245.めんどくさい人は『悪』なのか
初回:2022/2/23
P子「『悪』なのかシリーズでも始めるの?」(※1)
それ、いいかもしれませんね。
P子「でも、3回続かないでしょ」
気が向いたら、シリーズ化してみます。
1.重箱の隅つつく「めんどくさい人」は、黙らない
《参考資料》
https://bunshun.jp/articles/-/50436
会議で重箱の隅つつく「めんどくさい人」を一発で黙らせる天才的な質問
プレジデントオンライン
2021/12/03
完全に悪人扱いですね。
P子「普通そうでしょ」
ただ、私のキャッチフレーズは『敵に回すと厄介だが、味方につけるとめんどくさい』ですから、敵対しない方が良いと思います。
P子「どっちもどっちってことは無いの?」
先の参考資料から例を挙げてみましょう。
★『検討する必要がある』って、具体的にどう検討するんですか!
これのどこがめんどくさい質問なのか、私には判らないんですが、実際に検討する必要があるって言ってもちゃんと検討しているか疑問を感じる場合ってあります。なら、その場で確認しておくのは常識の範囲だと私は思います。
★『全員参加の体制をつくる』って、全員とはどこまでをいうんですか!
こういう耳触りの良い言葉を出す場合は、本心ではない事の方が多いと思います。『ただ相手をやっつけるためだけの質問』のように聞こえるのは当たっているかもしれませんので、上司に対して言うと、敵対関係になるので本人にとってもマイナスなんですが、いけしゃあしゃあとこういう提案をしている同僚を見ると、表面だけ取り繕っているように聞こえてしまいます。言い方に問題はありますが、どちらが会社の為に本気で考えているかは、一目瞭然と思えます。
さて、そういうめんどくさい人への反撃の言葉として以下の例が挙げられています。
■それは仮定の話にすぎませんよね。仮定の話にはお答えできません
★今の話は「見解について」の質問なので、お答えいただきたいと思います。
この話、以前に取り上げたことがあります。
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/pythonlove/2020/06/082.html
082.仮定の質問にはお答えできません
「事実の問題」(事実の存否やその内容を問う質問)には、「仮定の質問には答えられない」というのは当然ですが、「見解の問題」(一定の事実(仮定的事実を含む)を前提としてそれに対する見解を問う質問)であれば、仮定の話に答える意味があるという事です。
P子「判りにくいわね」
「このプロジェクト、予算がオーバーしますか?」...事実の問題なので答えられない。
「このプロジェクト、予算がオーバーしそうですが何か対策はありますか?」...見解の問題なので、仮定の話でも答える意味がある。
政治家が良く答弁で使っている「仮定の質問には答えられない」をめんどくさい人に対して使って黙らせようとしても、倍返しを食らう可能性があります。
■その質問は、まちがった前提に立っていますね
★どのあたりが間違っていたか、正確に教えてください。
■その質問は、不正確ですね
★どのあたりが不正確なのか、正確に教えてください。
■その質問は、いまの状況とは、ぜんぜん関係がないですよね
★では、今の状況から、先の質問に至る流れをご説明いたしましょう。
『などと攻撃すれば、相手の質問はやむ。』
いやいやいや・・・ますます勢いづけることになってしまいます。
■抽象的すぎてわかりません。なにか具体例をあげてくれませんか
★ああ、抽象的思考できなかったんですね。仕方ないですね。具体例でもう一度説明してあげましょう。
P子「完全に喧嘩売ってるわよ」
相手をバカにするのは『めんどくさい人』の特徴です。実際問題として、普通の人より頭が切れます。というのは、頭が切れない人は『めんどくさい人』にならないからです。普通の会話で十分撃退できますし、単なる会議を遅延させるだけの人なら、会議に呼ばなければよいのです。本当に『めんどくさい人』は、能力も高いので会議に呼ばざるを得ない所があります。普通に賢い上司なら、そのめんどくささを我慢してでも『めんどくさい人』の意見は参考にしたいと思うからです。
■なるほど、ですが、私の話はまだ途中ですから
★ああ、判り切った結論を長々と話されてるもので...もういいですよね。
P子「あなた、よく、サラリーマンを続けられたわね」
私はそんなことは言いません。でも、くだらない判り切った話を長々と続ける人っていますよね。営業さんが売り込みのプレゼンを技術者に行う場合、前提が長すぎて中身が薄すぎる事ってありません?以前、余りにもくだらないので、本題に入ってくださいって途中で話を切って本題に入ってもらいましたが、本題もぺらっぺらで、会議時間は完全に無駄になったことがあります。
P子「『私はそんなことは言いません』って、言ったことあるんじゃない」
2.「めんどくさい人」は味方です
ただし、重箱のすみをつついてくる人は、あなたと議論をしたいのではなく、ただやっつけたいと思っているだけかもしれない。
『さっさと負けを認めて議論を終わらせよう』
ん~もったいない。
本当に無能で自己中の人がそういう『めんどくさい人』なら、それでいいかもしれません。大切な会議時間が無駄になりますから。そうではなく、会議の内容自体が総花的だったり、上司が自分の力を見せつけているだけの場合、反発してくるのは正義感からだと思います。
P子「自分をよく見せてない?」
そうなると、そういう『めんどくさい人』を味方につける事が、一番重要なんじゃないかと思っています。勝ち負けで敵対するのは、非常にもったいない事です。重箱の隅をつつくと言いますが、場合によっては議論の抜けや矛盾点を明確にしたり、新しい視点で物事を見直す機会を作ってくれたりすることもあるかもしれません。
P子「でも、めんどくさいけどね」
逆にそういう人にも納得してもらえるようなプレゼンを行う事で『めんどくさい人』からも一目置かれるようになるかもしれません。こういう人を味方につけると、本当に心強くなると思いませんか?
P子「味方につけてもめんどくさい...のよね」
ほな、さいなら
======= <<注釈>>=======
※1 P子「『悪』なのかシリーズでも始めるの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。