139.ブレーンストーミング活用法2
初回:2021/3/31
1.CIA京都支店『妖精の杜』
ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。
CIA京都支店長:これでも一応ここのトップ。
佐倉ななみ技術部長:『P09.謎の新任課長』から部長に昇格。実は人工知能...かも?
城島丈太郎:P子の後輩で、やるときはやる...やらない時はやらない人物
山村クレハ:キュートでチャーミングで愛嬌がある女子。元Mi7
佐倉部長「今日はお得意様からのご要望を受けて、ヘアドライヤーの新商品についてのブレーンストーミングを行っていただきます」
P子「先週した結果は?」
佐倉部長「非常に好評だったからって、また依頼が来たのよ」
P子「どんなまとめ方をしたんですか?」
佐倉部長「今回のご要望は、機能面じゃなくってデザイン面よ。特にカラーバリエーションについて」
P子「今度はまともな話し合いが出来そうね」
クレハ「やっぱり、赤とか緑とか、ワンポイントで入ってるのがいいわね」
早坂「定番のシルバーもいるよね」
丈太郎「奇抜な色も一定数の需要があるから、いいかも」
P子「赤とか緑というより、○○レッドとか△△グリーンとかの方がかっこよくない?」
クレハ「ワインレッドとかインディコブルーとかいう類ね」
早坂「となると...『マジシャンズレッド』とか」
丈太郎「となると...『ハイエロファントグリーン』ですよね」
支店長「『ハーミットパープル』もいるよね」
P子「え?何?」
クレハ「でも『シルバーチャリオッツ』は色じゃないから、定番の銀色がないわね」
P子「何?何?何?」
早坂「大丈夫だよ、銀色なら『スタープラチナ』でいけると思うよ」
P子「だから何?」
丈太郎「本体の色だけじゃなくって、イラストも付けたいよね」
クレハ「ちょっと恥ずかしいかも...」
早坂「なら、シール同梱にすれば。別に本体に張らなくてもいいし」
丈太郎「ステッカーにしましょうよ」
早坂「箱にイラストを書いて大々的に売り出せば、マニアが買うかも」
佐倉部長「そういうのは顧客が嫌がります」
クレハ「ねえ、ポルナレフのファンもいるかもしれないから『シルバーチャリオッツ』だけ出さないっていうのはどうかしら?」
P子「だから何なの?」
支店長「なら『シルバーチャリオッツ』の中身は、ステッカーはチャリオッツにして、本体の色はお任せにすれば。在庫がだぶついてきた商品を入れれば在庫処分になるし、箱には何が入っているかお楽しみ...みたいにして」
早坂「もちろん、その本体の色に合わせたシールも入ってるから、限定商品っぽく見せて値段も少し高い目にして...」
支店長「おぬしも悪よの~」
早坂「いえいえ、お代官様こそ...ハ・ハ・ハ」
佐倉部長「悪代官ごっこはそれくらいにして、もう少し何かない?」
クレハ「ハンズフリーの話は?」
P子「ホバリングは無いわよね」
早坂「ハンズフリー用の『特性スタンド』同梱って宣伝するから」
丈太郎「それって、フィギュアも付けるんですか?」
早坂「いや、普通の置台(スタンド)だけど」
佐倉部長「詐欺行為になりますよ」
P子「誰か説明してよ~」
佐倉部長「色々なご意見が出ましたが、そろそろ終了時刻が近づいてきましたので、これで終わりにしたいと思います」
2.反省会
早坂「なかなかいい感じにまとまったんじゃないかな」
P子「仲間外れにしないでよ」
丈太郎「人に聞く前に、自分で調べないと」
早坂「最終的にはコラボレーションして版権調整がいるから大変かもね」
丈太郎「でも、既存製品に色とステッカー付けるだけなら、安上がりでしょ」
早坂「ドライヤーは主に女性向製品だけど、あのキャラで大丈夫かな」
クレハ「私は好きだし、それなりにいるとは聞いてるけど、敷居は高いわね」
丈太郎「なら、余計にコラボする価値があるんじゃないかな」
早坂「P子さんも一度見てみれば?凶暴な性格だから合うんじゃない?」
P子「それ、ハラスメント発言よ」
クレハ「大丈夫。敷居が高いだけで、狂暴性とは無関係にはまるわよ」
P子「微妙に引っ掛かるわね」
早坂「ほな、さいなら」