313.Google Bard 日本語版
初回:2023/5/24
すでにご存じの方が多いと思いますが、Google Bard が日本語に対応したという事で、ほんの少し遊んでみようかと思いました。
P子「AIの覇権争いは、熾烈よね」※1
1.すでに、比較記事が多数アップされています
まずは、Google のアナウンスから
≪参考資料1≫
https://japan.googleblog.com/2023/05/bard.html
Bard が日本語に対応
2023年5月11日木曜日
それについて、皆さんの興味は、ChatGPT と Bard のどちらが優秀か、どう違うのか、使い分けはどうすればよいのかなどではないかと思います。
≪参考資料2≫
https://kimablog.org/differences-between-chatgpt-and-google-bard/
Chat GPTとGoogleのAI Bardの違い、どちらを利用すべき?
2023年5月11日
≪参考資料3≫
https://wwg.co.jp/blog/32921
【AI比較】ChatGPTとGoogle Bardに同じ質問をして遊んでみた【アイデア】
公開日:2023.5.12
P子「皆さん、反応が早いわね」
言い訳ではありませんが、コラムの作成は、土曜か日曜に行いますので、本当なら先週にこの話題に触れることができました。それが最速でしょう。ところが日本語版を見つけたのが、15日の月曜日、すでに、17日のコラムはアップ済みでしたので、差し替えるのも邪魔くさかったので今回になりました。
P子「要するに邪魔くさかっただけなのね」
2.Bard を使ってみました
Bard は、googleアカウントがあれば、即使えます。私はすでにメールアカウントも持っていますので、即使えました。
P子「日本語ですべて出来るのは楽よね」
今ちょうど、色を判別する python プログラムを作っている最中で、google であちこちのサンプルからかき集めて作ったプログラムがあります。それを、Bard に問い合わせてみました。すでに問い合わせた内容を記録していなかったので再現できませんが、私の作ったプログラムとほとんど一緒でした。
簡単なプログラムを探す、作成する場合、曖昧な日本語...質問形式で探せて、さらに完成したコーディングまで作れるというのは、やはりすごいことです。
ただ、1回目の質問では、一発でソースコードが出てきましたが、2回目にした同じような内容の質問では、ソースコードは生成されず、色空間についての説明文が出てきました。
P子「質問の仕方が重要なのよね」
もう一つ質問したのは、openCv で、BGRをHSVに変換後、H値(色相)で色の範囲判定を行うプログラムを質問したところ、0~360 の範囲が示されてきました。openCv のHSVのH値(色相)は、一般的な、0~360 ではなく、0~179 の範囲ですので、そのことを返信すると、Bard は、教えてくれてありがとう...みたいな回答を返してきました。
P子「BGR2HSV_FULL でも、0~255 だから、純粋な色相環で答えたのかもね」
今回のプログラムは、以前にも似たようなコーディングを行ったことがあるので、サンプルを作成してもらえるとすごく作業がはかどります。逆に初めての課題の場合、回答の出来がものすごく良いのでそのまま信じてしまいそうになりますが、そのあたりは使用する我々が注意深く利用しないといけないんだと思います。
ただ、間違えることもありますが、こうやって全世界の多くの利用者によって学習を積み重ねていくのだと思うと、凄まじい速度で改善されていくのでしょう。
3.Chat GPT とGoogle Bard のどちらが高性能でしょうか?
最後に、Bard にこんな質問をしてみました。
『Chat GPT とGoogle Bard のどちらが高性能でしょうか?』
P子「いじわるね」
ほんの少し、自画自賛気味なところもありますが、実は別の質問、『Chat GPT とGoogle Bard のどちらが素晴らしいのでしょう。』をしたときには、きちんと双方の特徴を回答してきました。なので、極端に回答が偏っているという印象は受けませんでした。
4.まとめ
生成系AIで、よく問題になるのが著作権とか登録商標とかの権利侵害だと思います。
≪参考資料4≫
https://business-textbooks.com/hommage-parody-respect/
オマージュ、パロディ、リスペクト、インスパイア、トリビュート、パクリ(盗作)の違い
生成系AIの場合、元作品への「尊敬」や「敬意」は持ち合わせていないでしょうし、ましてやパロディが理解できるとは思えません。という事は、パクリ(盗作)に近い形で生成される可能性が高いといえます。
そのあたりは、生成させた人がそのまま採用するのではなく、うまく調整を加えながら自分の作品として発表する必要があるのかもしれません。
P子「自分の作品として発表するの?」
それも、これからの課題かもしれません。
AIが作ったもの、または主体的に生成したものは、権利として認められないというのが一般的ですが、AIは単なるツールであり、それを利用しただけ...少なくとも人間がキーワードなり指示を与えないとAIも生成しない(AIが自主的に生成したら別ですけど)のですから、その人の著作物として認められるかもしれません。
P子「AIとかロボットに人格とか権利を与えるっていう話もあるわね」
ロボットに法人格を与えるという話もあるくらいですから。そうなると、そのロボットAIが生成した著作物の権利もその法人格が持つ...なんて世の中になるかもしれません。
P子「本当に、先が見えない時代になったわね」
色々な意味で、先が見えない時代になったと思います。
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「AIの覇権争いは、熾烈よね」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
※2 2023/5/22 追記
キャリアコンサルタント高橋さんのコラムで、Google Bard が取り上げられています。
すでに私のこのコラムネタはアップ済みなので、今更構成を変更するのは邪魔くさいので、そのままにしておきます。
P子「要するに邪魔くさがりなだけなのね」
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/career/2023/05/576google_bard.html
第576回 Google Bardを触ってみた
2023/05/22