テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

「JSTQB認定テスト技術者資格 Advanced Level」を受験する!はずだったんですが……

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 以前のコラムで、「JSTQB認定テスト技術者資格 Advanced Level」の試験(以下Advanced Level試験)が日本でも受験できるようになったことを書きました。

 そのコラムで、わたしは思いっきり受験宣言をしました。

 宣言どおり、8月28日に開催されたAdvanced Level試験を受験して、その模様をコラムにする……はずだったんですが、なんと、今回は受験できなかったのです!

 今回は、受験宣言までしておいてなぜ受験できなかったのか、その説明(弁解とも)をさせてください。

■申し込みの誤算

 6月14日に、Advanced Level試験の申し込みが始まりました。今回はトライアル試験(注)ということもあり、受験できるのは先着200名と定員が決められていました。

 Advanced Level試験は、受験資格として次の2点を満たしている必要があります。

  1. JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level資格の合格者
  2. 業務経験3年以上(ソフトウェアのテスト・開発・研究に携わった経験が通算3年以上)

 そのため、Advanced Level試験では、受験申し込みの際に、申込書とあわせて「Foundation Level試験の合格認定書の写し」と「職務経歴書」を送付する必要がありました。

 申込書や職務経歴書のテンプレートは、試験の実施パートナーである、財団法人日本科学技術連盟(以下、日科技連)のサイトからダウンロードすることができました(現在は申込受付終了のため、ダウンロードすることはできません)。

 職務経歴書のテンプレートには、担当する/した業務の内容や、その業務に携わっていたときの所属について記入する欄のほか、所属の問い合わせ先を記入する欄がありました。

 テンプレートには、「問い合わせを行う場合があるので、問い合わせ先は必ず記入してください」といった旨の記述がありました。

 わたしの場合、転職経験はないので現在の勤務先の連絡先のみを記入すればよかったのですが、実際に問い合わせがあったときのことを考えて、あらかじめ課長に話を通すことにしました。

 このとき課長が出張中で確認を取るのが遅くなったこともあって、申込みの準備を整えたのは6月19日でした。

 それでもわたしは、「200名ならまだ余裕がある」と思っていたのですが、日科技連のサイトを見ると「申込受付を終了しました」の文字が……。そんな、1週間もしないうちにもう200名の応募があったってことですか。

 コラムで「受験します!」と宣言したくせに、申込みが間に合わなくて受験できないなんて、間抜けにもほどがあります。わたしは頭を抱えてしまいました。

■申込追加の募集にかけてみるものの

 しかし、日科技連のサイトをよく見ると、「申込追加について」という記述がありました。

 すでに申込書を受理されている受験希望者のなかには、職務経歴書の内容によっては受験資格を満たしていないと判断される人がいる可能性もあります。その場合、受験者に欠員が出ることになります。

 サイトには欠員が出た場合のみに追加で申込みを受け付けるので、希望者はメールをください、といった旨のことが書かれていました。

 一縷の望みをかけて、わたしはメールを出しました。他にできることはありませんでした。しかし約1ヵ月後、届いたのは「今回は受付することができません」という無情の通知でした。

■結局、どんな試験だったの?

 残念ながら、今回わたしは受験することはできませんでした。しかしTwitterで受験した人の感想を伺うことができました。

 だいたいの傾向として、シラバスを読むだけでは合格は難しく、シラバスの内容と実務経験がうまく結びついているかどうかを問われるような問題が多かったそうです。例えば、プロジェクトの状況が説明されて、それについて適切な対応を選択する、といったような。これは知識と経験が伴っていないと厳しそうですね。また、試験時間が180分とかなりの長丁場なので、それを乗り切るだけの体力、精神力も必要みたいです。

 他に、今月はじめに発売された「ソフトウェア・テストPRESS Vol.10」にもAdvanced Level試験のシラバスの概要や読み方のポイントが特集されています。将来、受験を考えている方はぜひ一読をお薦めします。

 わたしも次回開催されるときは受験したいと思います。でも、次回がいつになるか未定なんですよね……なるべく早く開催されることを祈るばかりです。

(注)トライアルとは、「主催者側が試験運営のノウハウを習得する」という意味があります。試験の内容・難易度は本試験と同じです。また、合格者には本試験と同等の資格が与えられます。

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