罪と罰(30) 聖域なき改革
カスミさんがオフィスを出て行くと同時に、本郷さんと飛田さんも入社研修を受けるために会議室へと向かった。入社研修といっても、社会人経験のある中途採用者の場合、就業規則やグループウェアの説明などだけだから、今日中に終わるはずだ。
3人の姿が消えると、第2開発課の既存メンバーは待ちかねたように私語を開始した。
「まさかの東雲工業か」守屋がドアの方を見ながら言った。「ここんとこ五十嵐さん、外出が多いと思ったら、交渉してたってことか」
「まあ今どき言語がアレってのは確かにちょっとアレだけどなあ。でもよくアレの作り直しなんて実現に持っていけたもんだ」木下が代名詞の連発で応じた。
「聖域に手を付けたって感じだね」と足立。
東雲工業は確かに聖域だった。VB6+Oracle9 というC/S型システムなので、誰も積極的に関わろうとはしないでいるうちに長い年月が経過し、今ではカスミさん以外にはわからないシステムになっているからだ。
本来ならとっくにWebアプリケーションに移行していてもいいはずだったし、何度かCS部の営業が提案もしたはずだ。だが、東雲工業のシステム担当者は「動いているものを金かけてリニューアルする必要はない」という思想の持ち主であるらしく、営業が持ち帰ってくるのは、帳票レイアウトの変更や、画面項目の追加など、小さな案件ばかりだった。数百台のクライアントPCへのdllファイル追加/更新は、JP1で行っているので、Webアプリケーションにすれば、モジュール配布の手間が省けますよ、という定番の売り文句にも、鈍い反応しか返ってこないそうだ。
結局のところ、小規模ではあっても、毎月のように何らかの改修が発生してくるし、PCやネットワーク機器なども、部門決裁が下りる範囲ならば、うちを通して購入してくれるので、CS部の営業としてはそれで満足してしまっていたのだろう。私の記憶にある限り、ここ2、3年ほどは新システム提案などはされていない。たぶん誰もが――もちろんカスミさんも含めて――これからもこの状態が維持されるものだと思っていたはずだが、どうやら五十嵐さんによってそれが破られたようだ。
「でも......」足立がほとんど聞こえないぐらいの声でつぶやいた。「なんでメイン担当があの人なんだろ」
まだ飛田さんが採用されたことにこだわっているらしい。それはともかく、私はその答えだけはわかる気がした。
東雲工業が聖域であるもう一つの理由はカスミさんだ。
カスミさんは社内の誰にでも好かれている。気遣いが細かく世話好きな性格だし、誰かに対して腹を立てるということがなく、いつもにこにこしているので、他の部でも老若男女問わず人気がある。部長、課長レベルでも、過去にお世話になったことからか、今でもカスミさんには頭が上がらない、という人も多いぐらいだ。中村課長や武田さんが面倒な稟議を上げるときなどに、カスミさんに頼んで、こっそり裏から話を通してもらったことは、一度ではないはずだ。
だが、ITエンジニアとしてのスキルは正直なところ低い。JavaやPHPは触ったこともないし、COBOLやRPG IVも長らくやっていないので忘れているらしい。要するにVB6以外はできないのだ。ずっとOracleを使っているわりには、使っているSQLはシンプルなものに限られるし、ストアドなども作ったことはない。もし、今、誰かがカスミさんのレベルのスキルでうちに転職を希望しても、書類選考の段階であっさり除外されてしまうだろう。
それなのにカスミさんが管理職待遇でそれなりに高給を得ているのは、東雲工業のシステムをメンテナンスできるのが、カスミさんしかいないからだ。逆に言えば、東雲工業の基幹システムがWebアプリケーションに移行すれば、カスミさんのエンジニアとしての存在価値は急激に下がってしまう。そんな仕事を受注した営業や、リニューアルを担当するエンジニアは、カスミさんのエンジニア生命に死亡宣告するようなものだ。社内からの冷たい視線にさらされることは目に見えているから、これまで誰もやりたがらなかった。
だから五十嵐さんは営業を通さずに自分で動いて、基幹システムリニューアルを実現させた。そしてメイン担当を飛田さんにしたのだ。社内に何のしがらみもなく、10人のうち9人が嫌いになるような人で、きっと既存の社員たちから陰口を叩かれることなど、気にもしないだろうから。
まだ受注が確定したわけではないとしても、部長や五十嵐さんの口ぶりだと、その確率は高そうだ。そして、現行システムがWebアプリケーションにリニューアルしたとき、カスミさんはどうなるのだろう?これまで、東雲工業という聖域で安寧と過ごしていたカスミさんは、そこから放り出されたとき、居場所を見つけられるだろうか?誰も口には出さないが、3バカトリオが何よりも心配していたのは、その点だろう。
クミとマサルは2人で何やら話していたが、少しも楽しそうではなかったから、クリスマスの予定のことなどではなく、やはりカスミさんのことだったのだろう。第2開発課は、私も含めて、誰もまともに仕事をしていないことになる。これはやっぱり注意すべきかな、と思っていたら、カスミさんが戻って来たので、私語はぴたりと止んだ。
カスミさんは少なくとも表面上は、東雲工業の件を冷静に受け止めているようだった。今日明日に担当を替わる、ということでもないし、ひょっとすると受注できないことになる可能性もあるので、まだ実感がわかなかったのかもしれない。
「ふう」自分の席に座ったカスミさんは、珍しく小さなため息をついた。「東雲工業の話、聞いたよ」
「そうですか......」
「あの飛田さんって、優秀な人なんでしょ?」
「え?」意外な問いに、私は戸惑った。「ええ、まあ。それなりにスキルと経験はあるみたいですけど」
「ならよかったわあ。ここまで携わってきたシステムだからねえ。ちゃんとした人に引き継いでもらいたいし。あ、レイコちゃんも関わってくれるんだよね」
「そうなると思います。何しろ、基幹システムとなると、かなり大規模になってくるんで。カスミさんに教えてもらうことがたくさんありますね」
「そうね」カスミさんは優しく微笑した。
その笑みは、しかし、寂しそうだった。私は聞き耳を立てている第2開発課のメンバーたちを睨んで、仕事に戻れと無言で伝えてから、声をひそめた。
「ね、カスミさん。今からでも、Javaとか勉強しませんか?東雲工業さんだって、カスミさんが担当してくれた方が安心できるでしょうし」
「ありがとう。でも、それはちょっと無理だと思うわ」
「え、なんで?」
「もう年だし、新しいことを憶えるのは難しいし、そんな時間もないしさ。それでなくても私、週3回早く帰るわけだし」
時間は見つけるんじゃなくて、作るものですよ、などと月並みな言葉を口に出すことはできなかった。他人の家庭の事情に、私が上から目線で口を出すべきではないし、カスミさんが「時間がない」と言うのが正しいことを知っているからだ。
「えー、なんでですか」守屋が横から割り込んで、そんな私の深謀遠慮をぶちこわした。「昼休みとか通勤時間とか寝る前とか、勉強する時間はいくらでもあるじゃないですか」
カスミさんは怒る様子もなく笑った。
「そういう時間があったら、子供のご飯のレシピを考えるとかしたいわね。家に帰ってからも、家族の世話があるし」
「でもそれじゃあエンジニアとしての成長ってもんが......」
「守屋」さすがに私は制止した。「あんた何様?」
「いいのよ」カスミさんは苦笑した。「あのね。私にとって、エンジニアとしての成長っていうのは、人生の優先項目じゃないのよ。今持っているVB6とOracleのスキルと業務知識があれば、東雲工業さんには満足してもらってるしね」
守屋は理解できない、と言いたげな顔になったが、それでも口を閉じて仕事に戻った。
「それで、東雲工業さんの件は、今後、どう進めるんですか?」私は訊いた。「五十嵐さんは何て?」
「えーとね」カスミさんは手帳を開いた。「たぶん、今週中には向こうでRFPが完成する予定と言ってたから、来週早々にそれを持って来るらしいわね。そのとき、メイン担当として飛田さんを紹介することになるんじゃないかな。後で話があるとは思うけど、レイコちゃんにも同席してもらうって」
「ああ、はい。わかりました。その後は?」
「正式な発注は年明けになるはずだから、そこから要件定義を開始してってことになるんじゃないかしら」
「人事・給与サブシステムだと、要件定義だけで1、2ヵ月はかかりそうですね」
「そうねえ」
サブシステムの規模から考えると、設計とか実装、テストまで考えると、開発期間は半年といったところか。もちろん、飛田さんのプロジェクト管理能力や、投入する開発要員の人数にも左右されるだろうが。こういう開発はスケジュールの遅れが付きものだから、実際にはもっと時間がかかるかもしれない。並行運用期間やエンドユーザの教育期間も考慮すると、新システムが本番稼働するのは、1年後になるかもしれない。
それまでは、現行システムが必要だし、相変わらず機能追加や修正も発生するだろう。その間に、カスミさんにWebアプリケーション開発技術を少しずつでも勉強してもらうことはできるかもしれない。守屋が言ったように休み時間や通勤時間を使うのではなく、会社の業務の一部として。そうすれば新システムでも、カスミさんに保守を続けてもらうことが可能になるかもしれない。
そう考えて、私は思わず苦笑した。第2開発課が誕生したことによって、武田さんや久保さんもカスミさんと同じ立場に立たされていたというのに、私は2人の今後について、こちらから積極的に救済することなど考えもしなかった。所詮、人間は自分の好みで行動する利己的な生き物でしかないのかもしれない。
翌週の月曜日、12月17日は、朝から心の底から凍てつくような寒波が関東地方を覆っていた。めったに雪が降らない横浜地方でも、夜は場所によっては降雪が予報されている。そんな中、午後一番で、東雲工業の担当者2名が来社した。
打ち合わせ場所は、またもやプレミアこと第1会議室だ。東雲工業側は、経営管理部部長の霧島さんと、経営管理部情報処理管理課課長の嶺井さんの2名。うちの会社は、瀬川部長、五十嵐さん、カスミさん、飛田さん、そして私だった。
カスミさんが事前に教えてくれたところによると、嶺井さんは10月に異動してきたばかりで、数回顔を合わせた程度らしいが、霧島さんとの付き合いは、もう何年にもなるとのことだ。案内されてきたとき、霧島さんが真っ先に挨拶したのは、瀬川部長でも五十嵐さんでもなく、カスミさんだった。
初対面の私と飛田さんが名刺交換を済ませた後、五十嵐さんは飛田さんが、このリニューアルプロジェクトのメイン担当になる、と告げて、東雲工業の2人を、特に霧島さんを困惑させた。
「あれ、私はてっきり進藤さんが引き続き担当してくれるもんだとばっかり思ってたんですがね」霧島さんは太い声で言った。「そういうわけにはいかんのですか?」
「進藤はWebシステムの設計や構築には不慣れですので」五十嵐さんが落ち着いて答えた。「もちろん現行システムの仕様などについては、進藤から聞くことも多いとは思いますが」
「そうですか。進藤さんが全く外れてしまうというのは、ちょっと困ると思いますのでね。何しろ、経営管理部の誰よりも、今のシステムに詳しいのが進藤さんなんで」
「はい、存じております。まだまだ力を貸してもらう予定ですので」
「そういうことなら」霧島さんは少し安堵したような表情で、嶺井さんを見た。「じゃ、RFPお出しして」
「はい」嶺井さんはカバンからクリアファイルに挟まれた書類を出すと、全員に配った。
嶺井さんは見たところ30代の若い課長だった。前任の課長が親の介護のために退職し、急遽、出向先から呼び戻された、という話だ。理知的な顔立ちで細いメガネをかけている。
「お配りしたのは、今回の開発範囲の概要です。詳細なRFPは枚数が多いので、後ほどUSBでお渡しします。ざっとロードマップを説明しますと、最初に人事・給与システムのリニューアルを行い、来年度の下期を目安に切り替えします。その後、経理、各種ワークフローなどを、順次再構築していく予定です。場合によっては、生産管理部で使用している在庫管理、調達管理なども再構築範囲に入れることになるかもしれません。これはすでにWebシステムとして稼働しているんですが、来年度で丸5年になり、ハード、ソフトともに老朽化していますので、現場からの改善要望も多く......」
嶺井さんは要領よく概要を説明していった。カスミさんはうなずきながら聞いていたが、すでに頭に入っている内容だからか、特にメモを取る様子もなくRFPの概要ページを眺めている。反対に飛田さんは、丁寧にメモを取っている。入社研修が終わった後は、カスミさんから借りた現行システムの仕様書を熱心に熟読していたから、だいたいの構成は頭に入っているのだろう。
10分ほどで嶺井さんは説明を終え、瀬川部長と霧島さんが、発注の時期についていくつか相談を始めた。実際には形式だけとはいえ入札があるはずなのだが、2人ともすでにうちへの発注が既定のものとして話をしている。こういうのを談合と呼ぶのだろうか。
部長同士の大人の相談が終わった後、霧島さんはカスミさんを見ながら言った。
「ま、引き続き、現行システムの方の改修もいくつか入ると思うのでね。進藤さん、そちらの方もよろしくお願いしますよ」
カスミさんがうなずいて何か答えようとしたとき、不意に飛田さんが手を挙げた。
「よろしいでしょうか?」
「はあ」霧島さんは虚を突かれた顔で応じた。「どうぞ」
「現行システムについて、御社内では不満などはないですか?」
唐突な質問に、霧島さんは顔をしかめたものの、少し考えた後に首を横に振った。
「特に聞いていませんがね」
「本当にそうでしょうか?」
瀬川部長やカスミさんは、一体、何を言い出すのかと、飛田さんの顔をまじまじと見つめた。私も同じ行動を取ったが、五十嵐さんだけは面白そうな顔をしている。
「ええと飛田さん、何が仰りたいんでしょうかね」
「たとえば月次勤怠締め処理ですが」飛田さんは真剣な顔で言った。「毎月、月初に前月分を計算するわけですが、1200人の全従業員分をチェック、計算するのに、4時間ほどかかっているようですね」
「ほう、よくご存じで」霧島さんは驚いた顔で飛田さんにうなずいた。「ま、確かにそれぐらいはかかっていますがね。でも、1200人ならそんなもんではないですか?」
「プログラムを見てみたんですがムダが多すぎますね」飛田さんは横に座っているカスミさんを気にせず言い放った。「いくつか改善すれば、計算処理の実行速度は劇的に上がると思います」
霧島さんが答える前に、嶺井さんが身を乗り出した。
「ほう」興味の色がメガネの奥で光った。「改善というと?」
「たとえばですが、ループの中でDBにアクセスしているのをやめて、最初に必要なデータを読んでおくとか、計算処理自体をストアドにする、といったことですね」
「なるほど」理解しているのかいないのか、嶺井さんは大きくうなずいた。「それが正しかったとして、どうしたいと言うんです?」
「いくつか現行システムに手を入れさせてもらえませんか?」
飛田さんの言葉に、カスミさんの顔色が変わった。飛田さんはそれに構わず、やや強い口調で続けた。
「他にもいくつか改善すれば処理が高速化される部分が、たくさんあります。手を入れれば、業務効率が大幅にアップするのではないでしょうか」
霧島さんと嶺井さんは顔を見合わせた。
「高速化と言ってもねえ」霧島さんは笑った。「4時間が3時間になるぐらいじゃ、お金をかけて改修するメリットはあまりないと思うんですがね。どれぐらい高速化されると言うんですか?」
その口調から霧島さんがあまり乗り気ではないのがわかったが、飛田さんは意に介さなかった。
「たとえば先ほど申し上げた勤怠締め処理計算ですが、10分ほどに短縮できると思います」
「10分!」霧島さんは、飛田さんの言葉を一笑に付した。「まさか、そんな、いくらなんでもねえ」
「いや待ってください」嶺井さんの表情は真剣だった。「確かに、テーブルにインデックス張るだけで、検索処理が100倍ぐらい高速化されることはありますね。だから、あながち間違いということでもないと思いますよ、部長」
「でもなあ。今、動いているものに、わざわざ手を入れるのはちょっとなあ」
「では、こうしませんか?」五十嵐さんが参加した。「とりあえず、その月次勤怠締め処理のリファクタリングだけ、無償でやらせていただきますよ。試してみて、思ったほど高速化されなかったり、計算がおかしくなってしまったりしたら、もうこの話はなしにしましょう。でも、本当に処理時間が大幅に短縮できたら、他の処理についてもリファクタリングを考える、ということで。いかがでしょう?」
「うーん」
霧島さんはそれでも渋っていたが、嶺井さんは真剣に検討してくれているようだった。嶺井さんにとっては悪い話ではない。自分が異動してきた途端、現行システムの処理速度が劇的に向上させることができたら、自分の功績としてアピールできるだろうから。同じメリットがあるはずの霧島さんが躊躇っているのは、おそらくカスミさんを気遣ってのことだろう。
カスミさんは狼狽の表情で私を見たが、私は何の助け船を出すこともできなかった。DB関係は、インデックスの張り方や、実行計画の読み方で、処理時間が大幅に増減することは常識なのだから。カスミさんも霧島さんも、正しく動いてさえいれば、そんなことは気にもしていなかっただろうが。
「わかりました」嶺井さんがうなずいた。「それでお願いします。うちにとって、損はない話です」
(続く)
この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術・製品の優位性などを主張するものではありません。
コメント
typo
> 初対面と私と
> 1200人? 2000人?
az
> 人生の優先項目じゃないのよ
なるほど。そう考えれば確かに肩肘張るはなしでもないな...
優秀なエンジニア=高給取り ってわけじゃないんだし...
金さえもらえればどうでもい身としては、そこそこ綺麗でそこそこわかりやすい程度のシステムが作れればいいや。
n
空気が読めないってこういうことか。
正論ばかりがまかり通る組織は空気悪くなりそう。
人ありきの組織なんだけどね。
みたいな擁護意見が多くでそうですね。
>所詮、人間は自分の好みで行動する利己的な生き物でしかないのかもしれない。
まさにこれですね。
elseorand
ループでselectなんて典型的なダメ処理・・・
大量データ処理やOLAP苦手な人多いけど、
性能問題でできること・キャパが減るから、品質が下がるんだよね
不治ソフト
文章のあら捜しとしょうもないコメントばかり付く作品になったな。
このどこに向かってるのか解らない迷走っぷりじゃ仕方がないか。
n
>>不治ソフト
無理して見なくてOKですよ^^
yamada
飛田さんは真摯なんだな。常に改善が前提にあって、口調がきついが正論。
それでいて社内の旧態依然とした空気を無視して進める強い人だ。
結構強力なユニットかもしれんぞこれは・・・
yas
現行システムのリファクタリングの結果、
「これであと10年戦える。WEBシステムなんて要らんかったんや!」
てことにならないですかねー、
飛田さんの空気読めない力は、転職早々に自分自身の仕事を消し去るレベルなのかもしれない。
誤字脱字指摘コメントは人気作品の証拠ですよ。
内容には文句のつけようがない。
けど、大好きなこの作品に関わりたい、貢献したい。
そんな愛情オーバーフローの結果が
誤字脱字指摘コメントとして可視化されるのです。
個人ブログとかでもしばしば見かける情景です。
個人ブログでは、やりすぎると書き手のストレスになりますが
ここの場合は無償の校正スタッフみたいなものですし
作者さんがヤメてと言わない限り問題無いのではないでしょうか。
jin
飛田さんはミニ五十嵐さんみたいな感じなんですかね
?
>>yas
会話、発現の表現力は無いですけどね
内容は面白いですよ
兼業提督
霧島さんの名前にだけ反応しました。はい、提督です。
k
最後の三行、最終的に顧客の首を縦に振らせることが出来たのは、カスミの功績。
kaz
毎週更新を楽しみにしています。
カスミさんのような人を即不要と切り捨てていたら、会社と人との関係は温度の感じられない物になっていくように思えるので、個人的にはさびしいですね。
今後どう展開していくのか、期待してまっています。
lfs
実際に開発部には不要。
しかし、捨てる部署あれば、拾う部署もあるわけで。
技術職でなく一般職で働いてもらいましょ。
無名
>詳細なRFPは枚数が多いので、後ほどUSBでお渡しします。
うちもこれで無問題なのですが,不可の事例があったのでご紹介.
先日,訪問先でデータの受け渡しが必要になりました.
相手方のポリシーは
×USB
○→×SDカード(3ヶ月前はOKだった)
×ゲストのネットワーク接続
…困った.
何かWi-fiでも契約してればメールできたのですがそれもなく.
偶然持ち合わせがあった生CDに焼いて渡しました.
この場合,当然自動再生は無効だと思うのですが,
それでもSDカードから感染するようなウィルス,ありましたっけ?
fuga
> 嶺井さんは10月に異動してきたばかりで、カスミさんも数回顔を合わせた
> 程度らしいが、霧島さんとの付き合いは、もう何年にもなるとのことだ。
嶺井さんが霧島さんと何年もつきあっているととれる。
主語はカスミさんにすべき。
> 私にとって、エンジニアとしての成長っていうのは、人生の優先項目じゃないのよ。
この業界に蔓延る社畜どもに聞かせたい。
まりも
高速化を目的にするのは、
リファクタリングではなかったはずだが。
最近はそういう用法も広まっているのだろうか?
あ
SDカードはアンチウィルスの誤検知が多いな。
リファクタリングして速度が遅くなりましたじゃ駄目だろ。
しかし作者の長編執筆能力は落第だな。
盛り込みたい内容がたくさんあるなら、短編4つか5つに分けて書けや!
どんでん
SDカードとかはウィルス対策じゃなくて情報漏えい対策のほうが狙いかと
それでも読み取りだけはできるとかするのが普通だけど
名無し
>それでもSDカードから感染するようなウィルス,ありましたっけ?
そんなもん、あるかどうかは問題ではないだろ。
名無し
何でもかんでも社畜って言っておけば良いわけでもないだろうに。
> 私にとって、エンジニアとしての成長っていうのは、人生の優先項目じゃないのよ。
さすがにこの状況でこの台詞は致命的な気がするけど。
年中無休で24時間、100%の本気でやれとは思わないけど
必死になるタイミングとか期間もあるでしょうに。
そうやって長年のうのうと、とりあえず現行が動いていればそれでいいやーって
ぬるま湯に甘え続けてきたツケが回ってきてるじゃないか。
通り
VB6で交通整理のアプリプロセスなしにRDBMSに直接手を突っ込む二層モデルとか
地雷源そのものじゃないですか。VBだと何処におまじないが入っているかわからん時もあるし、
そいつのロジックに手を入れるとか普通ならガクブルものですね。
果して勇者なのか怖いもの知らずなのか、、、、
普通なら1年半後には確実になくなるシステムなんかは放っておいて、新システムで
その欠点を改修(入れ込まないように)しておけば、その分新システムの評判もよくなるし、
お客さんにも新システムにして良かったって思ってもらえて皆が幸せになれますし、
第一、糞コードみると駆逐したくなる気持ちはわかるけどお客様の前でする話題でも
ないでしょうに。
トビー、技術力はあるけど周囲が見えなくなる暴走機関車タイプの様ですね。
この手の人は仕切りや折衝は向かないと思うし、本人もその手の仕事を苦手にしている事が
多いと思うのですけど、新システムどうなるのでしょう?
ところで、今回の守屋は一発殴りたい。
とりすがり
人格的に優れている人物でも、生産性の名のもとに切られる場合
というのは現実世界では往々にしてあるわけで。
そういった心情的に切り捨て難い人物を切らなければならなくなった
組織の雰囲気だとか、担当者のせつなさみたいな描写は、空気が読めない
若手の発言なんかも含めて(所謂ビッチバードってやつですね)
これまで作者さんの作品では採り上げられていなかったのでとても新鮮です。
まあでも、現実では「泣いて馬謖を斬る」どころか、
欠点が見つかった途端、今まで味方だったはずの周囲が
手のひらを返すが如くピラニアのように群がって食いつくす事の
ほうが多いような気がしますけどね~。
とりすがり
あ、あと一番びっくりしたのは従規1200人の会社に
JP1が入ってるってところです。すげーな金もってんなーと、
余計なところで感心しちゃいました。
?
一番の問題点は一時的な契約社員が会社の方向性を決めて
それ以外の上層部は何も考えが無い事
(そんな急に変化するのもアレなんだけど)
今までの人事を踏襲する形ではないんだからカスミさんがというのも仕方がない
会社が外資に買収されましたってのと大差無い状況
あ
そりゃあ部署自体が解体させられる寸前だったわけで
部長権限で五十嵐にほぼ全権与えて一任したんだから
五十嵐が方向性を決めるのは問題ないでしょ。
部長も要所要所では五十嵐に同行同席してるわけで
今の流れが上層部の意向に沿ってるのは間違いないかと。
無名
どんでんさん
先方もSDカード不可は気付いてなくて,後で似たことを言っておられました.
…書き込みロックしてあれば良かったのかな?
機会があったら聞いてみます.
BEL
これは
お前らが一緒にやりたくなかった奴がこんなにデキるんたぞ
って方向の話なのか、
技術力だけあってもダメだ、関わってるのは人間なんだよ
って方向なのか。
会話の雰囲気からだと、カスミさんにも望みがありそうな感じたけど。
「エンジニアとしての成長っていうのは、人生の優先項目じゃないのよ。」
そりゃそうだよ、"人生の"でしょ。趣味とか家族とかあるんでしょう。
ま、最優先じゃなくても仕事なんだから上位にはあるんだろうけど。
優先してなくてもできる奴は出来るし、結果に対して会社が評価すりゃいいだけの話。
採用面接とかでドヤ顔で言ったらダメだろうけどね。
"改善できる点がありますよ"と提案するべきではあるが、
現在の動作に客が本当に満足していてバグもないなら、
改修はリスクでしかないわけで、それ以上説得にかかるのは、技術者の自己満足やエゴと紙一重だわな。
今回のやりかたはバランスがとれているかもね。
typoさんの指摘の早さといい、前回コメントで誰かが"聖域に踏み込んだ"
といったら今回のキーワードたったりと、
もはや読者と一体になってますなこの連載は。
カオスニート
この作品って現状に甘んじて、成長しないでいるエンジニアへの警鐘なわけなんだから、カスミさんが切られそうになる展開は必然と言えるよね。
senasena
これは脱字に入るのか?
>基幹システムリニューアルを実現させた。
「基幹システムのリニューアルを実現させた。」の方がよさそうな気がする。
KYはズケズケものを言うので、裏表が少ない。
箕輪さんが操縦方法をおぼえれば、かなり使いでがあると思う。
操縦方法をおぼえるには、大変な忍耐力が必要だけど。
BEL
別の連載の登場人物でも同じ連載でもいいけど、
あの人とこの人の言動は実は同じだけど
キャラ設定、ストーリー展開、バックグラウンドなどによって
読み手の印象は真逆になるみたいのやってほしい、
(実は今作にそれが入ってたりするのかな。)
hks
>> これは
>> お前らが一緒にやりたくなかった奴がこんなにデキるんたぞ
>> って方向の話なのか、
>> 技術力だけあってもダメだ、関わってるのは人間なんだよ
>> って方向なのか。
>> 会話の雰囲気からだと、カスミさんにも望みがありそうな感じたけど。
技術力がなくて人当たりのいいカスミさんを切るつもりだから、技術力があり且つ周囲からの嫌味にビクともしない人選をしたってのが今回の話では。
そういうことではなくて?
りりー
カスミさんの給料次第じゃない?
年収300万ならぜひ残ってほしい。
年収600万ならさようなら。
BEL
>技術力がなくて人当たりのいいカスミさんを切るつもりだから、技術力があり且つ周囲からの嫌味にビクともしない人選をしたってのが今回の話では。
今回の時点ではそう読んでおけばよいよでしょうけど、今後どう展開していくのかなと。
全何回なのかわからないから、何がメインの話なのかわからない(この読めない感が面白いんだけど)
もう、新しい人出てくるたびに「こいつ実はイニシアティブなんじゃないか」と思ってしまう。
名無し
カスミさんは役職者待遇なんだから、それなりに給料はいいでしょ。
少なくとも平よりはずっとね。
名無しのコピペ
どこにそんな記述があった?
名無しのコピペのコピペ
この回でも触れられてますが。
>それなのにカスミさんが管理職待遇でそれなりに高給を得ているのは、東雲工業のシステムをメンテナンスできるのが、カスミさんしかいないからだ。
ナナシー
五十嵐さんの理念で、カスミさんのような人も「切り捨てるべき対象」になっているのかどうかわからないですね。
主人公たちはムードメーカーのカスミさんに存在価値を見出してるわけだけど、技術者としてはレベル低いのも本当だしなぁ。
同じような考え方の登場人物が2人以上いたらつまらないので、五十嵐さんの考えていることは主人公と違うんだろうと思っています。
がは
いつも楽しく読ませていただいています。
人間描写や問題内容が、現場にいるかのように具体的に描写されているので、読んでいて引き込まれます。
さて、カスミさんの弁護の意見を書かせてください。
まず、カスミさんと、武田&久保さんは、新技術への興味のなさで共通しているようにも読めます。
しかし、武田&久保さんは、新技術をもつKSRチームを拒絶し、
カスミさんは、新技術をもつ飛田さんを受け入れて、活用しています。
よって、カスミさんは、自身が新技術をもたなくても、新技術の恩恵を得られる可能性があります。
もし、新技術をもつメンバーが、旧技術しかもたないメンバーを乗っ取るような
単純に自身の技術力だけの人事にしてしまうと、
長期的には、収益も低下してしまう恐れがあるような気がします。
顧客と友好的な信頼関係を築いて新たな案件をもらう営業力や、
顧客業務に精通して要求を定義できる上流設計能力など、
技術力以外でも収益につながる各能力をもつメンバーがいなくなってしまうからです。
?
どういう方向に進むかは会社によって異なる訳で、
カスミさんがいた方がいいケースと悪いケースがあるとは思います
それにいい悪いで物事進む事はまれです
ただ、作中の”五十嵐”という人はやった事は大学の教授?を紹介して仕事を斡旋した事と旧来の技術者が”失敗”する様に誘導した位
会社の利益に貢献している訳では無い、そもそも今の時点で利益は不明
会社の利益ではなく、自身の思想を優先しているとしか思えない
だから話の流れもそうなるのかなとは思います
ちょっと何を書きたくてこうなったのかが理解しにくい作品だとは思います
現実の世の中の事を書いてます、判断はおまかせでって感じなのでしょうか