170.大学の価値
初回:2021/8/9
よく似たタイトルのコラムがあったかもしれませんが、気にしないでください。
P子「喧嘩売ってるの?」(※1)
全くそういうつもりはありません。人それぞれの考え方がありますから、何が正解とかありません。
ここでは、大学の価値って、一体なんでしょうか?という事について、私なりの考えを書いてみたいと思います。
1.何のために大学に行くのか?
人それぞれに目的をもって大学に行くのだと思います。
P子「何当たり前のこと言ってるの」
昔なら、良い大学を出て大企業に就職して一生安泰だという理由の人も多かったかもしれません。今ならすぐに就職したくない、就職できないからとりあえず大学でも行っとくか、的な選択肢もあるかもしれません。
目的は何にしても、人それぞれに行く価値があると考えるから行くのだと思います。
P子「じゃあ、あなたは?」
私は何となくの流れで行きました。元々理系なので、数学、物理の授業は面白いと思っていましたが、文系科目は全く興味がありませんでした。そもそも、本に書いてることをなんで覚えんといかんの?って、ずっと思ってましたから。
P子「今でもそうじゃないの?」
まあ、そうですけど。何が面白いのか、さっぱりわかりません。
さて、そういう意味では、大学では理系科目が半分以上なので、毎日の授業が楽しくって仕方がありませんでした。しかも高校では習わないような公式や解法など、バンバン出てくるし、実験とか実習とかもあり、充実してました。
さらに理系学部というか大学そのものが理系だったので、女性がいません。いや、男性100人に対して女性が1人くらいは『辛うじて』存在している感じなので、より一層学業に専念できる環境が整っていました。
P子「他大学交流とか女子大コンパとかなかったの?」
より一層学業に専念できる環境が整っていました。
P子「要するに、なかったのね」
2.大学で何を学ぶか?
では、大学で何を学べばよいのでしょうか?
友達と遊ぶ、アルバイトをする...まあ否定はしませんが、そんなことは大人になってからでもできます。
P子「お仕事もアルバイトみたいな給料ですもんね」
ほっといてください。
私は、適度な遊びも適度なアルバイトも構わないと思いますが、あくまで主ではないと思っています。じゃあ、大学でも高校の延長みたいに教科書に書いてあることを覚えるような勉強をしていればよいのかというと、それこそ意味がないと思っています。
大学で学ぶべきは、教科書に書いていないことを自分なりに探求するような事に時間を使うべきだと考えています。教科書に書いていない...というより、答えが未だに見つかっていない事や、誰も深堀していない事について学ぶべきだと思っています。
なぜかというと、何の役にも立たないかも知れない事や、探求しても最後まで結果が出ないこともあります。そういう事に時間を使える時期というのは大学生の時だけだと思うからです。
結果が出ない、役に立たないことは、少なくとも一般企業に就職すれば出来ないと思います。大学に残って研究職に就いたとしても、それなりに成果を出さないと教授にはなれないでしょうし、給料をもらう限りは、何らかの役に立つ必要性はあるでしょう。
でも、お金を支払って在席している大学生であれば、成果もお役立ちも関係ありません。全くの自由だと私は思います。
そんな貴重な時間に、アルバイトだとか合コンだとかに時間を費やすのはもったいないと思っています。
P子「合コンは、有りでしょ」
まあ、そこはありという事で。
3.大学の価値
そうやって考えると、競争の激しい大学に折角入っても遊んだりバイトしてる様じゃもったいないと思いますし、ましてや大学で即戦力のスキルを身に着ける必要性なんて、まったく感じません。プログラミングスキル程度であれば、就職が決まってから入社するまでの期間でも十分に身に着けることができますし、机上の空論のスキルなんて、実践で役に立たないでしょう。
それよりも、大学生の時にしか経験できないことを経験する...ことの重要性の方がはるかに大切だと思います。
それは、誰かに言われたことでもなく、誰かがやったことでもなく、答えが出ている事でもない何かを自分で見つけ、自分で考え、自分で何とかしようとする事...そういうことができる時間と場所が提供されるというのが、大学の価値だと思います。
P子「あくまで、あなたの考えでは...ということよね」
『私は...こう思う』という事です。
最後に、こういう大学もあるんだなという事で...
《参考資料》
https://toyokeizai.net/articles/-/437415
日本人が知らぬ超難関「ミネルバ大学」破壊的凄み
世界のエリートが熱視線、ハーバード蹴る人も
吉見 俊哉 : 東京大学大学院情報学環教授
2021/07/02 15:00
ザクっというと、キャンパスを持たないオンライン授業の大学という事です。なんだそんなことか...と私も最初は思いましたが『学生たちが世界各地の7つの都市を集団で渡り歩きながら学びを深めていくフィールドワーク型のカリキュラム』であり『現実的課題と...理論的討論を...少数精鋭の討論型授業で...』『世界の異なる文化の諸都市に学寮を設置し、それらの都市の企業やNPOと連携関係を保ちながら、学生たちが諸都市を渡り歩いてフィールドワークを重ねていく』
これは単に授業をオンラインにしただけとか、そういうものではなく、キャンパスを持たないからこそできる...オンラインだからこそできる...素晴らしい事だと思いました。
ほな、さいなら。
======= <<注釈>>=======
※1 P子「喧嘩売ってるの?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』
ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。
P子:「ミネルバ大学の記事を見て、オンライン研修の分野で唯一無二の存在を目指されてる『キャリコン高橋さん』を思い出したわ」
早坂:「集合研修の代替えではなく、もっと上を目指されてるからね」
P子:「世の中にないものを目指してるってことじゃ、学生気分ね」
早坂:「学生気分っていうと今は悪い印象しかないけど、本来はもっと崇高な事だと思うけどな」
P子:「あなたはどうなの?」
早坂:「私はいつでも永遠の若者だよ」
P子:「精神年齢は、中学生レベルだけどね」
コメント
Horus
確かに似たようなコラムがありましたね♪
というのは置いておきまして、こちらのコラムに書いてあるような事を思っている人をたまに見かけます。同感された方も多いと思います。確かに大学でしかできない事ってたくさんあるんですよね。
そこで思ったのですが、小学校・中学校・高校・大学 ではなく、小学校・中学校・大学 で良いんじゃないでしょうか。高校の時期というのは学力の差が大きくなります。その段階で、それぞれにカリキュラムを選ばせて、得意な分野を伸ばさせたらみんなハッピーになるじゃないでしょうか。
また、一番多感な時期に大学のような刺激の多い教育機関に通わせれば、きっと今の大学より楽しくなると思います。大学院を今の大学のような位置づけにすれば、丁度バランスが取れそうな気がしました。
ちゃとらん
Horus さん、コメントありがとうございます。
> 小学校・中学校・大学 で良いんじゃないでしょうか。・・・・
> 得意な分野を伸ばさせたらみんなハッピーになるじゃないでしょうか。
これ、私もそう思います。
# 小学校・中学校も、結構学力差がありますから分けるのはありかと。
# ただ、クラス分けとかで、きちんと基礎を学習する方が良いのですが、クラス分けで、自分は優秀なクラスだからとか、差別やいじめが発生するのは避けたいです。