ハローサマー、グッドバイ(20) 死者を侮るなかれ
夕方になってもひどく蒸し暑い状態は続いていた。割れた窓からは生ぬるい風が申しわけ程度に流れてくるが、体感温度を下げる効果はほとんどない。谷少尉は、ぼくたちにできるだけリラックスして体力を温存しておくように、と言ったが、その言葉に従うのは難しかった。脱出の手段がない場所に、十分とは言えない物資と共に取り残されていれば、誰でもストレスが急激に蓄積していくだろう。
気温以上に、ぼくたちの神経を逆なでし、ストレス蓄積度を上げているのは、外から聞こえている数百体以上と思われるZのうめき声だ。指揮車両を狙った爆発は、この周辺を徘徊していた多数のZを引き寄せる目的を見事に達成した。おかげでセキチューの周囲は無数のZに取り囲まれ、蟻が這い出る隙間もないぐらいだ。屋上にいるレインバードとスクレイパーによれば、その数は増える一方で減ることはなかった。ぼくは改めて嗅覚鈍化処置に感謝した。これで鼻が正常だったら、ものすごい悪臭で気が狂いそうになったに違いない。
うめき声以外にも、ドアや外壁に身体をぶつけたり叩いたりする音がひっきりなしに響き、リラックスするどころではなかった。ただ救いなのは、Zがぼくたちを明確に夕食認定したわけではなさそうだ、ということだ。
「奴らは爆発音に引き寄せられてきただけ」ブラウンアイズは険しい顔で説明してくれた。「ここに生きた人間がいると思ってたら、ドアや窓をもっとガンガンやってるわね」
「ガンガンやられたらどうなるの?」ぼくは寒気を感じながら訊いた。「入ってくるようなことはないだろ?」
「ここはあくまでも一般店舗で、Zの大群をシャットアウトするような構造になってないから、比較的短い時間で突破されるでしょうね。Zが大量になだれこんできて、イチかバチかの強行突破を試さざるを得なくなる」
「強行突破......」
「奴らは単体なら倒すのも逃げるのも簡単だけど、これだけ数が多いと、あたしたちにもちょっとした脅威よね」ブラウンアイズは楽しそうに言った。「あたしたちはともかく、あんたたちを完全に守ることは難しいから、何人か犠牲者が出るんじゃないかしらね」
あんたたち、というのは、バンド隊員以外の人たちのことだ。そういうことを平然と言わないで欲しい。
「くそ、ドローンが動かせればなあ」サンキストが悔しそうな顔をした。「スピーカー機能でサイレン鳴らしながら飛ばして、奴らを遠くへ誘導することぐらいできるのに」
2 機のドローンは、指揮車両が機能停止した後も、律儀に同じコースを旋回し続けていたが、つい先ほどフライボーイ2 がバッテリー切れになった。といっても、墜落したわけではなく、残りの電力を使って、道路の反対側にあるMINI の販売店の屋上に軟着陸したのだが。これは搭載されている自己保存機能が働いた、と島崎さんが説明した。バッテリーの残量が2% を切って、帰還の指示がない場合、周囲から平坦な地形を選んで着陸するらしい。徘徊するZに蹴られたり踏みつぶされたりする可能性があるので、できるだけ路上は避けるようにプログラミングされている。遠からず、フライボーイ1 も同じ行動を取るだろう。
「どちらも通常のバッテリーとは別に」島崎さんは暑そうな顔で、ウチワをバタバタやりながら言った。「120 秒の飛行ができるだけの予備バッテリーを備えているから、コマンドを送ることさえできれば呼び戻すことはできるよ。もちろんコマンドの送受信には、ソリストが必要なんだけどね。作戦中になくす可能性のあるコントローラ端末だと、コマンドは送信できないから」
ドローンのコントロールができれば、サンキストが言ったように、Zの注意をそちらに引きつけておき、その隙に脱出することも可能になるから、ぼくたちの生還はひとえにソリストを再起動できるかどうかにかかっていた。
レーションで手早くカロリーを補給し、心細くなっていく水を飲んだ後、ぼくたちは入手できたハードを材料にして、ソリスト環境の再構築を検討したが、あいにく見通しは明るいとは言えなかった。
「最低限の構成を機能させるのも厳しいな」
床に並んだ機器を眺めながら、胡桃沢さんは独り言のようにつぶやいた。ボリスは自分のタブレットで何かを操作していたが、胡桃沢さんの言葉に同意した。
「ちょっと足りませんね」
ちょっと、というのは控えめすぎる表現だ。サンキストとキトンが指揮車両から回収できたのは、サーバが3 台とリチウムイオン電池ユニットが1 個だけだった。これはサーバ1 台を6 時間稼働させることができるが、ポートが1 つしかない。
「車両用のバッテリーはどうだった?」谷少尉が訊いた。「外せないのか?」
「外せるとは思いますよ」キトンが答えた。「ただし、サイレントで、というわけにはいかんでしょうが。何しろ車体の床を引っぺがさなきゃならんので。ああいうのは、本来、整備工場でバラすもんです」
「明日、もう一度試してみてくれ。音を立てずにバッテリーを外す方法があるかもしれん」
「そっちのソーラーパネルは使えないんですか?」ぼくは壁に立てかけてある4 枚のパネルを指した。
「どうだろうな」胡桃沢さんが疑わしそうにパネルを見た。「屋上にパネルを広げてしまうと、このサーバ類も屋上で使うことになるわけだが、そうなると熱の問題が出てくる」
「日陰を作ってやってもダメでしょうか?」
「輻射熱もあるからな」
「あの、ちょっといいですか」ブラウンアイズが言った。「確か、換気口か何かを通して、ケーブルを屋上から引いてくる予定だったはずです」
「なるほど」胡桃沢さんは頷いた。「それなら何とかなるだろうが、ただこれはあくまでもコントローラ端末の充電用だ。サーバを動かすには供給電圧が足らない。そのパネルは1 枚で、20.5 ボルト/2.26 アンペアだ。ソリストサーバは省電力設計だが、起動には最低でも76.4 ボルトが必要となる」
「あのバッテリーですが」話を聞いていた谷少尉が、リチウムイオン電池ユニットを指した。「ポートを分岐させて2 台のサーバに電源供給できませんか?」
「そうですね」胡桃沢さんは少し考えて頷いた。「できると思いますが。ただ、分岐ケーブルは持って来ていませんが」
「ここはホームセンターですから。アックス、リーフ、下のパーツ売り場に行って、この電源ポートから分岐させるケーブルを作る材料を探してこい。静かに行けよ」
2 人の隊員はネコのような静かな足取りで、1階に降りていった。それを見送りながら、胡桃沢さんがつぶやいた。
「うまくいったとしても、サーバ2 台分か」
「2 台だと無理なんですか?」
ぼくの質問に、ボリスが顔を上げた。さすがに真剣な顔だが、人を小馬鹿にするような口調は健在だ。
「ソリストにはコア、通信、Z探知、ユーザモニタリング、火器管制、その他の全部で7 つのメインモジュールと、33 のサブシステムがある。いくつかは共存できるが、最低でも5つの処理系が必要になる。それらは別のCPU で動作させなきゃならん」
「緊急時には1 台のサーバだけでも、全機能を代替できるんじゃなかったでしたか?」
「それは、Soldis のデータがフェイルオーバーされていることが前提だ。1 台のサーバに障害が発生したら、残りのサーバでデータのリロケート処理が実行される。全てのデータは、必ず3 台以上のサーバに存在しているからな。残りのサーバから、最低でも3 台に同じデータを分散配置するように調整されるんだ。2 台目がダウンしたら、同じことを繰り返す。残りが2台になったら、単純なミラーリングになり、1 台になったら、シングル構成で動く。さすがに全サーバが同時にダウンする事態など想定されているものか」
「ということは、今、3 台のサーバがありますが」ぼくは床に置かれているサーバを見た。「これが全部起動したとしても、必要なデータが欠損している可能性もあるわけですね」
「ある」ボリスはいかにも嫌そうな顔で同意した。「だが、実際はデータはランダムに配置されるわけではなく、均等に配置されるようなロジックになっている。3 台あれば、90% 以上はカバーできるはずだ。パラメータ的なデータは、全サーバで同期を取っているしな。ログみたいに、随時蓄積されていくデータは欠損しているかもしれないが、それはこの際、問題にはならんだろう」
「もし、通信とドローン制御だけに限定したら」谷少尉が訊いた。「サーバは何台必要ですか?」
「コアで1 台」ボリスは指を折った。「通信で1 台。ドローンの方で1 台。ただ、ドローン制御は火器管制モジュールのサブシステムなので、できればもう1 台。もしZ探知をやらせようとするなら、あと1 台は必要です」
「映像をモニタするだけなら?」
「何とかなるでしょう」
「ということは、サーバが3 台、できれば4 台ということですね」谷少尉は床に目を向けた。「こちらの手持ちは、ノートPC とサーバ1 台か。電源分岐がうまくいったとして、サーバ2 台」
「仮想マシンは?」ぼくは思いついて言った。「それで、見かけ上マシンを増やすとか」
「それをやるとリソースを食い過ぎて落ちるだろうな。どっちみち、そんなソフトは入っていない。OS はLinux だが、ソリストに不要なソフトやライブラリは含まれていないからな」
「なかなか手詰まり感がありますね」
谷少尉が他人事のように言ったとき、1 階を見回っていた柿本少尉とシルクワームが上がってきた。後ろにアックスとリーフが続いている。
「ドアは今のところ大丈夫だ」柿本少尉は座りながら言った。「ただ、外にZがびっしりいて、うかつにドアに近づくと藪蛇になるから、これ以上の補強はできんだろうな」
「棚の後ろにこれが落ちてました」シルクワームが2 リットルのペットボトルを置いた。「5 年保存水だから飲めるはずです。探してみましたが、他にはありませんでした」
「いくつかパーツを探してきました」アックスが買い物かごを床に置いた。「サーバの電源ポートがちょっと特殊なんで、加工は必要ですけどね」
「おつかれ」谷少尉は隊員をねぎらった。「一休みしたらやってみてくれ。間違ってもショートさせたりするなよ」
「そんなドジはしませんよ」
そのやり取りを聞いている間に、ぼくの頭の中に浮かんでいた漠然とした思いつきが形になりつつあった。
「胡桃沢さん」ぼくは考えながら言った。「ソリストサーバのインストールをゼロからやることはできますか?」
「ゼロから?」胡桃沢さんは少し驚いた顔で訊き返した。「まっさらのマシンに、ということか?」
「そうです」
「可能だ。ソリストにはクローン機能があるから、既存のサーバからイメージを作成することができる。イメージファイルができれば、仮想OS を構築する要領でセットアップできる」
「イメージファイルをUSB にコピーして、挿して起動ってことですか?」
「いや」胡桃沢さんは首にかけていたUSBメモリを、シャツの中から引っ張り出した。「ブートはこれが必要だ。必要な認証キーが入っている。リビジョンアップでも使ったやつだ」
「鳴海さん、何をやろうとしてますか?」谷少尉がいぶかしげに訊いた。
「Linux マシンを別に準備して、それにソリストサーバをインストールできないかな、と思いまして」
全員が呆気に取られた顔で、ぼくを注視した。ボリスなどは、あからさまに嘲笑している。
「バカか。バカなのか?」ボリスは吐き捨てるように言った。「できるものか」
「なぜですか?」ボリスの反論は予期していたから、ぼくは落ち着いて訊き返した。
「なぜか、だと?どこからLinux マシンを調達するつもりだ?Dell かIBM にオーダーするのか?こちらセキチューみなとみらい店ですが、Linux サーバを4 台、エクスプレス便で配達頼む、とか言うのか」
「別にサーバ専用機である必要はないでしょう。Linux がインストールできるPC だったら。少し戻ったところに、PC DEPOT があるから、そこで探してみたらどうでしょうか」
PC DEPOT みなとみらい店は、みなとみらい4 丁目交差点の西側にある。セキチューから直線距離で100 メートルもない。
「そこまでどうやって行くんだよ。道路はZで埋まってるんだぞ」
「それは後から考えましょうよ」ぼくは切り返した。「今は、可能性を探っているんですから」
「なるほど」谷少尉が身を乗り出した。「続けてください」
「バッテリーで動くノートPC がいいと思いますが、とにかくPC を何台か拾ってきて、ソリストをセットアップして機能を代替させることができないでしょうかね。別に恒久的に動かそうってわけじゃなく、ここを脱出できる間だけでいいので。ノートPC なら、持って行くこともできるから、通信も確保できますし」
「胡桃沢さん、どうですか?」
「......不可能ではない、としか言えませんね」胡桃沢さんは慎重に答えた。「実は、そのデバッグ用のノートPC も、一部、ソリストと同じモジュールが入っているLinux ですから。必要なモジュール類はあるし、なければ実サーバからコピーしてくればいいので、サーバとして稼働させることも理論的には可能だと思います。試したことはないので、保証はできませんが」
「少なくとも、ここ何時間に聞いた中では一番実効性のある提案ですね。ボリスさん、不可能だという理由はありますか?」
「理論的には、あくまでも理論的にはないです」ボリスは渋々、といった顔で言った。「ソリストは専用サーバでなければ動作しない、という互換性が低い製品ではないので。ただ、現実的には、いろいろな問題が出てくることが予想されます」
「たとえば?」
「まずCPU の処理速度、ネットワークの転送速度ですね。CPU がトロいと、音声データのエンコード、デコードに時間がかかり、会話にタイムラグがでるかもしれません。同じ問題がネットワークにも言えます」
「それぐらいは我慢します。他には?」
「一番大きな問題は、ストレージのスループットでしょうね。Soldis は、ストレージをメモリとシームレスに使用しますが、それはメモリと同等な速度を持つフラッシュストレージであることが前提になっているんです。ここらで調達できるPC は、HDD でしょうからね」
「SSD 搭載のノートPC もあるし」ぼくは反論した。「なければ、SSD に換装してもいい。Soldis の設定を遅いストレージに合わせるように調整すれば、何とかなると思いますが」
「そううまくいくかな。非同期で動くモジュール群は、あまりにコールバックが遅いと、リトライするようになっているからな」
「ソースはあるんですから、待ち時間を調整すればいいじゃないですか」
「非同期モジュールがいくつあると思ってるんだ」
「そういう議論は後にしましょう」谷少尉が断固として割り込んだ。「とにかくやるだけやってみましょう。確保できた水は、1 日1 人あたり2 リットルとして、ギリギリ2 日分です。それがなくなったら、成功率が低いと承知の上で、強行突破するしかなくなります。意識のない臼井大尉と、訓練を受けていないあなたたちを守って。それはあまりにも無謀ですね」
「基地に連絡する方法を探した方がいいんじゃないかね」ぐったりと壁にもたれかかっていた小清水大佐が言った。「無線機か何かを探せないのか。アマチュア無線キットか何かあるだろう」
「残念ですが、市販の無線機では無理です」谷少尉は丁寧に答えた。「港北基地との通信は、全てデジタル署名が必要です。アマチュア無線はアナログ音声通信ですからね。たとえ無線機があったとしても、たまたま基地の近くにアマチュア無線家がいて、計画停電の合間を縫って受信していてくれて、親切に港北基地に連絡してくれる、という可能性に賭けるのはちょっと現実的ではありません」
「むしろソリストを再構築したら、基地との通信も回復するかもしれませんよ」柿本少尉が慰めるような口調で言った。「通信アンテナはあるんだし」
「......任せる」
小清水大佐は疲れたように言うと目を閉じた。
「よし、まずPC を調達しよう」谷少尉が全員を見回した。「この店の中はどうだった?」
「事務室に何台かあったと思います」サンキストが思い出しながら言った。「全部デスクトップだった気がしますが、後で見にいってきます」
「頼む。それはそれとして、PC DEPOT の調査隊を編成しよう。鳴海さんは当然行くとして......」
「ちょ、ちょっと待ってください」ぼくは慌てた。「ぼくも行くんですか?」
谷少尉は何を今さら、という顔でぼくを見た。
「鳴海さんが行かなければ、誰がPC を選ぶんですか?」
「......」
ぼくは胡桃沢さん、島崎さん、ボリスを順に見た。胡桃沢さんなら必要な機器を選定できるだろうが、体力的な問題がある。島崎さんはハードの専門家ではないから無理だろう。ボリスは何だかんだ理由をつけて断るに決まっている。ぼくは肩を落とした。
「あまり大人数だと出入りが困難になるな」谷少尉は続けた。「鳴海さんの他3 名にしよう。ブラウンアイズ、ヘッジホッグ、キトンで行け。レインバードとスクレイパーに、屋上から援護させる」
「......いつ行くんですか?」ぼくは力なく訊いた。
「日没は1847。1930 開始とします」谷少尉は即答した。「気温が少しでも低い方が行動しやすいし、暗ければZの目に止まる可能性も減ります。アームシールドを忘れずに。それまで休んでいてください」
「オレたちは、どうやって道路を渡りゃいいんです?」キトンが訊いた。
「これからプランを決める。まあ、反対側で何か音を出して、そっちにZを集めておいて、その隙に抜け出すことになるだろうな。調査隊メンバーはフォーメーションを確認しておけ。ああ、ブラウンアイズは鳴海さんのそばを離れるな」
「わかってますよ」ブラウンアイズは不満そうに口を尖らせた。「あたしを少しは信用してくれませんかね。グレますよ、そのうち」
「いつの人だお前は」
「交戦規則は?」ヘッジホッグが訊いた。
「レスリーサル弾で低く撃て。というか、発砲するような事態になったら、それは失敗ということだ。速やかに撤収しろ」
バンド隊員たちは、床に周辺の地図を広げて、プランの検討を始めた。それを見ながら、ぼくは足が震えていることに気付いた。この震えが19 時30 分までに収まってくれるといいのだが。
(続)
コメント
ぱぶ
soldis?
ググっちゃったじゃないですかー
ギラン
ストレージをメモリとシームレスに使用できるKVS、欲しいな。
さ
「事務室に何台と思います」
し
「事務室に何台かあったと思います」でしょうか。
F
電流さえ足りればパネル4直でサーバ起動OK、か…
ハローきんいろモザイク
ヘッジホッグさんって確か命の恩人だったから
次回か次々回、いよいよ危ないのかな
オレンジ
前々回の引きから緊迫感増していい感じなんだけど、銃撃されたってのにみんな冷静過ぎない?
ナンジャノ
HW的な突っ込みをしてもいいですか。
>サーバを動かすには供給電圧が足らない。
>そのパネルは1 枚で、20.5 ボルト/2.26 アンペアだ。
>ソリストサーバは省電力設計だが、起動には最低でも76.4 ボルトが必要
ソーラーパネルを4枚直列につなげば、20.5×4=82Vとなり、76.4Vを超えるので起動電圧が足りないという説明は疑問。それより起動時にたくさん必要なのは普通電流なので、"起動電流"あるいは"供給電力"が足りないと言うのでは…
4枚並列つなぎをしても2.26A×4=9.04Aなので、起動電流10A以上か190W以上でないと足りないとは言えない。