129.ココアどこ?私は誰?
初回:2021/2/8
1.ノーコメントです
P子「ダジャレの方?トラブルの方?」(※1)
ダジャレの方は、自信があったんですけど...
すでに半分忘れかけられていますが、新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」に不具合があった件です。
《参考資料1》
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2102/04/news103.html
新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」に不具合 原因は「検証環境と異なる接触通知APIの出力」
2021年02月05日 08時00分 公開
述べられている原因は、直接の原因かもしれませんが、そういう状況が発生した環境や体制については、解明・改善されていないような気がします。それらは、もしかすると日本におけるソフトウエアの開発体制...「下請け」「孫請け」などの商習慣や派遣や請負などの人材育成に問題があるような気がします。
P子「ノーコメントって言いながら、いっぱいコメントしてるでしょ」
不具合についてのコメントは行いませんという事です。
この件で、注目されている記事があります。
《参考資料2》
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2010/13/news002.html
「なぜ日本政府が作るソフトウェアは使えないモノばかりなのか?」
――中島聡氏が考える「日本社会のDX」の要件 (1/2)
2020年10月09日 05時00分 公開
『COCOAの不具合は、2020年9月28日のバージョンアップから』だそうなので、この記事は、その直後に出されていますので非常に意味深だと思います。
ここでは『日本政府が作る』と言っていますが、日本のIT業界全てに共通的に言える問題点ではないかと思います。
・優秀な人材は「企画」「仕様書作成」のみ行う。
・「下請け」「孫請け」などでコーディング
・そこで派遣社員や請負開発者が十分な訓練無しでコーディング
ここでは、テストについては述べられていませんが、分業されてあいまいなテストパターンで行われているとか、テストエンジニアが軽んじられているとか...
P子「まあ、すべて想像の世界だけどね」
私の狭い見聞でも、仕様書作成をSE(システムエンジニア)と呼んで、その仕様書通りにプログラムを作成するのがPG(プログラマ)と呼んで、待遇に差があります。
P子「PGが、下に見られているのね」
《参考資料2》で述べられている中に
なんて、同じ会社の中のSEとPG間でも実際に起こっています。私はプログラマなのでおかしい仕様については抗議すべきと言っていますが、なかなか言いにくいようです。
P子「『妖精さん』は大人には見えないもんね」
2.補助金事業はOSSに
《参考資料2》で非常に面白い提言をされています。
私も、経済産業省の補助金事業を受けたことがありますが、補助金を出してそれで商売がうまくいってお金が回れば経済が潤うという理論で、補助金事業は間違いではないでしょう。ただ、儲けるのは補助金を受けた会社であって、社会貢献としては、若干間接的すぎると思います。
それをOSSにして、すべての人達が補助金で作られたソフトウエアの恩恵を得ることが出来る方が、フェアな気がします。
補助金の支給についても色々と判定基準があるように『全てを』OSSにするというのではなく、この補助金はOSS縛りです...みたいな補助金事業があっても良いと思います。
折角のデジタル庁なので、それくらいの思い切った改革を期待したいです。
P子「はんこの廃止だけじゃね~」
3.やろうと思えばすぐ出来る
一応、私の関わった補助金事業について、その後の顛末をお話しておきます。
詳細を記載しても問題ないと思いますが、ぼやっとさせておきます。
その補助金事業で開発したソフトで大儲け...とまではいかないまでも、商売の仕方次第では、色々と有利に進められると思っていましたが『政府のお金で作ったのだから商売はしない』との経営陣の方針で、さる一般社団法人さんに無償提供し、そこでは若干の管理費だけで、必要とする企業に無償提供しています。
しかも、そのソフトは『妖精さん』の仕業で無償で機能アップされています。
P子「あなたが勝手にしてるだけでしょ」
まあ、開発元企業として、問い合わせ対応は行う事になっており、その中で各種ご意見を頂いた分を、ちょこちょこっと対応しているレベルなので、問題ないでしょう。それに副業ではなく枝葉の誰も行わない会社の仕事なので、良しとしましょう。
つまり、自社の判断で補助金事業で作ったソフトをOSSにするかしないかを決めることが出来ます。
『やろうと思えばすぐ出来る』と私は思います。
ほな、さいなら。
======= <<注釈>>=======
※1 P子「ダジャレの方?トラブルの方?」
P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。
スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』
ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。
P子:「ココアどこ?私は誰?」
早坂:「ここはCIA京都支店で、あなたはP子さんでしょ」
P子:「そんなまじめに言われると萎えるわ」
早坂:「そういえば接触確認来ませんね」
P子:「あなた、Androidのスマホだったの?」
早坂:「私はスマホも携帯も持っていませんよ」
P子:「なら、来るわけないでしょ」