioriさんは、以前こんなことをTwitterでPOSTされていました。
ブログラマになりたいって人に目を輝かせて「プログラマってイイヨ!!」って勧められない人間はプログラマなんかやめちまえと思う
Twitter / @Yoshiori: ブログラマになりたいって人に目を輝かせて「プログラマ ...
ITエンジニアだけでなく社会人として会社で働きはじめるとつらいこともいっぱいあります。入社したばかりのころはこの先何年もこの仕事を続けることができるかなんてわかりません。でも、自分の仕事を胸をはって「ITエンジニアってイイヨね!」という気持ちだけは持ち続けてください。
わたしも初めてStrutsをつかっての開発に参加した時、最初は何も分からず1日Eclipseと向き合ってコードを書いても何も表示されない日やオブジェクト指向があまりよくわかってなかったために変なコードを書いてしまって先輩に怒られたりとかしながら日々の業務をこなしていました。そして、自分が担当した処理が全て正常に動くようになりました。それまでは何も分からずひたすら作っていたものが全てつながり動作するようになった時の喜びは今も覚えています。「Hello,World」が初めて表示されたとき以上の感動でした。それが「ITエンジニアってイイな」と思えるきっかけでした。
ITエンジニアという職業を好きになるきっかけは人によりさまざまだとおもいますが、新入社員のみなさんがそのような体験をして胸を張って自分の仕事はイイよと言ってくれることがわたしたち先輩の楽しみでもあります。新入社員の方が1日でも早くそのような体験を出来るよう願っています。
今回は新入社員に向けてメッセージとして今回は書いてみました。新卒準備カレンダーも素晴らしいエントリが集まっていますので新社会人もそうでない方もぜひ一度お読みいただければとおもいます。
このコラムを読んで下さった方とどこかでお会いできることを楽しみにしています。
それではまた次回。
コメント
EarlGrey
内容はマジメなのにタイトルが胡散臭い・・・w
とはいえ思わずクリックしてしまった。釣られた!