いつもと違う景色を観に行こう
親愛なるエンジニア諸君! ゴールデンウィークは堪能しただろうか?
納期に追われて仕事を堪能した人もたくさんいるだろう。わたしも後半は仕事を堪能したクチだ。
しかしまぁ、いくら忙しいといっても、わたしのこの駄文を斜め読みするくらいの時間はあるだろう? ちょっとコーヒーでも飲んで休憩してはいかがかな?
■変わりゆくエンジニア像
ITエンジニアといえば、昔は一日中部屋にこもってパソコンの前にかじりつき、キーボードを叩いているネクラなオタクというステレオタイプを持たれていたものだ。もちろんこれは単なるステレオタイプで、実際のエンジニアがすべてそうだったわけではない。
とはいえ、やはり最近のITエンジニアによる社外コミュニティの盛り上がりは以前には想像できなかったレベルにある。この調子でいくと何年か後には、「ITエンジニアとは年中集まって騒いでいるお祭り好きなお調子者」というステレオタイプを持たれることになるのかも知れない。
■いつもと違う景色
このような社外のコミュニティへ参加する意義・利点については、今更わたしがここでいう必要性も無いほどITエンジニアの意識の中に浸透しているはずだ。
自分と同じ業界とは信じられないほど、異質な文化・慣習・志向を持っている人々との出会い。そこであなたはいつもと違う景色を観るのだ。
見慣れた景色は安心感を得られるが、刺激は少ない。それに対して、いつもと違う景色は刺激に満ちている。そこでわき上がる感情は、ひょっとしたら危機感や恐怖感かも知れない。それは、大きなストレスとなるかも知れない。
■その景色を楽しむ方法
中には「ここ、なんか居心地悪いな。オレには合ってないんじゃないかな。」と感じてコミュニティから遠ざかる人もいるだろう。それはまさにこの時期、新入社員が抱える問題と同じものだ。入社から一ヶ月。これまでと違う景色にストレスを感じて発症する五月病。
おそらく、いつもと違う景色を観るときに必要なものは、受け入れる心、吸収する意欲、変化する柔軟性だろう。それさえ忘れなければ、きっとどんな景色でも楽しむことができるはずだ。
■もっと違う景色を観に出かけよう
ところで、刺激の大きさからいうと、ITとはまったく関係のないコミュニティの面白さは想像を絶するものがある。
実はわたしは千葉県市原市で開催中(5月11日で終了)の『いちはらART+MIX』というアートイベントのボランティアサポーターとして少し活動していた。
例えば、廃校となった小学校をイベントの会場とするために再生する作業の手伝いや、アーティストの作品制作の手伝いなどなど。地元の山林から切り出した竹を運んで幅2cm程度に切り揃えるといった肉体労働や、会場の一部となるローカル線の車窓にカッティングシートを貼ったり。
純粋に、やること自体がいつもとまったく違うので新鮮ということもあるのだが、それ以外にも驚きや発見の連続だ。つまり、エンジニアからみるとツッコミどころ満載なITの使い方、あるいはITを使わないやり方。そこはアイデアの宝庫だ。「こんなサービスありだよね」「これ、ちょちょっとアプリ作ったらウケるかも」などなど。
さて、そんなわけで連休が終わっても、いつもと違う景色を観たければ色々なコミュニティに参加すればいいのだ。IT系のコミュニティでスキルを磨き、それ以外のコミュニティで、スキルを発揮するアイデアを見つけて、これからも充実したエンジニアライフを楽しもう!