「文化」って何?
再開2回目にして早速、更新遅れてしまいました。
昨日更新したかったのですが、その前に参考書籍を調べていたらつい読み込んでしまい、気づいたら時間がとれなくなっていた次第です。引き続き試行錯誤しながら、ゆるゆる続けていきますので、大目に見ていただけたら幸いです。
さて、今回のお題についての私の考えを示す前に、基本的な考え方を説明しておきます。
公式集でなく基本定理へ
良い文章の書き方の本は世の中にたくさんあります。その中で良い本もたくさんあります。ただ、多くは良い文章を書くためのTIPs集になっています。
TIPs集について、私は高校の数学などの公式集みたいなものだと思っています。数100もあるので、暗記できないという話になるのですが、これらはいくつかの基本の定理を覚えていれば、必要に応じて自分で組み立てることができます。
同じように、文の書き方も大きな原則を幾つか持っていれば、細かい規則は必要に応じて組み立てて使うので十分ではないかと考えています。
ワンパスで読めること
私は仕事で使うような文章は「確実に伝わる」ことが最も重要だと思っています。このための原則を一言でいえば「ワンパスで読めること」です。「ワンパスとは何?」とか、書き始めると終わらなくなるので、今回はここまでにして、簡単にまとめると次のようになります。
- 美しい日本語であるとか、流暢な文とか、格調の高い文とかは、重視しません。
- 重視するのは、読む人が苦労することなく、正しく理解できることです。
- 書く人の視点では、誤解されたり、問い合わせの来たりするリスクが少ないことです。
こうした前提を踏まえた上で、今回のお題を見てみます。
抽象語・難解語を気軽に使わない
この文で気になるのは、抽象的な言葉が多く使われていることです。
- 「文化」って何?
- 「特性」って何?
- 「機械的」って何?
- 「不整合」って何?
こういう難しい単語は人それぞれ持っている意味の理解が異なっています。最初に出てくる、「文化」と言われて、皆さんは何を連想するでしょうか?
私だと、元禄文化、室町文化、縄文文化、文化人、文化人類学、文化祭、文化大革命、・・・といった感じです。現時点のWikipediaによれば、「人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体」だそうで、えらくまた難しい単語をもってきたなあと思います。
こうした難しい単語は、数が増えるつれて書き手と読み手の理解の差が大きくなって、伝えたいことが伝わらなくなるリスクが上がります。日頃から使い慣れていない言葉は、気軽に使わないことですね。
他の単語についてもひとくさり書いた上で修正までするつもりでしたが、またしても時間切れです。この続きは、次回(多分水曜日)にします。