今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

312.コンプライアンスのその先

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初回:2023/5/17

 企業活動において、コンプライアンスの重要性はますます高まってきていますが、この流れは今後ますます強まっていくと思われます。

P子「いつになく、硬い話ね」※1

 これは、経営者が考えている以上に、重要度が増しているのではないかという話です。

1.ピカソの絵画の"市場価値"が下落?

 まずは、ちょっと意外?な、お話から。

 ≪参考資料1≫
  https://courrier.jp/cj/325727/?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=325727&utm_content=culture
  時代の"再評価"が始まった
  ピカソの絵画の"市場価値"が下落しはじめている 没後50年で注目されるはずが...
  2023.5.14

 ≪参考資料2≫
  https://courrier.jp/news/archives/325491/
  やっと注目されはじめた御歳102歳を迎えるミューズ
  「ピカソの元愛人」フランソワーズ・ジローはなぜ故郷フランスで黙殺されてきたのか
  2023.5.14

 皆さん『ピカソ』はご存じでしょうか?

P子「名前ぐらいは、誰でも知ってるんじゃないの?」

 油絵や版画、彫刻や陶器などその作品数の多さでも有名ですが、人柄や女性に対するふるまいに問題があった人物というところまでは、把握している人は少ないんじゃないかと思います。そういう私も、昔の事でもあるし、有名人であれば多かれ少なかれ、女性問題はあったであろうことは想像できます。

 日本でいえば、伊藤博文と渋沢栄一でしょうか?

P子「そっち系とお札の関連性が何とも言えないわね」

 もちろん、そっち系と成し遂げた偉業とは別問題としてとらえる必要があるかもしれませんが、そうは言っていられない時代が来ているのではないかというのが、今回のお話です。

 個人的には、ピカソの作品の価値が俗世間の評価に大きく影響を受けるとも思えませんが、そういう作品を高額でやり取りしている人たちに対する世間の見方というのが影響している可能性は大きいかもしれません。

P子「作品の価値と取引価格は別物という考え方ね」

 価値って、お金だけで測るべきではないと思っています。

 しかし、芸術作品を投資と考え、資産価値の上下で作品の価値を判断している多くの人たちにとっては、取引価格が作品の価値と同等なんでしょう。

2.コンプライアンスのその先

 今更ですが、コンプライアンスとは『法令遵守』という概念ですが、現在では、法律だけではなく倫理的な責任や社会的な責任まで含まれています。

P子「SDGs(持続可能な開発目標)もその流れね」

 コンプライアンスは『ブラックな企業にならない』のが目標で、SDGsは『ホワイトな企業になろう』が目標だと思います。このホワイトというのは当然従業員にも顧客にも社会にも世界にもという事なので、当然、目指している理想の姿というのが異なります。

 従業員を大切にしない企業から、製品を購入したいと思いますか?という小さなテーマから、他国の犠牲の上で成り立っている製品を購入したいのかというテーマまで発展します。

P子「フェアトレードね」

 ただし、フェアトレードは当然価格が高くなります。その場合、購買力が落ちてきている多くの日本人に、そこまで意識が向くのかどうかは、なかなか難しいところですが、そこを企業が知恵を絞って乗り越えていただきたいものです。

P子「努力と根性で乗り越えるんじゃなくってね」

 結局、自社の従業員をこき使うか、海外の労働者をこき使うかでしか、製品価格を押さえられない企業には、未来はないという事でしょう。

P子「そんな簡単にはいかないけどね」

3.努力と根性の代わりになるもの

 企業として、どうすべきか? という話をすると、今までのやり方ではどうしようもないという事に早く気づくことです。

 過去の成功体験の延長も、現状の改善案も、捨てる必要があります。

 例えば、日産自動車が危機的状況を迎えたときに対応したカルロス・ゴーンの経営手腕を評価するという声があります。それは、日産の経営者には、成功体験を捨てたり単なる改善だけでその場をしのごうとした経営しかできなかったのが原因だと思います。

P子「単なる平社員が偉そうに経営論を語るの?」

 まあ、経営者じゃないので、好き勝手言えるんですけど。

4.まとめ

 これからの企業活動は、高品質の製品を低価格で提供するのはもちろんのこと、それを努力と根性で実現するのではなく、創意工夫と大胆な改革で実現しつつ、従業員や取引先、さらに世界平和も視野に入れた活動をすべきだと思います。

 そういう活動状況を世間に発信しつつ、世界をよりよくして行ける企業が生き残るんじゃないかと思います。

P子「大きな話ね」

 どれだけ多くの経営者が自覚してくれることか...

 ほな、さいなら

======= <<注釈>>=======

※1 P子「いつになく、硬い話ね」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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