ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

罪と罰(38) まだ修復可能な亀裂

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 その週末までの2日間で、3バカトリオの間に、微妙に対立するような空気が流れていることを私は知った。それを教えてくれたのは、本郷さんだった。

 エヌ氏と会った翌日の午後、私は本郷さんと一緒に人事課に出向いていた。うちの会社に入社した人は、新卒であっても、中途採用であっても、入社後一カ月が経過した時点で、人事課長と簡単な面談を受けることになっている。形式的なものでしかないが、待遇や労働環境に不都合などがないかを問診するもので、直属の上司も同席するのがルールだった。上長が隣に座っていては、なかなか本音――たとえば上司への不満とか――など口にできないのではないか、といつも疑問に思うのだが、実はそれこそが人事課の狙いなのかもしれない。面談した、という実績は残しておきたいが、おおっぴらな不満や批判などを残したくないのだろう。聞いてしまえば記録に残さざるを得ないし、記録に残っている以上は改善の必要が出てくるのだから。

 面談は10分ほどであっさり終わり、私たちは雑談を交わしながら、Webシステム開発部のオフィスに戻った。

 「今日もお弁当?」

 「いえ、昨日から母親が風邪気味で。今週は弁当はいらないことにしました」

 「そっか。それはお気の毒に。じゃあ、今週はずっとあの3人と一緒にランチなんだね」

 何の気なしに言ったのだが、本郷さんが少し首を傾げたので、私は歩みを緩めた。

 「どうかした?」

 「いえ......今日は3人一緒じゃなかったんで。私は木下さんとランチに行きました」

 「あ、そうなんだ。何か忙しかったのかな」

 「そうではなくて、その」本郷さんは少し言いよどんだ。「ケンカ中みたいな雰囲気だったんですよ」

 「へえ。あの3人がねえ」

 少し意外ではあったが、そのときは、たまにはそういうこともあるか、ぐらいにしか思わなかった。

 しかし、オフィスに戻ってから、仕事の合間にふと思い出して3人の様子を見てみると、妙によそよそしい雰囲気が感じられた。いつもなら、10分に1回ぐらいは、3人のうち誰かが誰かに話しかけて仕事を中断するのだが、今日はそういったやり取りが全くなく、3人とも黙々と仕事を進めている。

 まあ、たまにはこういうこともあるだろう。少なくとも仕事に集中できるのはいいことだ。そんな風に考えて、それほど深く考えようともしなかったツケは、次の日に回って来た。

 出社してすぐに、メールをチェックしていると、村瀬さんがやってきた。風邪気味のようで、マスクをしている。

 「今日、守屋はまだかな?」

 「そろそろ来ると思いますけど。何か?」

 「いや、<LEAPCRAFT>のテーブル設計書のまとめを頼んでおいたんだけどさ」村瀬さんはつらそうな声で言った。「昨日、ちょっと体調悪くて早く帰ったから。朝までにメールしておくってことだったんだけどね」

 「届いてないんですか」

 「うん」村瀬さんは時計を見た。「午後イチで大森工業さんに持って行くことになってるんだよね」

 「そうですか」私も時計を見て、9:00を3分ほど経過していることを確認した。「ちょっと電話してみましょうか」

 「うーん、いや、いいよ。もうすぐ来るだろうし」村瀬さんは咳き込んだ。「ごめん、ちょっと薬局行って、のど飴でも買ってくるからさ。守屋が来たら確認しておいてくれるかな」

 「わかりました。大丈夫ですか?」

 「なんとかね。大森工業さんが終わったら直帰して、週末ゆっくり休めるし」

 守屋が出勤してきたのは、それから10分後だった。私はすぐに手招きして、村瀬さんの依頼について確認した。守屋はバツが悪そうな顔で下を向いた。

 「すみません。ちょっといろいろあってまだ途中です」

 「途中?」私は訊き返した。「昨日、何やってたのよ。あんた、他の業務は大したことないはずでしょ?」

 <LEAPCRAFT>は優先度が高いので、守屋には他の業務をあまりアサインしていない。昨日、守屋は一日中、キーを叩いていたと記憶しているから、てっきり<LEAPCRAFT>業務をこなしているのだと思っていたのだが。

 「何か、急な修正でも入った?」

 「いえ、そういうわけじゃ......すいません。すぐやります」

 守屋は頭を下げると、急いで自席に戻って、キーを叩き始めた。それを見た私は、昨日、本郷さんが口にした言葉を思い出した。ケンカ中みたいな雰囲気。そう言っていた。

 しかしケンカにしては、妙に静かだったのになあ、と首を傾げた私は、ふと思いついて資産管理ソフトを起動し、管理者権限でログインした。副課長になる前に受講したマネジメント研修で、一通りの操作方法は教えてもらったものの、今まで使ったことはない。

 記憶を呼び起こしながらメニューを辿って、昨日の守屋のPCでのアプリケーション稼働状況をチェックしてみた。8時50分にPCにログインし、それから1時間ほどは、eclipse.exe や excel.exe がほとんどで、残りはメーラーやブラウザだ。ところが10:30以降になると、実にCPU稼働時間の3分の2以上が、グループウェアのチャットアプリで消費されていた。

 「チャット?」

 木下と足立の稼働状況も確認してみると、やはり、同じ時間帯でチャットをずっと実行していた形跡がある。チャットの中身までは記録されていないが、3バカトリオが昨日の業務時間中に何をやっていたのかは明らかだった。

 すぐさま、3バカトリオを呼びつけようとして、私は躊躇った。ここで何をやっていたかを問い質せば、村瀬さんに依頼されたドキュメント作成が、大幅に遅れることになる。私は守屋が仕事を終えるまで待つことにした。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 「で?」私は3バカトリオを睨み付けた。「仕事さぼって、何をチャットで議論していたわけ?」

 守屋はドキュメントを何とか完成させ、村瀬さんはそれを持って外出している。それを見届けた私は、3人をミーティングルームに呼び出し詰問を開始したところだった。最初はとぼけようとした3人だったが、私がアプリケーションの稼働状況ログを見せると、観念したようにうなだれた。

 これが、デザインパターンやリファクタリングのようにプログラミング論を戦わせているのなら、私もそれほど気にしなかっただろう。だが、その手の害のない議論なら、堂々と口頭でやったはずだし、業務に差し障りが出るまで白熱することはない。それなのに、昨日はチャットという手段を使って、業務そっちのけで議論――またはケンカ――していたのだ。管理者として、看過することはできない。

 「あの......」守屋がおずおずと私を見上げた。「黙秘権とか通用しますか?」

 「すると思う?」私は冷たく応じた。「早く言いなさい」

 守屋と足立の視線が、木下に集中した。木下はため息をついて、スマートフォンを取り出すと、素早く何かを起動してテーブルの上に置いた。

 「これです」

 『じゃあ、そろそろお話を聞かせてもらっていいですか?』

 『その前にひとつ言っておきたいんだが。あんたらが何の話を訊きたいのかは、星野さんから聞いてる。俺はどんな質問にでも答えると約束する。代わりにあんたらにも約束してもらいたいことがある』

 私の声とエヌ氏の声だ。私はそのスマートフォンを床に叩きつけたい衝動に駆られた。この間抜けは、先日の話を録音していたのだ。

 「あんたねえ......」眩暈に襲われながら、私は手を伸ばして再生を止めた。「なんで録音なんかしたのよ。絶対に情報源が誰だかわからないようにしろ、と言われたでしょうが」

 「録音するなとは言われてませんでしたよ」木下は言い張った。「それにあの人の名前なんかは再生してませんし。例のサイダーハウスルールは破ってません」

 守屋と足立が怪訝な顔をしたが、説明するのも面倒だったので放っておいた。木下の行為は後でたっぷり絞ってやるとして、目下の問題点はこの3人のチャットについてだ。

 「つまりあんたは、この録音を守屋と足立にも聞かせたわけね」私は確認した。「それで?」

 「こいつが」木下は守屋に親指を向けた。「仕方ないんじゃないか、って言うから」

 「仕方ない?」私は守屋と木下を交互に見た。「何が?」

 「自業自得だって言うんですよ」木下は腹立たしそうに答えた。「勉強しなかったこの人が悪いって」

 「だってそうだろうが」守屋が言い返した。「そんな使えない人にいつまでも上に居座られちゃ迷惑だ」

 「お前、カスミさんに対しても同じこと言えるのかよ」

 「そりゃあ気の毒だとは思うけど」守屋は口ごもりつつも、断固として答えた。「やっぱり最新技術の習得を怠ったのは、誰のせいでもないんじゃないか。そう思うだけだ」

 「じゃあカスミさんはどうなるんだよ」

 「それは俺が考えることじゃないだろ」

 「お前、あれだけカスミさんにお世話になっといて」

 「だって、ずっとVB6ばっかりやって、他の技術を勉強しようともしなかったんだから仕方ないだろ」

 「冷たい奴だな」

 「仕事やってるんだぞ、俺たちは。冷たいとか関係ないだろが」

 守屋と木下は口論を続けた。早くもうんざりしながら、私は横目で足立を見た。普段なら、適当なところで足立が突っ込みを入れるのだが、今日はあたかも中立を宣言したかのように沈黙を守っている。

 10分ほど守屋と木下の口論を我慢して聞いたところで、私は手を挙げて2人を止めた。

 「はい、そこまで」

 2人は口を閉じ、揃ってこちらを見た。

 「要するに、守屋はイニシアティブのやり方に賛成、木下は反対ってことでいいの?」

 守屋と木下は同時にうなずいた。私は足立に顔を向けた。

 「足立はどう思ってるの?あんたもチャットに参加してたんだよね」

 「ぼくですか」足立は少し考えてから答えた。「賛成でも反対でもないですね」

 「おいおい、そういう日和見発言、やめろよな」守屋が非難するように言った。「あだっちゃんだって、五十嵐さんのおかげでこの会社が変わったことは認めてたじゃないか」

 「うん、それは事実だからね」

 「だったら......」

 「でも、それとこの」と足立は、木下のスマートフォンを指した。「話とは別だよ。どう考えても、このコンサルのやったことが正しいとは思えないからね」

 「そうなんだよな」木下が勢いよく腰を浮かせた。「このコンサルのやったことって、結局、この会社をかき回しただけだよな。競争煽ったりして、やることがえげつないんだよ」

 「木下」私は首を傾げた。「あんた、この話を聞いてたとき、相手に勉強しない方が悪いみたいなこと言ってたよね。考えを変えたわけ?」

 「あのときはそう思ってたんです」木下は弱々しく微笑んだ。「でも、帰りの電車の中で、いろいろ考えてたらわからなくなって。あの人だって、まあ見た目はアレでしたけど、きっと一緒に働いてみたら、いいところもたくさんあるはずじゃないですか」

 「まあそうかもね」

 「それで帰ってきたら、久保さんについての発表があったでしょう。久保さんだって、技術者として尊敬できる部分はあまりなかったんですけど、でも悪人ってわけじゃないですよね。多少、自分勝手なところはあっても許容範囲ですし。飲み会のときだって気前よくおごってくれましたし。KSRの件だって、会社を辞めないといけなくなるような失敗じゃないでしょう」

 ということは木下も、久保さんの退職の原因がKSR案件にあると考えているわけか。驚いた顔をしていないところを見ると、守屋と足立も、その考えでは同意しているのだろう。

 「別に久保さんは、KSR電機案件の失敗の責任を取らされたわけじゃないわよ」

 すると足立がクスクス笑った。もっとも顔は少しも楽しそうではない。

 「またまた。一目瞭然じゃないですか。久保さんは逃げたんですよ。自分が責任を負うのが嫌だから。そういう計算は速いですよ、あの人」

 「......」

 「で、まあ」木下が話を継続した。「久保さんが、会社を辞めなきゃいけなくなったのは、突き詰めれば五十嵐さんの改革がキッカケじゃないですか。そう考えると、これまで手放しで賛同していたイニシアティブの理念にちょっと疑問が沸いてきて」

 「何が疑問なんだよ」守屋が鼻を鳴らした。「五十嵐さんが来なけりゃ、俺たちはいまだに武田さんや久保さんの下で、古くさいやり方でシステム作ってたんだぞ。誰も読まないようなドキュメント書かされて、DBのコネクション情報をHTTPのセッション情報に持っとくみたいなひどい仕様を実装させられてたんだ。ずっとCSと公事のおこぼれもらって、社内からは赤字部門だの給料泥棒だの言われて肩身の狭い思いをしてなきゃならなかったんだ」

 木下が何か反論しようと口を開いたが、守屋はそれを許さなかった。

 「でも今は違うだろ。五十嵐さんの改革のおかげで、俺たちはメインストリームに乗ったんだ。五十嵐さんのおかげで、おれたちはこの会社のトップガンになったんだぞ。それが間違ってたとでも言うのかよ!」

 「俺だってそれはありがたいと思ってるし、五十嵐さんのやってくれたことには感謝してるよ。でも今は久保さんの話をしてるんだろうが!」

 「久保さんが何だよ。自分で辞めてったんじゃないか」

 「辞めるほどのことを、久保さんがしたか?」

 「勉強しなかっただろうが」

 「それが罪なのか?」木下は問い詰めた。「たまたま今の技術に合わないからって、そんな罰を受けるようなことか?」

 「じゃあどうしろって言うんだよ」守屋は噛みついた。「久保さんに辞めないでくださいって言うのか?で、今まで通り、俺たちの上ででかい顔させとけば満足なのか?」

 2人の声は次第にボリュームが大きくなっていった。このままでは、ミーティングルームの外にまで響き出すのも時間の問題だ。

 「2人とも」私は介入した。「ちょっと落ち着きなよ」

 すると守屋と木下は、責めるような視線を私に突き刺した。

 「箕輪さんはどうなんですか?」木下が訊いた。「久保さんが辞めたことは間違ってないと思ってるんですか」

 守屋と足立も、期待に満ちた顔を私に向けてきた。

 内心、私は呻いた。この質問を受けることを秘かに怖れていたのだ。なぜなら、私には答えの持ち合わせがなかったから。それを持っているのは、やっぱり五十嵐さんしかいない。

 「わかった」私は両手を軽く挙げた。「来週の第2開発課の定例のとき、五十嵐さんにも出てもらうから、そのとき訊きたいことを何でも質問するってことでどう?」

 「五十嵐さん、最近、ほとんど会社にいませんけど」足立が指摘した。

 「そこはあたしが何とかするから」私は約束した。「だから火曜日までは、とりあえずこの問題はペンディングにして、各自の業務に集中してね。OK?」

 3人は顔を見合わせて、仕方ないな、とでも言いたげな表情を浮かべてうなずいた。

 「じゃ仕事に戻って」

 いつもなら「はーい」という返事がハモるのだが、今日は言葉もタイミングもバラバラな応答があっただけだった。それでも、3人はおとなしくオフィスに戻っていった。

 火曜日までの猶予を手に入れた私は、オフィスに戻ると、すぐに五十嵐さん宛にメールを出した。五十嵐さんは、今日は夜まで営業活動の予定が詰まっていて、直帰することになっていたからだ。約1時間後に返信があり、五十嵐さんは出席を確約してくれた。

 ホッと一息ついた私に、カスミさんが心配そうな声で囁いた。

 「ね、気のせいかも知れないけど、あの子たち、ちょっといつもと違ってない?」

 「ああ、ええ」私は3バカトリオの方をちらりと見た。「今、話してきたところなんですけど......」

 「ん?いやいや、そっちじゃなくて」カスミさんは首を横に振った。「私が言ってるのは、あっちのカップルのことよ」

 「は?」

 この部屋にカップルといえば、一組しかいない。私はクミとマサルの方に視線を向けた。

 2人の席は隣同士だが、クミがマサルと付き合っていることをオープンにして以来、袖机を反対側に寄せて、椅子をくっつけるようにして仕事をするようになっていた。手を伸ばせば届く至近距離だ。さすがに仕事中に物理的接触を行うようなことはないが、非接触型のコミュニケーション手段――たとえば視線や微笑み――をやり取りする様子を見ていると、たまにお腹がいっぱいになる。

 今、2人の距離は一般的なそれになっていた。いつのまにか、クミが袖机の位置を戻していたのだ。

 「ケンカでもしたんですかね」

 「それはわからないけどねえ」カスミさんも首を傾げた。「そういえば、昨日の昼ぐらいまでは、普通にイチャ......いえ、その、仲良くしてた気がするけど」

 昨日の昼。そういえば、3バカトリオの間で激論が発生したのは、やはり昨日の午前中からだったようだ。おそらく水曜日の夜、3バカトリオで飲みに行き、その席で録音を聞かせたのだろう、と考えていたのだが。

 私はメッセンジャーを起動すると、木下にメッセージを書いた。

 > 例の話をマサルかクミに話した?

 優先度:高で送ると、すぐに返信があった。

 >> はい。水曜日、5人で飲みに行ったんで

 思わず私はため息をついた。聞きとがめたカスミさんが、怪訝そうにこちらを見た。私は曖昧に笑うと、メッセンジャーを閉じた。

 クミとマサルの間がぎくしゃくしているとしたら、守屋と木下のように意見が分かれたのだろう。エヌ氏が言及した、別れることになったカップルの話が想起しないではいられなかった。

 未熟なマネージャである私が、何とか第2開発課の統制を保っていられるのは、メンバー間の関係が良好だからだ。飛田さんが加わったときには、それが崩れないまでも以前のようにはいかないか、と覚悟したが、それも杞憂に終わった。だから、たった2日でこうも簡単に亀裂が入るとは思いもしなかった。

 ここで私が「仲良くしろ」と命令し、彼らが従ったとしても、表面的な平穏さが戻るだけのことだ。逆にいつか爆発するかもしれない火種を抱え込むことになる。そんな状態で第2開発課のマネジメントを行うのはごめんだ。だから、ここは五十嵐さんに向けて発散してもらうのがベストだろう。

 週末の間に亀裂が広がらなければいいのだが。今ならまだ、修復可能な程度の亀裂なのだから。私は第2開発課の定例を火曜日にした自分を呪った。

(続く)

 この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。

Comment(57)

コメント

25

刺身にたんぽぽをおければそれでいいよ。
なに角度とか大きさとかいらん技術にこだわってんのさ。やるんなら全自動たんぽぽ置きマッシーンでも開発しろよ。それくらいの技術力があるなら許すから。

個人で勝手に満足してる分には好きにしていいけど、集団の輪を乱すんならそんな些細でつまらない技術闘争は禁止だわ。

senasena

× いいところをたくさんあるはずじゃないですか

○ いいところもたくさんあるはずじゃないですか

メネメン

自分の立場も明確にせず、上にスルーするだけのマネージャーって…
五十嵐さんもあと数週間だってのに。


ストアド・マンセー氏は登場しないのかな?

senasena

箕輪さん、情けないな。五十嵐さんに丸投げとは。
危機を感じているのなら、即座に行動すべきだろう。

>そんな状態で第2開発課のマネジメントを行うのはごめんだ。

マネージャとして無責任な態度だと思う。未熟とはいえ、マネージャとしてまずいでしょう。

>ここは五十嵐さんに向けて発散してもらうのがベストだろう。

手遅れになったらベストじゃない。ワーストだよ。

>週末の間に亀裂が広がらなければいいのだが。

こういうのを希望的観測と呼ぶ。実現する根拠がない楽観に頼ってはダメだ。
危機管理能力がゼロだよ。

次回の展開が見えてきたような……

a

>PCでのアプリケーション稼働状況をチェック
やめてくださいお願いします!
ていうかチャットとかほぼCPU0だろうに、稼働状況チェックシステム高性能ですねー。

elseorand

>>週末の間に亀裂が広がらなければいいのだが。今ならまだ、修復可能な程度な亀裂なのだから。私は第2開発課の定例を火曜日にした自分を呪った。

ここで即座に予定を変えて、すぐ始められない思考が良く分からない。
事の重大度を判断できないためか?
一度決めた予定を変更することのデメリットが大きいと判断したためだろうか?


>>あの人だって、まあ見た目はアレでしたけど、きっと一緒に働いてみたら、いいところをたくさんあるはずじゃないですか

エヌ氏はIT業界には向かない人だから、別のところで「いいところ」を発揮すればよいだけ。
やはり、何を考えているのか、よく分からない。

uglyfrog

>>25さん

集団の和を乱す、ってレベルではなくなってソフトランディングが不可能なぐらい加熱した、って状況なんじゃないですか?

きっと木下みたいに罪悪感を覚えるよ。それを正当化しなきゃ続けられないんだから、たんぽぽ職人になっちゃうよ。

t

箕輪さんって、五十嵐さんにうまく利用されたのかな。
五十嵐さんの思うように染まってくれるので、
彼女を管理者にすれば、3バカをはじめとした部下を
うまく取り込めるし。自分が動かなくても、
思うように変わっていく・・・
そう考えないと、管理能力もない彼女を
マネージャーにした理由がわからない。
そして、ここから崩れ始める?

hoge

批判の意図を込めて言うわけではありませんが、
状況に流されてばかりの主人公、っていうのは、もはやこの作者さんの芸風みたいですね……。

ミーミー

やっぱ箕輪さんは管理職に向いてないと思うー…日和見主義じゃダメでしょ…
つーかこの件に関して自分の意見持ってないって、どうなのよ

ラムダ

武田・久保・Nの件なんて、「メシウマ~」ぐらいにしか思えないけど。
箕輪にしろ木下にしろ、なんか人が良いね。

MM

箕輪氏に管理能力がないとは思えないけど、エヌ氏と会うとき木下を連れていったのは軽率すぎだよね。どんな人物かわからない人に自分の部下にあたる人間をビジネス外のことで会わせたのだから。

それと、エヌ氏の話でそんなに急激に社内の人間関係が悪くなるか? これはちょっと作品としてのリアリティに欠ける。基本的に第二開発課の人間にとっては、直接な損害がないわけだろ? ただカスミという女性に対する同情というのが現時点での彼らの対立ポイント。

会社なんだから、優先順位はあくまで給与をもらうこと。それぞれの人間に対立する価値観はあるけど、そういうことに関してはダイレクトに利害が発生しないかぎりクールに対処すると思うね。

リーベルGさんの前の誤認逮捕の小説のような場合、多くの人が多大な損失を被るので熱くなって当然だと思うけど。

残念

この箕輪氏みたいな思考停止人間が一番不要だろうよ。

エム

答えの持ち合わせがなかった、ってのは、
特に何も考えてない…ってことではないかと。

むしろ、今の時点のわずかなまた聞き情報で、
意見が対立するほど自分の答え・スタンスを
ガッチリ決めちゃってる他メンバーが軽率に見えます。

箕輪さん楽観的とか、
エヌ氏に合わせるのは迂闊~みたいなところはあるかもですが。

?

箕輪さんが楽観的すぎるのは五十嵐某に対する期待のみだと思います。

どちらかを選ぶのは困難だと思います、特に現実的に責任を負う管理職ともなると。
某アイドルグループのルール違反に対する立案者の談では無いですが、技術者としては問題であっても人間として問題ではありませんから。
技術者としての体面を潰すのは良いとしても、人格否定まで行くのはやりすぎかなと思います。

そもそも企業には技術者として存在し、評価基準が技術であるのは仕方が無い事だと思います。
技術者として劣るから辞めさせられたという事実ではあっても、それも本人の選択だと思います。ですから、やめさせられるのが良い悪いという議論自体各員が当人の人格を否定して企業主義?全体主義?になっている証拠かなと思います。

選択は当人の自由ですよね?

はど

まず会話を録音したことをその場で厳しく叱責すべきでしょう。

情報源の秘匿を相手から求められた以上、同意を得てない秘密録音は信義則に反した行為と言わざるを得ない。
もしこのことが明るみに出て、エヌ氏が憤慨してこういうことをする会社だとネットでバラせば、会社に対する信用は失われてしまう。

こうなったら、信頼回復は容易ではない。
それにエヌ氏がイニシアティブを雇った会社に内紛の種を蒔こうとしている、という意図も考慮に入れておくべき。
こういう危機感を持てないところが、箕輪さんの中間管理職として不適格なとこだと思う。

りりー

IT技術が無いのが問題ではなく、学ばない事が問題だと言ってるんだから同様に
管理術・経営術が無いのが問題ではなく、これから学べばよいのではないかな。

あんまり箕輪さんマネジメントや経営について学んでる描写ないけどw

n

こいつらイニシアチブじゃないのに、なんでイニシアチブの理念で揉めてんの?
五十嵐さんに大恩があったとしても、その考え方に共感したとしても、イニシアチブとしてじゃなく、五十嵐個人にでしょ?
なんか若手の頭が残念すぎる。

fuga

> excel.exe
たぶんEXCEL.EXE(未確認)

> 10時30分を過ぎた後
重複表現

> CPU時間の3分の2以上が、グループウェアのチャットアプリで消費
CPU時間?
チャットアプリごときがCPUをそんなに食うもんなの?

> いいところをたくさんある
言わずもがな

> 修復可能な程度な亀裂
修復可能な程度の亀裂

3月中に終わるかと思ってたけど、もう少し続きそうだね
うれしい誤算

fuga

一つ上にタイトルも投稿時間も似せたコラムがあって、間違って
クリックするところだった

おこぼれを狙ってアクセス数を稼ぐことが目的なんだろうけど、
せこすぎて笑ってしまった

多くの人に読んでもらいたいんだったら、内容で勝負しろよwww

fuga

> CPU時間の3分の2以上が、グループウェアのチャットアプリで消費

試しにIP Messenger入れてみたけど、一心不乱で使ってもチャットアプリで
CPU時間の3分の2以上なんて無理でしょw
今回の根幹にかかわるところだけに残念

KREVA908

議論の本質とずれるとは思うんだけど、優先度の高いタスク放っておいて、しかもチャットアプリ立ち上げて業務に全くつながらない無駄話してるとか、3バカのやってることが新人か大学のサークルレベルなんだが…あれ、3バカって確か全員中途採用じゃなかったっけ?うそだろーがw
 はどさんも上で指摘しているように、例え相手が顧客ではないといえセキュリティ意識が甘すぎ。スマホで音声録音とか、単純に紛失したり、落としていた不正アプリが外部に流出させたりしたらどうするのかね。そのぐらい想定しろよって、木下は前回想像力ないって指摘されてたかw
 業務上の議論でも、チャットアプリ使うのって普通ですか…?使うの認めたら絶対ムダ話に使う輩続出するでしょうよ、今回みたいに。

 あと誰も指摘してないけど、恋愛発覚したカップル同士の席をくっつけるなんて、愚の骨頂でしかないでしょう。間違いなく業務に支障きたしますよ。普通こういうときはちょっと担当業務の範囲をずらすと思うんだが…

 今回いろいろ突込み所ありすぎで、確かにイニシアティブ以前に問題のある会社だとは思う。何かの伏線か?

名無し

>試しにIP Messenger入れてみたけど、一心不乱で使ってもチャットアプリで
>CPU時間の3分の2以上なんて無理でしょw
>今回の根幹にかかわるところだけに残念

わざわざ試すなよ、という突っ込みはおいといて。
チャットでCPUが98%とかなった、という意味ではなく、CPU使用時間の3分の2という意味だととらえたが。

n

IPメッセンジャーはともかくチャットソフトがNGとは言いがたい。
GroupMeetingをチャットでするところもあるだろうし。
社内SNSとか使ってるところは普通に使ってそう。

メネメン

私も、名無しさんと同じ理解。
CPU timeなので、他にCPUを使う処理がなければ、3分の2という数字もありえるのでは?

業務でチャットツールを使うのは普通だと思う。企業向けのもありますし。
逆に、使ってないところでは、離れている人とどう会話してるのか、気になります。

senasenaさん、fugaさん、ご指摘ありがとうございます。
修正しました。

名無しさん、どうも。
CPU使用時間、に修正しました。

aaa

学べないものは去れというけれど、学び続けることができなくなる人間も出てくるのもわかる
追い出す側のときはいいが、追い出される側に回ることを想像できないのだろうか
将来に不安が残るのではIT業界を志望する若者が減る一方だと思うが

kitamura

追い出される可能性を想定すべきなのは確かだが
ここの常連に取り組ませるには少し難しすぎる課題だと思う

n

最前線でPGしろとは誰も言ってないですよ

J

なんだか生活保護の問題を思い出しました。

へろへろ

学び続けることについていけなくなることを懸念する人がいますが、技能者的な立場としていつまでも実装技術だけを学ばなければならないわけではなく、プロジェクトマネジメント的なスキルへシフトしていくこともできるはずです。
それに、これまででもプログラマからやがて管理職へという道筋はあったわけですから、会社サイドからはむしろそちらが望まれていたのではないでしょうか?
(多重下請け構造の業界ですからね)

にもかかわらず、実装もできず、最低限の管理業務もできない人物が、果たして会社に対してどんな貢献ができるのかというと、よくわかりませんね?
ちなみに、

Q.デパートの売り場の店員が商品知識の更新を怠れば?
 A.売り上げが落ちる。
Q.研究者が自分の研究で成果を出さなければ?
 A.研究室から放り出される。
Q.大工が腕を磨かなくなれば?
 A.評判が落ちて注文がなくなる。
Q.家電メーカーの技術者が新技術に対応しなければ?
 A.魅力のある商品が作れなくなる。

こう考えると、どの業種でも学び鍛えなければ生き残れないのは当たり前で、ITエンジニアだけが例外なんて事はありえないと思います。
というか、これ以上に退勤後の時間のすごし方に制約がある職種も、それなりにあると思うのですが、どうなのでしょうね?

BEL

DBのコネクション情報をHTTPのセッション情報に持っとくwww

"罪"とか"罰"とかが表に出てきた。もうすぐおわりなのかな。
もっと読みたいけどね。

同タイトルを同じ時刻に上げるのははAnubisさんらしいアイディアですね。
長さの割には内容も深いです。

3バカは、五十嵐さんのおかげで古いやり方から脱却できたと思ってたのか。
古いやり方なのを分かってたのに自分達で変えていく力がなかっただけ。
ま、立場上難しいだろうがね。

SZSR

>DBのコネクション情報をHTTPのセッション情報に持っとく

ぉぉぅ。岡崎市立中央図書館事件~・・・。

現実世界だったら、こんな実装を指示された時点で必死に武田さんを説得しますよね~。聞いてくれない場合、部長とかも巻き込んで。

管理者が技術的に疎い場合、それをフォロー・サポートするのが技術者の役割で、だからこそ日ごろからの技術習得が大事なんですよね。管理者と技術者の信頼関係って大切~。

そういった意味だと、この会社の若手3人はもうちょっと頑張ってほしいかも。ま、物語の流れ上仕方ないけど。

senasena

>>へろへろさん

>それに、これまででもプログラマからやがて管理職へという道筋はあったわけですから、会社サイドからはむしろそちらが望まれていたのではないでしょうか?

えっ? エヌ氏の発言を引用するよ。

「管理職になることがゴールだ、と会社から提示されてきたから、それを信じてがんばってきたんだ。そのキャリアパスでは、マネージャには技術力よりも、マネジメント力が重視されるとなっていたから、そのレールの上に乗ってきた。新しい言語を勉強するより、部下とのコミュニケーションの時間を重視してきたんだ」
──罪と罰(36) 「チャタムハウス・ルール」より

エヌ氏は会社の指示通りにキャリアパスを辿ってきたよ。会社に望まれた通りのことをしていたよ。
問題はコンサルの入れ知恵で、「ストアド使えねば社員にあらず」というちゃぶ台返しをされた事だよ。
ちゃぶ台返しが本当に能力主義か? ちゃぶ台返しがアリなのかナシなのかが問題だと思うけど。

>にもかかわらず、実装もできず、最低限の管理業務もできない人物が、果たして会社に対してどんな貢献ができるのかというと、よくわかりませんね?

エヌ氏が管理職として有能なのか無能なのかは、ここまででは判断できないと思うけど。

senasena

>>へろへろさん

失敬、これはエヌ氏の話ではなく、一般論ですよね。お詫びします。

ミーミー

>fugaさん
>3月中に終わるかと思ってたけど、もう少し続きそうだね
もうちょっとだけ続くんじゃ

?

大工が腕を磨かなければの答えは不適切だと思います。
大工をソフトウェア開発に例えると
特定の言語だけできる技術者ではあるけど、その言語の需要が減っても無くならない。
よって仕事には困らない人間かなと思いますが。
大工の場合は腕より体力の衰えとかでは無いですか?

全国チェーンやFCが台頭によって腕を磨いても超一流を除けば、
食べて行かれなくなった飲食業界だと思いますよ、ソフトウェア業界は。
士業(弁護士とか)も近いようですけど、ビジネスが分かるではなくビジネスを興すのでないと食べて行かれない世の中になって来たのかなと思います。
単純労働+αの仕事は残りますけど、知識労働者には苦しい世の中かなと。

はど

大工が伝統的な技術だけで食っていける時代は、とうに終わっていますよ。
新しい建材や工法が次々に登場してますし、コスト要求も年々厳しさを増すばかりです。

伝統的な宮大工の世界ですら、今はCADを使って設計図面を作成しているほどなのです。一方、規格化された簡単な工事は、ホームセンターが格安でやってしまう時代です。

ただ、高齢で体力が衰えても技術を持っていれば、電動工具を使いこなすことで活躍の余地は充分にあると言えるでしょう。
資材の仕入れや営業力、資金面などを考えると、ハウスメーカーと組んで仕事した方がメリットは大きいはずですが、当然のことながら要求仕様を満たし納期を守る必要があります。

n

ただの一例なんだから深くつっこむ必要ないでしょ。
勉強し続けなきゃいけないのはIT業界だけじゃないよねってのが主張なんだからさ。

?

戸建木造建築だと余り変わらない印象がありますが、
建材とか工法は建築士とか工務店であって大工じゃないですよね。
需要は”減っても”無くならないと書きましたが。
ユニットとかは内装屋さんのお仕事ですよね?

IT業界と他の違いは他の業界は労働を伴う事が多いですが、
IT業界は知識や考え方なので士業(資格免許はありますが)の様に机?PC一つで開業するだけなら出来る職業に近いです。
知識の陳腐化に較べてお金にはならないのはずっと書きつづけた通りです。
もうひとつ士業との違いをあげると報酬の水準が完全自由化されてることと同僚を選べないのがIT業界の不幸かなと。
一定水準の技術や報酬の確保はIT業界では難しいですよね?

メネメン

技術をお金に変える能力しだい。

eno

なんでイラッとさせられるのか、ちょっとわかった気がする。

内容も微妙だけど、それにいちいち同意を求めようとする言い回しだ。

他人には根拠を求めるくせに、自論を展開する時は憶測を振りかざす。しかもその憶測が調子外れなことが多々あるというか昔そっくりな総理がいたよね、なんて人だっけ?確かピジョン山さんとかなんとか・・・的な。

SZSR

(ピジョンがスズメだと思ってたなんて・・・口が裂けても言えない!!)

はど

大工の従業者数は、この20年間で半減して50万人を切っています。
(型枠工や左官、鳶職も含めた人口なので、狭い意味での大工はもっと少ない)
何故かというと、住宅はもはや工場でプレカットした建材を組み立てる工業製品になりつつある、からなんですね。工作精度も高く品質管理も万全で、完成品は断熱性能や耐震性も高い。昔ながらの職人技術は必要とされなくなっている。

IT業界だって、これと似たような話を聞きます。
OSSを基幹業務系に使うようになって、もう10年くらい経ってます。
出来合いの素材を組み合わせれば、低コストでそれなりのものができてしまう。
いまや勘定系システムにまでOSS使う時代ですからねぇ。

りりー

話はちょっと変わるけど、今のIT業界で22歳の新卒に対して
「ウチは終身雇用だから65歳まで
あと43年間はリストラの心配しないで良いよ!もちろん倒産の心配も!」
って言える会社あるかな?

nagi

りりーさん

それ、IT限らず全ての企業で言える会社なんてねぇよ…。
寧ろそんなこと言う会社(経営者)はとても無能としか思えん。

?

公務員位でしょうか、それも今後どうなるかはわかりませんけど。

ITの発達でIT以外の作業は単純にし、ITのシステムに集約する形になっていると思います。
単純作業の精度が求められてロボット的な?職人的な?能力が必要とされてる気がします。
知識部分はITに集約できるので仕事としては減っているのかなと。
IT業界は自ら首を絞めている気がしてなりません。

Masa

話ずれるかもしれないけど、大工の話を読んでふと子供のころを思い出し、自分は今どうなんだろうって思ったことがあるので書いてみます。(飲食店の件といい発想力がなんとやらって言われそうだな。僕も。)

子供のころ、バブル全盛期だったと思うけど父の会社が社員の休暇用にって別荘立てたことがあったんですよ。もう25年はたつかな。

ちょうどマシンガン(自動くぎ打ち機)が出たころだと思うんですが、そのマシンガンを別荘立てた大工が使いこなせなかったために釘がちゃんと打てず、壁には素人の目にもはっきりわかるくらい釘の頭が出ていました。壁紙職人も釘の頭が出ているのに壁をならさずに壁紙張ったもんだから壁一面に変なでっぱりができていました。

で、釘もちゃんと打てない大工が建てた家だから当然のごとくすぐに方々崩れだし、木造のバルコニーは何度も落っこちて危険すぎるためついには使用禁止に。接着剤やシーリングもダメで風呂場から洗面所に水があふれ、風呂のタイルは水が入ってどんどんはがれ、しまいには床や風呂釜のふちに座るのも危険に。下水管のつなぎ方も下手で下層階ではタラップの水が下水管に引っ張られて抜けてしまい常に悪臭が漂う状況に。

今そんな建物立てたら速攻訴えられますが、当時は大工が人手不足だったこともあってそういう仕事が許されたらしい。子供心に楽な仕事だなと思う反面自分が大人になったらそういう仕事は絶対にしないと誓いました。

今は大工も(復興需要考えなければ)バブルの時ほどは需要ないだろうしそういういい加減な仕事をする大工はさすがに淘汰されたんじゃないかなと思います。はどさんが言う通り大工は減っているんだし。

で、僕も分野は違えど技術者になったわけで、せっかく初心を思い出したんだから今話したような釘も打てない大工になってないかなってもう一度見直そうと思います。また、今後私がずっと最新技術を学び続けられるかっていうと自信はないけど、少なくとも常にきちんと釘は打てるようにしておかなきゃなと思います。そうしなければ今後需要が減っていく中絶対に生き残れないと思うから。

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その話の行きつく先は技術はなんだろうだと思います。

多くの分野では技術は経験に近いと思います。
テクノロジ、科学、ホワイトカラーに関する技術は知識や考え方に近いです。
テクノロジに求められる事は経験に基く技術を簡単に得られる事だと。

経験を持つのは実業や研究であり、ITは他の何かを取り込んだだけなので経験的技術の蓄積にはなりません。
勿論開発能力の蓄積はありますけど業界内の勢力図やフレームワークで細分化されているのであまり意味が無いです。
趣味や個人経営の飲食店だとその技術の程度が分かりやすいのだと思いますが、飲食店のチェーンやFCの店員となるとどの程度かがわかりにくいです。
同じようにIT受託の技術が向上した結果として個人の技術が向上しているかというと分かりにくいのではないのかと思います。

あまり業界内のシキタリであって一歩離れると意味がないものではないかと。

大手SIer

技術革新のスピードで程度は変わるけど、業務内容が時代の流れに沿ってシフトしていくのは、企業経営を考えると普通。

とはいえ、ここまでの急速な変革は、日本では「社員を使い捨ての道具とみなしている」との評価を受けて信用をなくすから、ハードランディングしないようにするのがうまい経営者。
なので、最前線で働けない人は、まずは肩たたきをするのではなくて、違う役割、たとえば間接業務に異動してもらうのはよくある。

また、上司と部下の関係でもないのに、「自主的に向上するのが当たり前だ」と他人を評価したり、厳しい対応をする人は、どちらかといえば切り捨てられる側にまわっているのが現実。
切り捨てられる側にまわったときに。「欧米だと自分のやり方で正しい。ココが間違っているだけ」と主張する人は多いけど、欧米でも戦うのは自分自身に対してであって、他人を卑下する人間は切られることを知らない人のほうが多い。

プログラマーであることに自負がある人たちはどうしても自身のスキルアップにフォーカスしてしまうけど、この辺を理解していないとプログラマー自身の社会的な評価は上がっていかないかもね。

コロスけ

非常に迷惑です。
連載を終了して下さい。

カレー王子

コロスけさん>
何が言いたいの?

がは

いつも楽しく読ませていただいてます。
単純な善悪の対立ではなく、それぞれの価値観のぶつかり合いが、
ストーリーに緊張感をもたせていますね。

さて、イニシアチブの「罪」とは、技術力の「踏み絵」としての悪用と思います。

今回の飛田さんのリファクタリングの目的は、
処理時間を縮めてお客さんを喜ばせる、
という本来の技術力の使い方ではありません。

ストアドを「後出しじゃんけん」で踏み絵にすることで、
それを持たない社員を攻撃するという悪用手法ですね。
これでは、組織内が疑心暗鬼になるのも、しかたがないと思います。

かといって、旧組織を全面肯定するわけでもありません。
KSRチーム2人の若き才能が、武田さんの犠牲者になっています。
詳細仕様書という別の「踏み絵」を使っていただけかもしれません。

何を「踏み絵」にするか、ではなく、
そもそも「踏み絵」など使わずに、適材適所で人材を活用すれば、
停滞した社内を再び活性化できるような気がします。

doc

イニシアティブとは意図的にそういう変革をもたらすための道具で、
ハードランディングしないようにコントロールするのは、契約した
会社の人間の仕事なんだろう。

エヌ氏の所属していたJ社は、まさにそういったコントロールが
できなかった事例ってことじゃないかな。

?

大手SIerさん
欧米と報酬に違いはありませんか?
働いていた時に感じたことは組織として持たない何かは共有されるべきで、組織内での経験や人間関係は個々人の努力によるもので共有しなくてもいいという事です。

組織として必要でかつ内部的に欠如したものに対する報酬は無いです。
予算(年功序列的賃金で)が決まっていて内部に無い何かに払う報酬は無いと思います。
特に本来内部の誰かがやるべき事を誰もやっていない場合に代行する誰かに対する報酬はありません。
本作の箕輪さんの立場と責務/役割は適切でしょうか?
昇進をちらつかせてそれ以上に働かせているだけだと思いますが。

長い期間の貢献を求めるのが日本かなと思います。
上司に受けのいいとか、顧客に受けのいいとかいった成功要因がなければ努力に対する報酬はありません。
自分の考えた結論は組織に既にある程度の仕事だけをやっていればいいという事です。
平均的な仕事をこなせる能力だけあれば問題ないという考えです。
それ以上の能力に対する報酬はありませんので。

こだわりますけど、iモードの意見を出してサービスの向上に貢献して報酬は幾らになったのか知りたいです。

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経営層や顧客の質も違いますよね。

IT系の投資は人的投資以外にはコンピュータと周辺機器かソフトウェアになると思います。
以前勤めていた企業では型落ちのPCかリース切れでソフトウェアはオラクルの有資格者に贈られる?というマニュアルとソフトウェアを使っていました、そうでなければ元請けが作った生産向上の為の独自ライブラリ群とか。
SIerを含め、IT系の企業は製造業に近い考え方が大半です。
(製造業では業務に直接しようしないものにはあまり投資をしていないように思います、設計などにお金を使う所はほんのごく一部。)

IT技術者についてですが、パッケージ製品や研究など一部だけが本来の職業的に求められる仕事です。
ゼネコンの下請けの意識であるIT受託の経営者あるいはITゼネコンに発注しているユーザ企業が本作のカスミさんのような人間を生み出す元凶です。
なのでイニシアティブの活動=技術者の締め付けは無意味だと思います。
建築ゼネコンの下請けのような意識でITゼネコン配下でも働くのがいいと考えています。
それ以上を求められるなら、まず顧客や経営者を変えるべきだと思います。

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