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「小損を取る」(12) 実践編その3:本気の割り勘はやめましょう(笑)

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 20代の頃から取っている小損のうちのひとつは、1の位までとかそーいう本気の割り勘をしないということ。

 端数は自分がかぶればいいんです。

 それを自分は激しくお金がない頃からやっていました(笑)。その理由は、たぶんただの見栄からくるものであったと思いますが、あとは母親の影響が大きかったのかもしれません。

 7人で居酒屋で飲みましたー、と。お会計してもらったら二万六千いくらでした、7で割ったら…さんぜんななひゃく。。なんじゅうなんえん?

 30代ぐらいまでは、「みんなサンゴーね!」と言ってました。そうすると自分の負担が…5,000円ぐらいになりますかね。

 最近は多くの場合「サンでいいや!」です。自分の負担は当然もっと増えますよね。

 自分が、酒を飲み、わいわい騒いで楽しめたのであれば、それぐらい負担すればいいんですよ。

 会計を誰かがやってくれる場合は、言われた額よりも多めに出して、なるべくお釣をもらわないように。

 あ、そうそう、なるべく伝票を率先して受け取って、会計を引き受けるっていうのも小損ですよね。

 いや、必ず「こうあらねばならない」じゃないですよ。ケースバイケースで、柔軟にはやってます。このたとえは、おおよそ同じ立場、同じ年代ぐらいの飲みの話です。

 たとえば会費制であらかじめ負担額が決まっているのであれば、あえて余分に払うのもおかしな話ですよね。会費徴収のときは、幹事の負担にならないよう絶対におつりがないようにすることと、あとはご苦労さまですとねぎらいの言葉をかけてあげればそれでよいです。

 若いヒトがいれば「ごめん、ごひゃくえんだけ払ってもらえる?」とか。少しだけ負担してもらったりします。基本的におごらない、というのが私のひとつの考え方です(笑)。

 あ、それも絶対ではなくて…飲み会ではそうするという話で。若い子とランチするときは、だいたいおごります。

 同世代の人が「サンでいいのか?俺はゴだすよ」とかいってくれたんなら「そう?悪い、助かる!」といって素直に受け取ったほうがいいケースもありますよね。でもそういうのは絶対に、おぼえておいて、後日調整したほうがいいです。

 立場が上の方がたとえば万札をひらっと出して「オレの分な。別に釣りはいいから」とかありますよね? いちおう日本人ですので(苦笑)2回ぐらいは「いえめっそうもない」とかいって断った後に、最終的にはやや多めに負担してもらいましょう。ただし、落としどころは、顔色をうかがって柔軟に判断する必要があります。つまり、「釣りはいいから」は本心なのだろうか?といったあたりを。

 お金に対しての器がそれほど大きくなさそうな人であれば(苦笑)、言葉のとおり受け取ると「ちっそんなの社交辞令に決まってんだろ1万も負担してられっかよ」とか内心ご立腹され、ずーーっと根に持たれますので注意が必要です。

 もちろん世の中そういう方ばかりではありませんが…立場が上の人って、逆に割り勘にすると機嫌悪くなったりするし、扱いがめんどくさいんですよね(苦笑)。私はゼッタイに、若いヒトからみてめんどくさいオッサンにはなるまいと思ってます(笑)。

 なんか思いっきり脱線していきそうなのでこのへんでやめておきますが…(笑)たくさんの宴会を経験して幹事スキルを磨いていきましょう(笑)。

 書き進めてみてわかりましたが、この話はこないだの"a few minutes”を差し出す話と同根ですねぇ。小銭は"a few minutes”と同様に、喜んで差し出せばいいんです。小銭は差し出すためにあるのです。

 その代わり、お金に関しては特に、絶対に大損はしないようにしましょう。たとえばうまい投資の話とか、そういうやつ。

 ふだん小損をとっておけば、大損はしません。なぜかはわかりませんが、世の中そうなっているように思います。

 言い方をかえると、日常生活で1円単位までケチるような方々が投資投機で失敗しているような気が…しませんか? 私はします。

 投資の話にくらっとするということは、大得を能動的に「取りにいきたい!」という欲望が露わになっているということですので、そういう時期は注意が必要です。

 いやあの、儲けちゃダメだといってるわけじゃないですよ。死ぬほど働いてガンガン儲けるのは素晴らしいことです。それは得でも損でもなく、当然のことです。

 ていうかビジネスってそもそも利益を得るためにやってるんですからね。

 うまい話というのはそうじゃないですよね。ラクして自分だけ儲けようっていう… 

 もともと一生懸命地道に働いている人を狙って、そんなに働かなくていいんだよ、世の中にはラクして儲けてる人間がいるんだからそのマネすれば?という感じで忍び寄ってくるウマい話っていうのは、その「ラクして(どこかで)儲けている人」がより儲けるための手下になれってことです。

 その手には乗らずに、自分の力でガンガン働いてガンガン稼ぐ道を選びましょう。

 時間とカネは歳を取ると人生の二大命題になってきますね。どっちが大事か?とかじゃなくてどっちも大事なのはあたりまえのことです。

 そして時間もカネも、大事だからと抱え込むのではなくて、少しずつ差し出していくとなぜか殖えて戻ってくる(可能性がとても高まる)というのが不思議ですよね。人生の妙であるといえるでしょう。

 残念ながら100%殖えるわけではないというのが難しい、そして面白いところで、「何に、どれだけ」差し出すかが大事になってきます。

 甘い言葉に誘われ、血迷って、元本割れするほど差し出しちゃダメですよ。ではお後がよろしいようで…

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